第二章 敵機
避難所へ向かう列は、ほとんど進んでいなかった。道路には車が詰まり、歩道には荷物を抱えた人々が溢れている。誰もが空を気にしていた。数分おきに誰かが立ち止まって見上げ、そのたびに周囲の人間までつられて空を見る。
悠真も何度も振り返った。山の向こうには、まだ白い土煙が残っている。異星機が落ちた場所だ。
「……なあ」
悠真が小さく言った。隣を歩いていた亮太が嫌そうな顔をした。
「その顔やめろ」
「まだ何も言ってないだろ」
「分かる」
「何が」
「お前、行く気だろ」
悠真は答えなかった。
「絶対駄目だからな」
「走れば五分くらいだぞ」
「何が」
「ここから」
「距離の話してんじゃねえよ」
亮太は声を落とした。
「宇宙人の飛行機だぞ?」
「だから見たいんだろ」
「見たいけど!」
即答だった。悠真は思わず亮太を見た。
「お前も見たいんじゃん」
「見たいのと行くのは別だろ!」
「墜落したんだぞ。人類が三日間、一機も落とせなかったやつが」
「それが危ないって話だよ」
「自衛隊が来たら絶対近づけなくなる」
「当たり前だろ」
「今しかない」
「その考え方、ホラー映画で最初に死ぬやつだからな」
もっともだと思った。だが悠真の頭から、あの黒い機体が離れなかった。
三日間。世界中の映像を見続けた。アメリカの戦闘機が落とされた。中国の戦闘機も。欧州も。ロシアも。自衛隊も。
ミサイルは当たらない。核兵器さえ届かない。あの機体は、人類にとってほとんど未知そのものだった。
動力は何なのか。どうやって空中停止しているのか。なぜ横方向へ加速できるのか。レーザーはどこから撃っているのか。中には何があるのか。
そして誰が乗っているのか。
「悠真」
母親の声で我に返った。
「どうしたの?」
「なんでもない」
「離れないでよ」
「分かってる」
悠真は前を向いた。道路の先で何かあったらしい。警察官が車列を止めている。人の流れも滞り始めた。
悠真は再び山を見る。亮太も見ていた。二人の視線が合う。
「行かないからな」
「何も言ってない」
「絶対行かない」
「分かったよ」
悠真はそう答えた。三分後。二人は列からいなくなった。
*
「お前のせいだからな」
亮太が息を切らしながら言った。
「ついてきたのお前だろ」
「一人で行かせたらもっと危ないだろ!」
「いい友達だな」
「うるせえ」
二人は住宅地の裏道を走っていた。避難する人々とは逆方向。山へ近づくにつれて、人影は急速に減っていった。空襲警報は解除されていない。遠くで断続的にサイレンが鳴っている。悠真はスマートフォンを確認した。
母親から着信。一件。二件。三件。
「やば」
「出ろよ!」
「出たら戻れって言われる」
「当然だろ!」
「あとで謝る」
「俺も殺される……親に」
二人は走った。山へ入る道は、子供の頃からよく知っていた。小さな神社。放置された畑。古い貯水槽。その先に登山道がある。しかし墜落地点は登山道より東側だった。
「こっち」
「道ないぞ」
「昔、入ったことある」
「お前の昔の遊び方どうなってんだよ」
藪をかき分ける。斜面を登る。秋にはまだ早い山林は湿っていた。セミの声が聞こえる。さっきまで空で戦闘が行われていたとは思えないほど、山の中は静かだった。
山に分け入ってすぐ悠真は異変に気づいた。
「……臭い」
「何?」
焦げ臭い。だが火事の臭いとは少し違う。金属を焼いたような、鼻の奥に残る臭い。さらに進む。木が折れていた。一方向に。何本も。
「ここだ」
二人は立ち止まった。山の斜面に、一本の巨大な溝ができていた。幅は十数メートル。木々が根元からなぎ倒され、土がえぐれている。その溝が斜面の奥へ続いていた。
「……マジかよ」
亮太の声が小さくなった。二人はゆっくりと進んだ。折れた木。削られた岩。飛び散った土。そして、その先。黒いものが見えた。
最初は岩のように見えた。近づく。違う。巨大な人工物。二人とも言葉を失った。
それは斜面に半ば突き刺さるように止まっていた。全長は二十メートルほど。映像で見た時よりずっと大きい。黒に近い灰色。光沢はほとんどなく、表面は奇妙なほど滑らかだった。翼らしい構造物は短い。飛行機というより、細長い甲虫のようにも見える。
機体後部は大きく損傷していた。F―2の破片が直撃した部分だろう。外装が裂け、その内部から銀色とも黒色ともつかない複雑な構造が露出している。だが火災は起きていない。燃料が流れ出している様子もない。
「これ……本物だよな」
亮太が言った。
「偽物なら手が込みすぎだろ」
「触るなよ」
「触らねえよ」
悠真は答えながら近づいた。
「近づくなって意味だよ!」
機体の表面には文字がない。少なくとも、人間の目で文字と認識できるものはなかった。国籍標識も。番号も。警告表示も。継ぎ目すら少ない。
「入口どこだ?」
「探すな」
悠真は機体側面へ回った。その時、何かが足元に見えた。
「……亮太」
「何」
「来るな」
声の調子が変わったのだろう。亮太が黙った。悠真は数歩近づいた。それは機体から十メートルほど離れた場所に倒れていた。最初は装備品かと思った。
違った。生き物だった。人間ではない。身長は百三十センチほど。体格は低く、横に広い。全身を覆う黒灰色の装甲服のようなものを着ている。頭部は平たく、首がほとんどない。顔の上半分を占める二つの巨大な眼。そして腕。
「四本……」
亮太が後ろから呟いた。
「来るなって言っただろ」
「もう見えた」
二本ではない。肩から伸びる腕が四本。上側の二本は細く長い。下側の二本は太い。指の数も人間とは違って見える。皮膚が露出している部分は灰褐色。硬質で、細かな鱗にも見えた。胸部に深い損傷がある。何か鋭いものに貫かれたらしい。
動かない。
「死んでる……よな」
「たぶん」
「たぶんって」
悠真は少し待った。呼吸している様子はない。体液らしき濃い青黒色の液体が地面に染み込んでいる。
本物の宇宙人。人類が何百年も想像し続けた地球外知的生命体。悠真が最初に抱いた感情は、恐怖でも興奮でもなかった。こんなにも小さい。
テレビで見ていた黒い戦闘機。世界中の軍隊を壊滅させた存在。その操縦者は、自分より小柄でまるで子供のようだった。
「写真」
亮太がスマートフォンを出した。
「やめとけ」
「なんで」
「知らんけど」
「お前が言うのかよ」
悠真も自分で何を言っているのか分からなかった。ただ、死体を撮影することに妙な抵抗があった。
敵だ。人類を攻撃している。それでも、こうして地面に倒れている姿を見ると、ニュース映像の向こう側にいた「宇宙人」とは違って見えた。亮太も結局、スマートフォンを下ろした。
「警察に連絡しよう」
「もうしてるだろ」
「そうじゃなくて、場所を」
その時、機体から音がした。二人とも固まった。低い電子音。
「……生きてる?」
「機体が?」
もう一度。短い音。続いて機体側面の一部に、細い光が走った。
「離れろ!」
二人は一斉に後退した。何も起きない。光の線が四角形を描く。その部分が、音もなく外側へ浮いた。
「……ドア?」
亮太が言った。機体側面に開口部ができた。内部は暗い。二人はしばらく動かなかった。
「開いたぞ」
「見れば分かる」
「なんで?」
「知らん」
「近づくなよ」
「分かってる」
悠真は一歩近づいた。
「分かってねえじゃん!」
*
機体内部から空気が流れてきた。少なくとも毒ガスのような臭いはない。悠真は入口から中を覗いた。暗かった。だが完全な闇ではない。内部の壁や床の一部が、弱く青白い光を放っている。
「電気生きてる」
「だから危ないって」
「でも開いた」
「自動で開いたんだろ」
「なんで」
「墜落したから救助用とか」
悠真は亮太を見た。
「それありそう」
「そう思ったなら救助隊待てよ!」
もっともだった。だが入口が開いたままなのがいけなかった。内部が見える。見えてしまう。
一歩だけ。悠真は機内へ入った。
「悠真!」
「入口だけ」
「そのセリフ信用できる要素ゼロだからな!」
床は金属のように硬い。だがわずかに弾力があった。重力は当然地球と同じ。壁は曲面になっている。人間用の航空機とは全く違う。
通路らしいものを数歩進む。内部の高さは意外と低かった。悠真なら少し頭を下げる必要がある。
「やっぱあいつら小さいんだな」
亮太も結局入ってきた。
「お前来るなよ」
「一人にできるか!」
「帰ればいいだろ」
「そういう話じゃねえ!」
機体内部は驚くほど狭かった。大型のエンジンや燃料タンクらしいものが見当たらない。壁の一部が開き、配管のような構造が露出している。だが何のためのものか全く分からない。
前方に空間があった。見るからに操縦席だとわかった。二人は同時に足を止めた。
「……これか」
人間の戦闘機とはまるで違った。座席らしきものは一つ。ただし四本の腕に合わせているのだろう、左右だけでなく下方にも操作用らしい台がある。正面にはガラスの計器盤がない。計器そのものがない。前方の壁は滑らかな曲面。
「どうやって操縦すんだよ」
亮太が言った。
「分からん」
「ほら帰ろう」
その時だった。悠真が操縦席へ近づくと、空間が光った。
「うわっ」
目の前に光の模様が浮かんだ。ホログラム。そう呼ぶのが一番近い。空中に無数の線と記号が現れる。読めない。文字なのか数字なのかすら分からない。色も奇妙だった。人間のディスプレイなら赤や青に見えるはずの部分が、微妙に違う色調で輝いている。いくつかはほとんど見えない。
「これ、画面?」
「たぶん」
悠真が顔を動かす。表示もわずかに動いた。
「……視線追ってる」
「は?」
右を見る。一つの記号が強調される。左を見る。別の表示。
「アイトラッキングだ」
「なんで分かるんだよ」
「ゲームであるだろ」
「宇宙船をゲーム基準で考えるな」
「でも動いてる」
悠真は座席を見た。サイズは小さい。人間用ではない。だが座れないほどではなかった。
「おい、これ以上はダメだからな?」
「……」
「悠真」
「ちょっとだけ」
「やめろ!」
座った。
「お前マジで!」
座席が動いた。
「うわっ!」
悠真は立ち上がろうとした。だが座席の左右から柔らかな帯のようなものが伸び、腰と胸を固定した。
「悠真!」
「大丈夫!」
「大丈夫じゃねえ!」
拘束された。だが締め付けは強くない。身体に合わせて形が変わっている。続いて座席全体が後方へ数センチ移動した。足元。背中。腕の位置。まるで体格を測定しているように。
空中の表示が激しく変化した。いくつもの図形。人間の身体に似た輪郭。四本腕のシルエット。そこに悠真の身体の輪郭が重なる。
「……認識してる?」
「降りろ!」
「待て」
一つの表示が赤くなった。短い警告音。別の表示も。さらに一つ。何かが失敗している。悠真にはそう見えた。
認証。その言葉が頭に浮かんだ。
「乗ったやつ確認してるんじゃないか」
「じゃあ余計駄目だろ!」
赤い表示。もう一度。さらに警告。そして突然、すべて消えた。
「……え?」
数秒間の暗転。次の瞬間、表示が戻った。今度は色が違う。赤い警告表示が消えている。代わりに、大きな黄色い図形。
「なんだこれ」
亮太が言った。悠真は画面を見つめた。文字は読めない。だが表示の構造には見覚えがあった。
「エラー画面……?」
「読めんの?」
「読めない」
「じゃあなんで」
「配置がそれっぽい」
中央に大きな警告。その下に三つの選択肢らしいもの。左。中央。右。悠真が中央を見る。枠が光る。
「やっぱ視線入力」
「触るなよ」
「触ってない」
「見るな!」
「無茶言うな」
悠真は視線を外した。表示も元へ戻る。もう一度中央を見る。光る。さらに数秒見続けた。選択された。
「あ」
「何した!」
「見てただけ!」
短い電子音。機内の照明が明るくなった。どこかで低い振動音が始まる。
「おい」
「……エンジン?」
「降りろ!」
亮太が拘束帯を引っ張る。外れない。
「ちょ、待て!」
「待てじゃねえ!」
悠真も帯を外そうとした。すると腕を動かした瞬間、正面表示が変化した。機体の外部映像。
「……カメラ」
前方。側面。後方。全周囲。山林が立体的に表示されている。木々。地面。倒れた宇宙人。そして亮太自身。
「俺映ってる!」
「これ全部見えてるのか」
悠真は思わず見入った。映像ではない。もっと精密だ。周囲の地形が立体モデルとして再構築されている。樹木の向こうまで一部表示されている。地中らしい断面すら見える。
「レーダー?」
「分からん」
「もう分からんでいいから帰ろう!」
正面中央に、一つの図形が現れた。矢印。いや。
「これ……方向指定?」
悠真は右を見る。表示上の視点が右へ移動。左。左へ。上。上へ。
視線だけではない。右手をわずかに動かす。空中にあった図形が追従した。
「手も見てる」
「だから試すなって!」
「これマウスカーソルみたいなもんだ」
「お前、本当にゲームだと思ってない?」
「ゲームじゃないから怖いんだよ」
その言葉を口にして、悠真自身が初めて気づいた。手が震えていた。興奮している。同時に、怖い。自分が今座っているものが何なのか理解している。
三日間、世界中の軍隊を壊滅させてきた兵器。その一機。それが今、自分の身体を固定し、自分の動きを読み取っている。普通なら、逃げるべきだった。
だが理解できる。少しずつ。意味は分からない。文字も読めない。原理も分からない。なのに操作体系だけは、奇妙なほど直感的だった。
「……これ作ったやつ、すげえな」
「今それ?」
「違う。操作が」
「分かるのかよ」
「分かるっていうか」
悠真は正面を指した。
「選択したいものを見る。手で指示する。後は機体が勝手にやる」
「そんな簡単なわけないだろ」
「簡単なんじゃない」
悠真は画面を見た。
「簡単になるまで機械がやってるんだ」
ゲームでも同じだった。プレイヤーはボタン一つで銃を撃つ。だがゲームの中では、照準。姿勢。反動。弾道。何百もの処理が動いている。プレイヤーは知らなくていい。結果だけ指示すればいい。
この機体も同じなのではないか。宇宙人のパイロットは、細かくエンジン出力を調整していない。姿勢制御装置を一本ずつ操作していない。
ただ、行け。止まれ。撃て。避けろ。そう命令しているだけ。
「飛ばせるかも」
悠真が言った。亮太の顔が引きつった。
「今なんて?」
「いや」
「飛ばすなよ」
「まだ飛ばさない」
「まだって言ったな?」
その時、外から音が聞こえた。遠い。だが近づいてくる。ヘリコプター。
「報道ヘリか?」
亮太が入口を見る。
「さっきのやつじゃない?」
音が大きくなる。悠真は外部表示を確認した。上空。一機のヘリコプターが表示されている。その機体には薄い色の枠。敵とも味方とも違う。というより、ほとんど無視されている。
「……やっぱり」
「何」
「こいつ、報道ヘリ認識してる」
「そりゃ見えるだろ」
「三日間攻撃しなかっただろ」
悠真は表示を見る。ヘリは確実に捕捉されている。位置。速度。高度らしき情報まで出ている。見えていないわけではない。
その下に、道路。車。人間。無数の反応。すべて薄い。
そして遠方。一つだけ強く表示された反応があった。
「……これ」
「何?」
空。北。高速で接近する物体。表示色が違う。明らかに重要度が高い。悠真の背筋が冷えた。
「宇宙人の機体」
「は?」
「戻ってくる」
距離表示らしき数字が急速に変化している。読めない。だが近づいていることだけは分かる。
「逃げるぞ!」
「拘束外れない!」
「どうすんだよ!」
悠真は周囲を見る。閉じる。解除。終了。そういう操作を探す。しかし読めない。
「これか?」
一つの図形を見る。違う。別の。違う。警告音が鳴る。
接近する異星機。外の報道ヘリ。そして自分たち。
「悠真!」
「分かってる!」
正面に大きな図形。機体の形。その周囲に矢印。悠真は息を止めた。
これだ。たぶん。
「……移動」
「何?」
「これ、移動だ」
「押すな」
「このままだと見つかる」
「だから降りて逃げるんだよ!」
「外に出たところで間に合わない!」
接近する反応。悠真は正面を見る。山の上。空が見える。そこを指した。右手。指先。選択。
機体が震えた。
「おい」
亮太が固まる。低い振動。金属音はない。エンジン音らしい轟音もない。ただ身体の奥に響くような振動だけ。外部表示の地面が動いた。
「……え」
悠真は息を呑んだ。機体が浮いている。ゆっくり。一メートル。二メートル。墜落で掘り返された土から、黒い機体が離れていく。
「飛んでる」
亮太の声が震えた。悠真も震えていた。
「飛んでる……」
自分が動かした。アクセルも操縦桿もペダルもない。ただ行き先を指定した。それだけで異星機は木々の高さまで上昇した。
視界が開ける。山。街。道路。避難する人々。遠くに黒煙を上げる基地。そして上空、報道ヘリ。そのカメラが、こちらを向いていた。
*
『動きました!』
テレビ局のヘリコプター内で、記者が叫んでいた。
『墜落した未確認飛行物体が、今、浮上しています!』
カメラが黒い機体を捉える。山林から静かに上昇してくる。機体後部は損傷している。それでも飛んでいる。
『パイロットが生存していたのでしょうか!』
映像は生中継されていた。日本中へ。そして数秒遅れて、世界中へ。
誰も知らなかった。その操縦席にいるのが宇宙人ではないことを。高校二年生の少年であることを。
悠真自身さえ知らなかった。自分が今、人類史上初めて異星文明の兵器を操縦した人間になったことを。
そして北の空から、もう一機の宇宙人戦闘機が高速で接近していることを。
機内。悠真の正面表示が変化した。接近してくる一機に、これまでとは違う印がつく。味方を示しているのだろう。攻撃警告はない。相手もこちらを敵だとは認識していない。
「来るぞ」
亮太が言った。
「ああ」
「どうすんだよ」
「……分からん」
「分からんのかよ!」
異星機はさらに接近する。悠真は正面の表示を見つめた。その時、新しい図形が一つ、空中に現れた。これまで表示されていなかったものだった。
円。中央に点。対象へ重なる。悠真はそれを見た瞬間、意味を理解した。何千回も見たことがある。ゲームで。シミュレーターで。画面の向こうで。
「……ロックオン」
悠真が呟いた。そして異星機の兵器システムは、味方から送られてきた戦闘許可信号を受信した。




