第11話 叶鳥 あおい
「繋がりあるって言ってたけど一体誰なの?」
「あーっと知ってるかな、個人の叶鳥 あおいさんって方。」
「叶鳥さん………知ってる。いっときハマってた………。」
「え、いつ頃?」
「えっと、沙奈を見つけるちょっと前。」
「へー。」
確か沙奈の配信を見るようになったきっかけだったか。まぁ単に俺が叶鳥さんの配信スケジュールを勘違いしてただけだったけど。寝落ち枠かと思ってたら雑談枠でそっから他の人の配信を漁った結果的に沙奈もとい、ゆにの配信にたどり着いたんだっけか?
「そんなリスナーの1人だったはずの俺も転がりに転がってアシスタント兼Vtuberって………。」
「大出世じゃん。」
「沙奈様のおかげです。」
「ふはは、もっと褒めてもよいのだぞ。」
「沙奈様ー。」
この幼馴染だから出来るノリがとてつもなく心地良い。
「さて亮太よ。ちなみにあおいさんのことはどのくらい知ってる?」
「あおいさん………忙しくて最近見てなかったな。今どのくらいチャンネル登録者居るの?」
「40万。」
「………40万か………ヤバいね。」
「ヤバいでしょう?コラボできない理由がこれなんだ。」
「なるほど納得した。」
かなりプレッシャーがあるのだろう。その上あおいさんのほうが先輩なのだから無理もない。にしてもそんなことになってたのか………。
「あぁどうしよう………いっそ『コラボしませんか?』言ってみようかな。」
「何事も挑戦が大事だし………待って、それって俺居るの?」
「当たり前じゃん。チャンネル名にも、おとめの名前入れたでしょう?」
「了解です………怖いな………。」
「とは言ったって亮太ももう結構な人数に認知されてるからね?万人単位で。」
「………怖いこと言うなって………。」
「まぁ大丈夫だって。そんな突拍子もないことでも言わない限りは。」
「ま、まぁそうだよな。」
そうなのだが………それでも怖いもんは怖い。いやたしかにもうかなりの人に認知されて入るが………その倍ってなるとな………。
「って沙奈?何してるの?」
「あおいさんに連絡してる。」
「気が早いわ!!」
「そんなこと言ったってもうしちゃった。」
「………仕事が早い………。まぁいいけど。頑張る。」
「私も頑張る。っと連絡来た。」
レス早くない?こんな即座に来るものなの?
「で、なんて?」
「いいよって。今週末打ち合わせだそうで。」
「ま、マジか………まぁいやってわけではないけど。めちゃくちゃ緊張する。」
「まぁ大丈夫だよ。あおいさん優しい方だし。」
「それならまぁ………。」
それにしたって相手が相手だからな………40万か………馬鹿みたいな数だわほんと………。想像もつかないくらいにでっかい数。もうなんかインフレが凄い。まぁ………頑張るけど。
「にしてもあおいさんと面識あったんだな。何がきっかけ?」
「ASMRつながりでちょっとね。あおいさんの方から声かけてきてくれてさ。」
「気さくな方なんだね。配信内の清楚系のイメージしか無いからさ。」
「しっかりした方だよ。まぁ1つだけ難点を上げるのであれば………人見知りが凄い激しい方なんだよね………。」
「はえー、意外。え、でも待って。なんで沙奈の方に連絡してきたの?」
「流石にこのままじゃまずいって思ったらしい。周りの他の人からもちょくちょく言われてたらしいし。」
「なるほどそれでか。なんか向上心っていうのかな。そういうのが凄い人なんだね?」
「もう本当に真面目な人。たまにゲームとかしたりしたときもさめちゃくちゃ律儀だし。とにかく可愛い人だよ。」
「めちゃくちゃ推してくるじゃん。」
あれ?そもそも俺のほうが推してなかったっけ?なんか推しについて熱く熱く語られているような気がする………。
「当たり前だよ。亮太も1回話したらわかるって。可愛いから。配信内よりも可愛いから。」
「なんか楽しみになってきたかもな。」
記念すべき初めてのコラボ相手。まさか知ってるVtuberさんだったとは………。しかもその方が今では結構な大物になっていたとはな。しかしまぁ沙奈も可愛いと絶賛していたことだしなんとなくは安心した。叶鳥 あおいさん………うん。楽しみだな。




