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回復の泉はほんのり暖かい



「いやあ、このあたりに回復の泉があると思うのだが、知らないか?

私の馬が怪我をしてしまってね」


「知っている」

 知らない。


「そうか、ならば場所を教えてくれないか?」


「暖かいお湯を吐き出した、それじゃないか」

 さっきは冷たい水を飲んだが、あれじゃないだろうし。


「何?それはどこにあるんだ?」


「王都に近いほうの、町の方角だ」

 向こうの村の方角だ。


「そうだったか……。旅の者、助かった」


「ロアル!」


「おや、仲間の方ですか?」


「すみません、何かお困りごとでも?」


「今そこの剣士さんに聞いたから、もう大丈夫だ」


「王国の戦士の方ですよね?」


「ああ、そうだ。私の馬が怪我をしたので、回復の泉を探しているんだ。

どうやら、この先にあるらしいな?」


「え?ええ……?」


「もし無かったら悪い」

 本当にあったら良いけどな。


「いや、おそらく間違ってはいないと思う。

この近くの回復の泉は、ほんのり暖かいと聞いたことがあるんだ」


「そう……なんですか」



「なあ、あの二人大丈夫かな?何やら話し合っているみたいだけど。

あ、馬もいるみたいだぜ」


「ルビアがいれば、何も心配はいらないでしょ」


「だがもし、王国の戦士様を怒らせたりしていたらどうなると思う?」


「……最悪の場合、パーティ全員牢屋行きね」


「……」


「……」


「私たちも行こう」

「俺たちも行こう」



「では、君たちはこの先の町を目指して旅を?」


「はい。その……目的の回復の泉があるといいんですけど」


「そうだな……君たちも行く方向が一緒なら、共に探してくれないかい?」


「それは別にいいんですけど……」


「そんなのは簡単だ」

 面倒なことになった。


「言うねえ、じゃあ誰が一番最初に見つけられるか勝負でもしようじゃないか」


「探さなければ見つからない。やる気になった」

 無いものを探すのか?気が滅入るな……。


「この状況、どうしようかしら……」



「おーい!」


「二人とも、来てくれたのね」


「あんまりに遅いから、待ちくたびれてな」


「状況はどんな感じ?」


「おや、お二人もお仲間かい?」


「そうです」


「よろしくお願いします」


「今、みんなで回復の泉を探しているの。この辺りにあるらしいのだけど」


「それなら、俺の目でちょっと見まわしてみればわかるはずだぜ」


「ルクス、それは助かるわ!」


「こういう時だけは、役に立つのよねー」


「それは私としても、とても助かる。よろしく頼む」


「……くそっ、見つけられてなるものか」

 すぐに見つかればいいのに。


「え?」


「そうね、勝負していたんだものね」


「……早速見つけたぜ、回復の泉をよ」


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