表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
少年シュペアの冒険譚 〜無自覚に最高峰を目指す〜  作者: 武天 しあん
エトワーレ騎士団

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

208/455

206. 本と料理とみんなでご飯


平日の夜はずっとペンの試作をしてたし、お休みの日はルシカやゲオーグとお出かけしたり、魔術の勉強をしてたけど、来月には出立する。


その前に料理とポーションの作り方も勉強したいと思って、お休みの日に図書館へ行った。

騎士団にも図書館はあるけど、武器とか魔術とか、魔獣とか、戦いに関する本は置いてあるし寮に借りて帰ることもできるけど、料理やポーションの本はなかった。


まずポーションの本を選んだ。

色んな薬草をすり潰したり煮たりして作るみたい。薬草の量や手順をしっかり守らないと上手くできないし、変なものを混ぜると成分が反発して危険みたい。

たくさん種類があるし、これは全部書き写すのは無理だと思った。

ポーションの作り方は本を買おう。

寮に置いておけばいいし。


次に初心者用の料理の本を選んだ。

切って混ぜて挟むだけのサンドイッチの作り方とか、スープの味つけのやり方とか、野菜の切り方も載ってた。

僕は切って混ぜて挟むだけのサンドイッチの作り方をメモして、図書館を出た。


本屋さんに行って、ポーションの作り方の本を買った。本って高いんだ・・・

銀貨1枚だった。



本を鞄にしまうと、次はパン屋さんでパンを買って、野菜屋さんでキャベツを買った。

加工肉屋さんで、塩漬けされた肉を茹でてほぐしたものを買って、ハーブとか小麦粉を売ってるお店で、塩と乾燥したハーブを買った。

あとはオイルとビネガー。

どこに売ってるんだろう?



「あれ?シュペアどうした?荷物重そうだな。」

「コッホ、僕サンドイッチ作ってみようと思って、材料買ってたんだけど、オイルとビネガーがどこに売ってるのか分からなくて探してたの。」


「おーそうなのか。オイルはオイル屋だ。ビネガーは酒屋にあるぞ。」

「そうなんだ。ありがとう。

コッホは何してたの?」


「俺は別に何もしてない。暇だから街で何か面白いものがないか探してただけだ。」

「そうなんだ。」


「サンドイッチ、一緒に作るか?」

「いいの?1人だと少し不安だったから嬉しい。」


「じゃあオイルとビネガーを買いに行こう。」

「うん。」


僕たちはオイルとビネガーを買うと寮に戻った。

食堂のテーブルに材料を置いて、図書館でメモした作り方の紙も出した。



「たくさん買ったんだな。」

「買いすぎたかな?」


「キャベツは余ったらスープにすればいい。それでも余ったら乾燥させて旅に持っていってもいい。」

「そっか。」


パンを切って、キャベツを細く切って、オイルとビネガーと塩とハーブを混ぜた。

あとはそれぞれ挟むだけ。


簡単だった。料理って簡単なやつは僕でもできるんだ。それが分かっただけで嬉しい。


野菜を刻む時の木の板と、野菜を切るナイフはコッホが貸してくれた。

そっか。道具も必要なんだ。



スープも作った。スープに入れるハーブと、コッホが作ってる乾燥野菜をもらって入れて、スープは完成した。


たくさんできたから、ゲオーグにもあげようと思って部屋を訪ねたけどいなかった。

ルシカは彼女のところに行ってるからいない。



食堂に戻ろうと歩いてたら、前からメーヴェとシュヴェアトが歩いてきた。


「おーシュペア。何してんだ?お前も一緒に行くか?」

「メーヴェとシュヴェアトはどこかに出かけるの?

僕はこれから食堂でご飯食べるの。」


「今日は食堂は休みだよー」

「うん。だからパンとか買ってコッホに教えてもらってサンドイッチとスープ作ったの。それでたくさんできたからゲオーグ探しに来たけどいなかった。

メーヴェとシュヴェアトご飯まだなら食べる?」


「食べる〜

シュヴェアトー、今日の昼代浮いたー。」

「シュペア、俺たちが食べていいのか?」

「うん。余ったらどうしようかと思ってたから、食べてくれると嬉しい。」


僕はメーヴェとシュヴェアトを連れて食堂で待つコッホのところに行った。



「あれ?ゲオーグを呼びに行ったんじゃなかったのか?」

「うん。いなかったから、寮にいた2人を連れてきたの。」


「そうか。じゃあ食べるか。」

「うん。」


みんなで食堂のテーブルで食べた。

誰かに食べてもらうのはドキドキしたけど、美味しいって食べてくれたから嬉しかった。



「僕、みんなの制服じゃない服着てるの初めて見た。」

「あれー?そうだっけ?」


「みんなお洒落で格好いいね。似合ってる。」

「あぁ、メーヴェはな。」


「メーヴェは確かに格好いいけど、コッホとシュヴェアトも格好いいよ。」

「そうか?」

「可愛いシュペアに言われると嬉しいねー」


「メーヴェは今日は髪の毛ちょっと編んでるんだね、それ凄く可愛い。僕ももっと長くすればできるかな?」

「でしょー、これシュヴェアトにやってもらったんだー、シュシュシュって一瞬で編んでくれる。」

「シュペアの髪でもできるよ。やってあげようか?」


「いいの?やってほしい。」

「シュペアは長さがないから紐で縛るよりピンで止めた方がいいな。ピンを持ってくる。」


シュヴェアトはピンってのを取りに行った。



「シュヴェアトはお姉さんがいて、髪を編んだりするのをよくやらされたんだって。

だから上手いんだよー

休みの日とか、シュヴェアトに髪を編んでもらって、その代わりに俺が服を選んであげてる。」

「そうなんだ。」

「へぇーお前ら休みの日によくつるんでると思ったら、そういうことだったのか。」


シュヴェアトはすぐに戻ってきた。



「これがピン?」

「そうだよ。これで髪を留めるんだ。朝に顔を洗う時とか邪魔な時に髪を留めておくこともできる。」


「そんなのあるんだね。」

「花とか飾りがついたのは、女性がよく付けてる。」


「見たことあるかも。街で頭に花付けてる人はピン付けてたんだ。」


シュヴェアトは、クシというので髪を梳かしてくれて、左側の髪を編んでピンで止めてくれた。


「どう?似合う?」

「うん。似合ってるよ。シュペアはやっぱり可愛いなー」

「あぁ、似合うな。」

「似合ってる。」


髪の毛を編むのゲオーグもできるかも。

ゲオーグは前に草を編んでたし。



「シュヴェアトの服はメーヴェが選んでるの?」

「あぁ、そうだ。

俺は服のセンスがないから、メーヴェに買う時も一緒に行ってもらって、選んでもらっている。」


「2人は仲良しなんだね。」

「そうだよー」

「うん、まぁそうかな。」


「シュヴェアトはなんていうかー、こう立ち姿がシュッとしてて、キリッとしてるから、一緒に歩いてると女の子が寄ってくるんだよねー」

「俺ではなくて彼女たちはメーヴェに寄ってくるんだろ。」

「お前ら、そのためにお洒落してたのか・・・。」


「そうなんだ。嫌じゃないの?」

「んー?なんで?」


「中隊長がラジリエンの王都で、いっぱい女の人に声かけられたり触られそうになって、嫌がって結界で弾いてたから。」

「あ〜中隊長は次元が違うからなー

それにしても結界で弾くって、あの人は街でも結界張ってんのかー」


「うん。軽く雷が落ちるやつで、バチってなって女の人はみんな逃げていってた。」

「まさかの攻撃付きか。」

「中隊長は奥方様以外の女性が嫌いだからな。」


「そうなの?そっか。それで結界で防いでたんだ。」

「だな。」

「モテ過ぎるのもしんどいんだなー。」

「俺は嫁だけでいい。」


「え?コッホは結婚してるの?寮に住んでるよね?」

「あぁ。嫁は領地にいる。今回は戻らなかったが、だいたい週末には領地に戻る。通うには遠いからな。

1人で王都の邸に住むのも寂しいから寮に住んでるんだ。」


「そうだったんだ。領地もあるんだ。」

「小さいがな。」


なんか今日は、みんなの色んなことを知った気がする。



「じゃあ俺たちは街に遊びに行ってくるねー、シュペアお昼ご飯ありがとうねー」

「シュペア美味しかった。ありがとう。」

「うん。食べてくれてありがとう。行ってらっしゃい。」


メーヴェとシュヴェアトは出かけて行った。


「さて、俺らも片付けるか。」

「うん。そうだね。」


片付けが終わると、僕は部屋に戻ってポーションの作り方の本を読んだ。

これは僕が初めて買った本。

大切にしよう。


閲覧ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ