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なんて慈悲深いの……


「本当に今回はどうもありがとう、おまけにやつを転移までしてもらって……」


「困ったときはお互い様ですよ」


「優秀な冒険者がこんなところにいたとは……」


「でしょでしょ?」


「ゴスロリに言われても、全く信用性がないぜ」


「どうか、これを貰ってくれ。今はこんなものしかなくて申し訳ないのだが」


「そんな……」


「出されたものは、もらっておいたほうがいいぞ」


「ご厚意は、有難くいただきましょ」


「そんなものは、手持ちの邪魔になるだけだ」

 お礼は、ありがたく頂こう。


「もー、ロアル様ったら。こういう時いつもツンデレになるんだから」


「俺は前に聞いた、私は剣しか持つ手はないのだ。……の方が好きだったぜ」


「戦士様、気になさらないでください。ロアルは本当はお礼を言ってるんです」


「ああ……そうなのか?では……これを」


「……これは!お金と、魔力回復の実と、金塊!?」


「わお!」


「こんなにたくさん貰っていいのか!?」


「もちろんだ。むしろ、それ以上の働きをしたと私は見ている」


「ありがとうございます」


「助かります!」


「ああ……。これが夢にまで見た本物の金塊なのね……」


「私は礼は言わない」

 ありがたい。


「もし王都のほうに行くことがあったら、何でも言ってくれ。力になろう」


「ありがとうございます。何かあればそうさせていただきますね」


「何か、色々と無事に済んで良かったな……」


「ルビア、金塊をもっと近くで見せてよ……」



「ふう……。一時はどうなることかと思ったぜ」


「無事に事件を解決できて、本当に良かった」


「これでお金にも魔力にも余裕ができたね。さいこー!」


「……しかし、何故あんなところに獣人がいたんだろうな」


「それにここは賢者様が結界を張っているはずなのに、たぶん力が衰えてなかったよね」


「奴は雑魚だった」

 とても強かった。


「確かにロアル様にとっては、そうだったみたいだよねぇ」


「まさか、賢者様自身の力が衰えたとか?」


「いいえ、その考えは当たってないわよ。確実にこの辺りには結界の力が張り巡らされているわ」


「そうかぁ、じゃあなんでなんだろうな」


「もしかしたら、回復の泉が暖かかった事と何か関係があるのかしらね?」


「普通じゃない、ぬるいお湯だった」

 いつもなら冷たい水なのにな。


「確かにあんな回復の泉は見たことがなかったな」


「きっとそうだよ。あの獣人が回復の泉に何かをして結界の効果を打ち消したんだよ」


「おぅ……。それってひょっとして、早く王様とかに報告しないとまずいんじゃないのか?」


「確かに、もしまたこんなことが起きたら一大事かもしれない……」


「報告は必要だ。ゆっくりでも王宮へ行き、普通の兵に話そう」

 報告は必要ないから、早く王都へ行って伝説の魔法使いを探そう。


「ロアル様……なんて慈悲深いの……」


「さすが、ロアルさんだぜ」


「……確かにこの事を早く知らせて急いで対処しないと、王国は大変なことになるかもしれないわ」


「私は言葉にできない」

 まあみんながそこまで言うのなら……。


「そうだな、詳しい事はルビアから話をしてもらおう」


「こういう時は、ルビアが一番頼りになるんだもんね」


「そ、そう?みんながそう言うのなら、私が話す役目を引き受けるけど……」


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