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扉開けたら即異世界 -ぶらり異世界冒険記-  作者: 神風 翼
第04章:魔術学園編
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0063:魔術の汎用性


朝起きて、歯磨いて、飯食ってのさあ今から。

…といったタイミングですが、結局異世界には行きません。


本来なら、GWでの休みを予定してたんだけどもね。

結局、どう頑張っても向こうに行く理由が無いのよね。

だって、向こうに行ってもやる事はアルバート氏の授業だけで……


態々行かずにココでやればええやんって言うね。

ちょうど、今全員実家暮らしだし。


…と、言った所で魔術の授業です。


まぁ、授業受ける人、殆ど居ないんですけどね!

またアルバート氏が(精神的に)死んでおられるぞ。


…まぁ、適性無い連中は仕方ないとしても、だ。

タクトは元々近接オンリーの予定らしく、特に興味無し。

イーリスは戦い自体が想定外、それに伴い学ぶ気も無い、と。


で、逆に魔法を使ってる連中。

俺とか、テレーザとか、シャルリア様なんかがそうね。


でもテレーザはもう魔術使う気が皆無。

シャルリア様は逆に、回復関係で戦闘魔術系は系列外。


で、俺は俺で……まぁもう学ぶこと無いんだよね。


「じゃ教科書進めてきましょか」

「うむ」


だからこそ俺が教師での授業、なんだけどな!



…とりあえず、アルバート氏には教科書読んでもらう所から。

元素記号表と分子・原子関連を覚えてもらう所からデス。

何せ俺の魔術と全然違う訳だし。



…魔術に関しての論理と俺の使ってる魔術。


まず向こうの一般的な魔術は、基本は杖と詠唱が必須に近い。


杖は発動する空間や、その場所を意識的・感覚的に理解できるように指し示している感じ。

まぁ魔力自体見えないし、そうやって意識的に「この場所の魔力!」って指定する為にあるのが杖。

それでもって目標部分付近の魔力を操作してる。


詠唱はその空間の魔力を動作させて、理外の事態を発動する為にある。

つまりは魔力を変質させて、水やら炎やらを生み出して攻撃に転用したものが攻撃魔法。

それこそ、詠唱することで魔力を変化させる為にある。


コレが向こうの世界での魔術である。


じゃ俺の魔術はどうなの?って話なんだけども……

そもそも俺、一度も詠唱した覚えが無い。


てか、元々の旧エルイーザ王国の宮廷魔術師の習い事の時点で、なんとなくな感覚でやってた。


魔力って物がある。

へー、見えない力ってやつかー。

見えないって事は原子レベル?それとも空気的な感じなんかな?

じゃそんな感じで魔力で弄ってみれば……

出来たわ。(手のひらにファイヤボール)


と、そんな感じに。


元々、向こうの世界だと目に見えない力を操る云々な訳で。

俺的には目に見えない原子レベルの粒子を操る感覚という……

要は詠唱で動かすのが、イメージするだけで十分動かせちゃった訳で。


そら天才だ何だ言われるわ。


とりあえず飲み物片手に教科書を一緒に覗き込む。

判んなかったら動画サイトでも見て…えぇいスマホ充電中だったわ。


…リビングにPC置くかなぁ……


「ただいまー」


そんな事考えてたら買い物行ってたあやめ達が帰ってきた。


「おかえりー」

「ただいまよー」

「おぅ、帰ったぞぃ」

「…ってまた山のように酒を!」

「エエじゃろ別に」


そう言ってドランは買ってきた酒をキッチンへ。

場所は先日増えた半ば酒、半ば保存専用扱いの二つ目の冷蔵庫。

冷凍、野菜、酒のみの物に仕舞っていく。


「お、そうだった。

ほーらソーダとコーラ買ってきたぞォい」


そう言って袋から2ℓのペットボトルを見せる。

大手じゃなくまさかの徳用な、シンプルなヤツ。


子供組みが喜んで取りに行き……


「わーい…ってコレ…冷えてない」


タクトのこの言い様である。


「贅沢言いなさんな! 冷凍庫に氷が……」

「んぉ?まだ出来とらんぞ?」


その一言に、手に持つコップを覗き込む。

…そういや、コレに全部使っちゃった☆

テヘペロ☆


…めっちゃジト目で見られる。


「えぇい使っちゃったんだからしゃあないやん!俺は」

「いやお前が悪い」


あぁん。


「仕方ないの…どれ、コップに水を入れて持ってきてみなさい」


そう言うアルバート氏。

それに習って、水を入れたコップを用意して持ってくる子供二人。


用意されたそれを、氏はコップに杖を向け、詠唱を始める。

向こうの言語ゆえ何言ってるかサッパリですが……


…いや待てよ?


そう思い、空間を魔力で操作開始。

まずペットボトルを、左右から触れるか触れないかの辺りに充てる。

次いで、その手の間の空間から空気を排除。

魔力は、衝撃や温度は通過する故に、徐々に空気がなくなり空間が冷え始めてくる。


元々、空気は薄ければ薄いほど冷える。

山も空も、上がれば上がるほど寒くなるのと同じ。

確か100mで大よそ-0.8℃、上空3000mなら、地表が20度なら-4℃になる程だ。


ペットボトル表面は冷気で結露し始め、凍る前に手を話す。

冷蔵庫とか、そんな非じゃないレベルで即効冷却。


ドヤァ。


「魔法スゲェ」

「炎も氷も余裕ですわ」


あやめに言ってる背後でダークオーラを感じる。

何事かと振り返ると、再度アルバート氏が実力差を見せ付けられて沈んでた。


テヘペロ☆


「またアルバート氏がまた(精神的に)死んでおられるぞ!」

「この人でなし!」

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