3人の女神とこの世界
軽く水筒から出したお茶を飲んだ後に僕はまた語りだした。
「ここで出てくる3人の女神様を紹介するね」
「一柱目はアルファターナさん。
赤い髪をしたおっとり? ぼんやりした感じの神様。
権能は集めること。
日本風にいうなら拾う神。もったいないの神様でもいいよ。
集めただけにするからもう一柱の神様から
ゴミ屋敷みたいにはしないでって言われてた」
「二柱目はルナリアさん。
黒髪で髪の毛を結い上げた眼鏡のエルフさん。
アルファターナさんが分体、えっと本体から分けた分身で旅してるときに拾った子なんだって。
そのまま亜神になって神様になってアルファターナさんの本体にまでついてったみたい。
本人は義娘ですって言ってた。
権能は統制。
なんか分類して整理整頓するみたい。
聞いた時にアルファターナさんのせいかな、って思った」
「三柱目はさっき言ったメイダールさんね。
メイダール・バルサル。
メイちゃんの国で『銀のメイダール』って意味だって言ってた。
見た目は言わなくていいよね、ダンジョン女神ちゃん。
先に紹介した二人の感覚が普通の生命とはもうズレすぎてるから
調整役としてアルファターナさんの持ってる世界の一つから連れてこられたんだって。
『私は中間管理職みたいなもんだ』って言ってた。
さっきからの話で分かると思うけどこの世界のことをめちゃくちゃ勉強してる神。
権能は試練と恩寵。
僕に分かりやすく言うなら労働に対する正当な支払いって言ってたよ」
「で、この世界なんだけど、ルナリアさんとメイちゃんの間の位にある神様が
アルファターナさんのとこから持ち出した資材で作ったんだそう。
ルナリアさんは気付いてて放置してたんだって。
魂が集まってくれなくて上手くいかないだろうって思ってたみたい。
だけどチャレンジャー精神旺盛な魂が集まってなんか形になっていったんだ。
メイちゃんが『文明圏でのんびり暮らせるのにキャンプにはまって
過酷な山登りにシフトしていくタイプの人の魂』って言ってた。」
「こうして形になってくると様子見だったちょっと変わった経験がしたい魂も
集まってきてだんだん成功していったみたい。
でも作った神様はその後離れちゃったって言ってた。
秘密基地が秘密じゃなくなったから他のことをしに行ったんだろうって」
「まあ、そういうちょっと変わった経緯で僕たちの世界は出来たっていうことらしいよ。
これもふーんしかない話だよね」
楽しんでいただけると嬉しいです




