お知らせ
――数時間後。
「いやー、悪いね。安全な場所まで運んで貰って」
「ようやくまともに戻った……」
ゼェゼェと息を切らすチャミナ。
「ってか!」
チャミナがセネトを見る。
「本気で死ぬかと思ったんですからね! そういうのあるなら教えといて下さいよ!」
「ええー?」
「他にも色々あるよー」
「まだあるんですか!?」
セネトが懐から腕輪を取り出す。
「これは大爆発を起こす代わりに――」
「嫌な予感しかしない」
「腕が粉々になる」
「碌なのがねぇな!」
「次」
今度はマント。
「高速飛行できるけど、壊れるまで止まらない」
「欠陥品!」
「次」
「まだあるの!?」
小さな瓶。
「魂と引き換えに超人的身体能力を宿せる丸薬」
「それ薬じゃなくて呪いだろ!」
「酷いなー」
セネトは次々と道具を取り出していく。
「うちのギルドメンバーが丹精込めて作った一品たちなのに」
「丹精込めて作る方向を間違えてるんですよ!」
「じゃあ、これは?」
「まだある!?」
「触った物を全部爆発させる手袋」
「いらない!」
「こっちは一度だけ時間を止める指輪」
「おおっ!」
「使用者も止まる」
「意味ねぇ!」
「これは透明になれる薬」
「おお!」
「服は透明にならない」
「使い道を考えてから作れ!」
「これは――」
「もういい!」
チャミナが叫ぶ。
「碌なのがねぇ!」
「はぁ……」
チャミナは額を押さえる。
「もっとまともなのは無いんですか……」
「うーん」
セネトが考える。
「あるよ」
「本当ですか!?」
「エクスポーション」
セネトが一本の瓶を差し出した。
「そういうので良いんですよ!」
チャミナが即座に受け取る。
「あらゆる傷を治すことが出来るよー」
「便利!」
「ただ――」
「……ただ?」
「いぞ――」
「まぁ、とりあえず一本渡しとくね」
「聞き逃しませんからね!?」
チャミナが瓶を睨む。
「今なんか言いかけましたよね!?」
「気のせい気のせい」
「絶対なんかありますよね!?」
「ちなみに飲んだ場合は、効果が出るまで少し時間がかかるけど――」
セネトが指を一本立てる。
「全身を治せる」
「ふむふむ」
「塗れば患部だけだけど、一瞬で治るよ」
「…………」
チャミナは瓶を見る。
「便利すぎて逆に怖いわ!」
「なんで?」
「このギルド、まともな物ほど怪しいんですよ!」
「ハッハッハ」
セネトは楽しそうに笑った。
「まぁ、そういうギルドだからねー」
「嫌すぎる……」
チャミナは。
手渡されたエクスポーションを見つめる。
「……これ、本当に大丈夫なんでしょうね?」
「多分」
「多分って言った!?」
君が考えたオリジナルのトンチキアイテムをコメントに書き込んでみよう!本編で採用されることがあるかも知れないぞ!




