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どうも、嫁と嫁してます  作者: 夏之 夾竹桃
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第16話 今や嫁と嫁してる

 配信は終了した。途中何度か修羅場チックになりはしたもののなんとか切り抜けることには成功している。


「さてとあおいさん、今回は本当にありがとうがざいました。」


『いえいえこちらこそです。案外やってみるもんですね。まぁ内容に偏りがあったのがネックでしたけど。』


やはり、あおいさんもそのことは気にしていたようだ。


「そこに関しては私も詰めが甘かったかなと………もし次この手のことする時はもう少し内容練っておきます………。」


『まぁやってみないとわからないことだってありますしね。その時はぜひ呼んでいただけると。』


「え、いいんですか?」


『勿論です。期待してますからね。』


「………ありがとうございます!」


「ゔゔ…おとめ………?」


横から不穏な雰囲気が………。


「ま、まぁ次回はもう少し自重した内容のものにします。」


完全に慌ててる。なんか圧が凄い。まぁ当然と言われれば当然のことなんだけれど。なんか沙奈に申し訳ないな………。


『それは………そうですね。今回私も少し調子に乗りすぎちゃったみたいですね。次は気をつけますね。にしてもあのタイミングでイチャつき出すとか………本当に仲がよろしいんですね。』


「まぁ、結婚してますから。もう、今回みたいなことはしないでくださいよ?おとめは私のものなんですから。」


『はいはい、分かってますよ。それじゃあ今回はこれでお開きですかね。』


「そうですね。本当に今回はありがとうございました。それでは、お疲れ様でした。」


沙奈が喰い気味にそういった。おそらくはこの後俺に話があるのだろう。ちょっと怖いような気がするが………まぁしょうがない。


『はいお疲れ様でした。』


そうして通話は切られた。横を向くと沙奈がいる。チョット怖い………。


「それで、亮太。」


「ハイ、なんでしょう………。」


「どうしてあおいさんとのシチュエーションの時あんなにドキドキしてたの?」


「………沙奈があんなに近いところにいるから………。」


正直な気持ちだ。何が起こるか分かった状況じゃなかったからな。


「………なかなか、嬉しいこと言ってくれるじゃん。」


………良かった。


「だって、あんな近く来ることないじゃん。ずっと心臓バクバクしてたんだからな。」


「まぁなんだかんだでハグしてくれたことは嬉しかったさ。でも亮太、顔真っ赤だったよ?」


「そういう沙奈だって顔真っ赤だったじゃん?」


「うるさいな。しょうがないじゃん、不意打ちだったんだからさ。」


「だって、気付いてないかもしれないけどあの時お前うめき声上げてたんだぞ?」


「え、初めて知った。それほんと?」


気がついていなかったらしい、って本当に無意識下だったのかよ?


「本当だよ。だから取り敢えず落ちつけようと思って………。」


「だからって配信内であんな大胆なことします?」


「だってあんな状況じゃ言葉じゃ伝えられないだろう?」


「だからってさ………あんなに恥ずかしいことしないでよ………。」


なんか、可愛くなってきた………。顔はもう一度赤く染まり、少しもじもじしている。最近こんな姿なかなか見なかったからな。新鮮な気持ちだ。


「いいじゃん。してほしそうだったから。」


「は、はぁ?なにそれ?」


「俺の胸に顔うずめてたから。やってもいいのかなって。」


「ば、馬鹿言わないでよ?からかっていることくらい分かってるんだから!」


「あ、分かってた?ついつい可愛くてさ。」


「あぁもう!馬鹿。」


「馬鹿でいいよ。沙奈の可愛いところ見れるからさ。」


「………阿呆。」


「なっ…阿呆はまた話変わってくるだろう?」


「いいもん、亮太にはそれが似合ってるもん。」


「はぁ………強がりだよな。」


「亮太だって。」


「そんなこと、とっくの昔から知ってるだろう?」


「まぁ、知ってるよ。………昔から、こういう話したときって切りなくなってたよね。」


「あぁ、毎度毎度口喧嘩した時はお互い引かなくてな。結局どっちかの母さんか父さんに止められるまで続いてたよな。」


「本当にそう。よくまぁ私達結婚したよね。」


「まぁ沙奈は俺のことずっと好きだったみたいだけど?」


「涼太だってずっと私のこと想ってたくせに。でもまぁ驚いたな。知名度低いときから見てくれてた人の1人が幼馴染で、付き合って、結婚して………今じゃ自分の嫁と誰かの嫁になってるって。」


「どんな奇跡だよって話だ。」


「全く持ってそうだよ。」


思い返してみれば今までの全部奇跡みたいだったな。


「これからもよろしくな。沙奈。」


「よろしく。涼太。」

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