14.訓練
クロトは訓練に参加していた。
まずは基本の受け身や避け方だった。思っていたのとは異なっていた。
「あのぅ、攻撃の訓練は?」
「死んだら、人間終わりだ。まずは生き残る訓練が先だ」
かなり威圧的な態度で押し切られた。
周りの子たちをみると簡単に避けている。俺もこのくらいならと思ってやると、なかなかうまくいかない。
何度も訓練用の罠にはまる。地味に痛い。
休憩時間になる。おおよそ見ると、受け身や避け方の訓練が第一段階、第二段階で武器を持っての基礎訓練、第三段階で何でもありの模擬戦というような形で能力に合わして、グループ分けされているようだった。
どうやら昨日の模擬戦でぼろ負けしたから第一段階をしっかりとやらされているようだ。
午後も同様に受け身や避け方の訓練を徹底的に仕込まれた。
翌日も同様だ。何だかんで1週間も同じ内容をやらされた。さすがにここまでやらされると短期間でも、ある程度形になるようだった。
「おいクロト、今日は武器の素振りも混ぜていく。」
木刀を渡され、それを見本をまねて振っていく。
基礎訓練だけであっという間に2週間が経過した。
正直、強くなった気は全くしない。
「頭からの伝言だ。明日は襲撃に参加するから、1回だけ模擬戦してみろとのことだ」
模擬戦の間は初日に戦った年下の子だった。模擬戦が始まる。
前回の反省で相手の視線や手先も警戒する。警戒してるのがバレバレではあったが、なんとか致命的な攻撃は受けずにいる。避けることに必死で息が切れて動きが鈍くなる。相手の子は全然疲れてないようだ。
結局は後半は体力切れで、前回同様にぼろ負けだった。しかし、負けるまでの時間は伸びていた。
一応成長はしてるようだった。
襲撃前夜ということでギドーが簡単な作戦を集めた山賊たちに計画を説明していた。
要点をまとめると、
①女子供は生け捕りにして、外国に奴隷として売る
②村自体には大した資産はないだろうから、村長の家を優先的に略奪する
③絶倫または巨根のスキルに関する情報をしらない男は容赦なく倒す
④ギドーが大声で叫んだら、それぞれが自己判断で撤退
ギドーの襲撃計画の説明が終わると、クロトが呼ばれる。
「クロト、おめぇにこの剣をやる。」
クロトは使い古されているがしっかりと手入れされている剣を受け取る。
見た目よりも軽いため、問題なく扱えそうだった。
試しに一振りしてみると、これなら魔物も倒せそうな気がしてくる。
「ありがとうございます。これで頑張ります」
ギドーはクロトの背中を軽く叩く
「任せとくんべぇ」
そういうとギドーは、宴会場の中心にいき酒を一気飲み大会を開いて
山賊たちは飲み食いを始める。
クロトは食い物だけ食べて、小屋に帰って明日に備えることにした。




