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〇ーグル翻訳より優秀だよ


 俺ね、その日の夜。

 魔王軍は絶対来るなって思ってしまったのよね。


 でもさ、そんなこと思ってもほんとに来ると思わないじゃん?

 いや、スキルのせいじゃないかもな?

 とにかく俺のせいじゃないから。



「みんなー大変だーーー!魔王軍が攻めてきたぞ」


 カンカンカンカン!カンカンカンカン!


 非常事態を知らせるベルの音が、町中に鳴り響いた。


 どどどどどどどどどど! どどどどどどどどどど!


「大変だ!町中に魔物の群れが入ってくるぞ」


「出口をふさげーーーー!戦えるものは町の出口に集まってくれー!」


 それを聞きつけた町にいる冒険者たちは、一斉に町の出口を封鎖するように集まった。


「大変、状況はどうなっているの?」


「ルビア、大変なんだ、魔王の手下たちが」


「それはもうわかっているわ、二人は?」


「アイラがロアルを呼びに行った。

おそらくまだ宿にいると思うが……」


「こんなことなら緊急時の集合場所を決めておくんだったわね。

ここ、頼める?」


「ああ、二人を必ず呼んで来いよ」



「ロアル様?外が大変なんだよ?魔王軍が……」


「私が呼び寄せた」

 魔王軍?俺が呼び寄せたせいじゃないからな。


「えっ?」


「ついに魔王軍の配下を打ち捨てる時が来たようだね」

 ついにこの町を捨てる時が来たようだね。


「でも、敵は相当な数でやってきてますよ。いくらロアル様でも無理です」


「ギルドの冒険者を下がらせろ」

 ギルドの他の冒険者達はどうしてる?


「でも他の冒険者達は、出口付近で必死に戦っています。私たちも早く加勢しないと」


「命は捨てろ、生きろ」

 命あってのものだからね、死んだら元も子もない。


「敵の首を取ると?」


「そうだ」

 そうじゃないよ。


「戦う、町の者を死なすな」

 とにかく逃げないと、この町は危険だ。


「や、やるんだね、ロアル様……」


「ああ……」

 いや。


「じゃあ私についてきて、仲間が待ってるよ」


 スキル天邪鬼よ、お前うまいこと解釈して翻訳してるだろ絶対。

 〇ーグル翻訳より優秀だよ。



 二人は宿を出るとルビアが扉の前で待っていた。


「ルビア!」


「良かった、二人とも無事だったんだね」


「でも、ロアル様、一人で行くって……」


「そうなの?ロアル」


「もちろんだ」

 そんな気は全然ない。


「そう……なら止めはしないわ。さあアイラ、私たちは全力でロアルをバックアップするのよ」


「もちろん!あの盗賊にも頑張ってもらわなくちゃ」


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