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煙羅さんと冷たい煙

私、煙羅えんら美煙は今・・極楽に・・いるッ!!

目の前には様々な煙草メンソールの煙草が並んでいる、ボーナスが入ったので煙草を一箱ずつ買ってきた。

美煙「まさにッ!!世は大喫煙時代ッ!!」

天に向かって両手を上げる、目の前には美味しそうな煙草がズラリと並んでいる

タツキ「で?私はなんで呼ばれたわけ?」

壁に寄りかかりちょっと肉体派な体つきの女性が煙草を咥えながら私に聞いてくる

美煙「それはッ!!一番美味しい煙を吸うためだよタツキちゃん!!」

ズビシィッ!!とたつきちゃんに私は人差し指を向ける。いやいや自分で吸えばいいじゃんと至極真っ当な返事が返ってくる・・だがしかぁし!!たつきちゃんの呼気煙無くして私の楽園は完成しないのだよ!!

あの何とも言えないイイ感情の籠った呼気煙、正直ハマった・・初めて食べたとき驚愕した・・・

美煙「と言う訳で!!たつきちゃんにはぜひとも協力していただきたいのだよっ!!」

タツキ「いやいやどーゆう訳よ・・」

いけない、ついつい興奮しちゃって自分の中で完結しちゃってた、私はたつきちゃんにかくかくしかじかこしたんたんと説明する。

タツキ「・・ふぅーん?なるほど?それで私が呼ばれたわけか・・」

たつきちゃんが煙草の煙を吐く、ついつい食べたくなる衝動を我慢する。堪えろ私!全ては楽園の為に!!

美煙「てなわけでこれ!どうぞ!」

私はペットボトルに入った飲料を渡す。たつきちゃんが蓋をあけ、スンスンと鼻を鳴らす。変な物じゃないってば

タツキ「ただの・・水??」

たつきちゃんが不思議そうな顔をする。だがこの水は重要なのだ

美煙「煙草の煙(味)をリセットする為だよ!!これが重要なんだから!」

私は鼻息荒くタツキちゃんに詰め寄る・・そんなに引かないでよ傷つくじゃん

タツキ「はぁ・・妖怪ってよくわかんないねぇ」

そう言いながらもちゃんと水を一口飲んでしっかり準備してくれるたつきちゃん好き

タツキ「まずは・・クール?」

ほほう、まずはそれを選んだか、スタンダードだがさわやかで美味しい煙草だ・・イイセンスだ

たつきちゃんが煙草に火をつけ、煙を吐く・・・いざぁッ!!!

美煙「あんむあんむあんむ」

目をカッ!!と見開くこ・・これは・・

タツキ「どうだ・・?」

美煙「びんみょ~~~~~~い」

タツキ「はぁ~~~??」

たつきちゃんがありえないという反応をする。いやでも本当にびみょいんだ、ごめんよたつきちゃん

美煙「なんか心がこもってないというか・・見た目だけ美味しそうな料理を食べた感じと言うか」

タツキ「なんじゃそりゃ・・」

私にも謎である。う~~ん何が違うんだろ

美煙「次!!」

気を取り直して次のを吸ってもらう・・・アレェ~~?

タツキ「微妙・・か?」

なんか美味しいんは美味しいんだけどいつもよりなんか癖があって美味しくない・・なんでぇ~?

美煙「え~~~~~!?絶対なんかおかしい!なんか見落としてる!!」

そもそも同じ銘柄で他の人の煙食べたときこんなことなかった・・なんでだろ

考え込む私をよそに、たつきちゃんはいつものラッキーストライクメンソールをふかす。これが一番美味しいな~って言ってる

美煙「ハッ!?」

そこで気づく、もしかして煙草を心の底から旨いと思ってるからあの味であって、他の煙草の味が嫌だったら気持ちも籠らないわけで・・煙の味も変わる!?私はたつきちゃんに聞いて見る

美煙「ねぇねぇたつきちゃん、もしかして今までの煙草あまりおいしくなかった?」

タツキちゃんが少し考えて答える

タツキ「そうだなぁ・・やっぱいつもの煙草よりは美味しくなかった・・かなぁ、なんだかんだこれが一番美味しいって思って吸ってるしね」

美煙「やっぱりそうかぁぁぁ!!」

私は頭を抱える・・これじゃ・・意味ないじゃん・・いつも通りタツキちゃんに煙草ふかしてもらえばよかったじゃん・・ああ、儚い私の楽園・・さようなら・・・

タツキ「なんか・・一人で悶えたり落ち込んだりしてどうした・・?」

たつきちゃんが私の様子を見かねて声を掛けてくれる。優しい

美煙「実はこうこうコレコレ」

タツキ「かくかくコンコンってわけか、なるほど・・なんともまぁ、難儀なことで」

美煙「うう・・たつきちゃんにはご足労おかけしました・・」

ぺしょぉ、となりながら謝る私、優しく肩にポンと手をおいて慰めてくれるたつきちゃん

タツキ「まあまぁ、私もいろんな煙草吸えてちょっと楽しかったよ、だからそんなに気にすんなって・・な?」

いつもの煙草を咥えながら私にニコッと笑いかけてくれるたつきちゃん

美煙「たつきちゃん・・・スキ!!」

隙を見て飛び掛かった。アイアンクローで止められた・・解せぬ

ふーーーーっと私に向かって煙を吐いてくれるたつきちゃん、美味しく頂きます

美煙「むぐむぐ・・う~~んまぁい」

やはりコレよコレ!!この味!!

タツキ「あ、ちょっと待ってて」

そう言って何かを思い出し、自分の部屋に戻るたつきちゃん、ちょっとしてアイスをもって戻ってきた

ガリガリ君だ、たつきちゃんはそれを一口食べ、すかさず煙草を吸い込む、そして煙をゆっくり吐く

美煙「あむ」

すかさず食べてみる、頭の中に雷が落ちた気分だった、こ・・これは冷たいしかも甘い煙!!?

美煙「ん~~♪」

堪らない、なんて素晴らしい発明をするんだたつきちゃん!最高!

タツキ「どうやら美味く行ったみたいだね、昔、シーシャBARでアイスホースっての試してさ、似たようなこと試してみた」

タツキちゃんが得意げに笑う、ああ、そういうとこスキ!!

抱き着こうとしてまたアイアンクローを喰らった・・解せぬ

そんなことをしてしばらくタツキちゃんの煙を堪能した、煙草はまぁ、緊急用に取っておこう

そう考えながらたつきちゃんが煙草を美味しそうにふかす様子を笑顔で眺める私だった

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