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ありがとうとか、思わないよ絶対


「やはり、まだ剣の切れ味が悪いな」

 俺がやったのか?この一瞬で。俺すごい。


「いや、割とスパッといってましたけど?」


「ロアル様、見事な剣技でしたわ」


「どうやら奴らがこの洞窟のボスだったみたいね……」


「なんだよ、そんじゃ今回も俺たちの出番はなしってことか?」


「まだこの辺りに雑魚は多数潜んでいるでしょう、掃討しましょう」


「そうだよ、さっきのやつはロアル様がいなかったら……どうしようもなかったでしょ?」


「まあ、そうかもしれないけどよ……」


「ほら、その先に虫の魔物がうじゃうじゃいるわ、サポート頼むわよ」


「よっしゃ俺たちの出番だな」


「……私も行く」

 俺は見守っていたほうが良さそうだな。


「みんなで応戦するわよ」



「どうやら、このあたりの魔物は狩りつくしたみたいね」


「俺の目でも、さすがにもう見えないな」


「雑魚でも数がいたから、なかなかの経験値を持っていたね」


「まだまだこんなものじゃ……ダメだな」

 これでみんなのレベル上がったらいいな。


「はい、ロアル様。まだまだ精進ですね」


「んじゃそろそろ戻りましょうか、私の魔力も尽きそうだし」


 ルビアの転移の魔法で移動。



「今日の成果はなかなかだったな」


「私たちは、虫の雑魚を倒していただけだったけどね」


「そうね、でも魔王軍が近々この町を攻めてくるとの情報もあるわ」


「その時は、戦うのか?魔王の精鋭部隊はかなり危険な奴らだって聞くぜ」


「ギルドはもっと強力な冒険者がこの町に来るように、至急王国に申請をすると言っていたけど」


「いざというときは……逃げる?」


「……ロアル様はその事をどう思われますか?」


「剣を振るう」

 頼むから、俺に振らないで……。


「でもロアルさんの剣技でも、どうにもならないと思うけどな」


「ギルドも申請が通らなければ、この町を捨てる覚悟もあると言っていました」


「申請は数日で届くらしい、それまでに魔王軍が攻めてきたら……」


「この町は……」


「魔王軍はおしまいだ」

 この町はおしまいだ。


「?」


「!?」


「やるぞ、みんな、俺についてこい」

 やめて。みんな、俺をそんなに見つめないで。


「おお!」


「ろーあーる、ろーあーる、ろーあーる!」


「ろーあーる!ろーあーる!ろーあーる!」


「みんな、そんなに茶化さないの。ロアルはみんなを元気付けるためにそう言っただけよ。

本当に魔王軍が攻めてきたら、例えロアルだって……」


「そっかあ……」


「でも自信に満ち溢れた目をしてたぜえ?なあ?」


「俺はまだやり足りないので、行ってくる」

 もう俺は疲れたので、今日は宿で休む。 


「おう……」


「本気なのね、ロアル様……」


「何言ってるの、今日は体を休めなきゃダメに決まってるでしょ。

ロアル、私と一緒に行くよ。

みんな、今日はお疲れ様。今日はとにかくゆっくり休んで……明日また詳しいことを話しましょう」


「……」

 ありがとうとか、思わないよ絶対。


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