表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
86/104

86

 一通りの演奏が終わったタイミングで俺達全員の演奏が重なった。あの子はそのまま一人でも続ける意思だったようで、一瞬不快の念を放出したけれど、すぐ様ご機嫌に演奏を続けた。

 最高の一日だったのは確かだ。

 けれど少し、悔しかった。

 俺達のライヴは最高に盛り上がった。俺は正直、彼を喰うつもりでいた。その後のライヴに少しでも影響を与えたいと思っていた。それが出来るって、確信もしていた。

 けれどそうはいかなかった。

 彼はやっぱりスターだ。その登場と共に、俺達の記憶なんて消えてしまう。

 アンコールが終わるまで、俺達に出番なんて必要ない。彼の後に出る勇気もなかった。楽曲がいいとか悪いとか、歌が上手いとか下手とか、そのレベルで彼は語れない。その存在感で彼には敵わない。つまり俺達はまだまだって事。それはまぁ、伸び代があるって事でもある。

 あの子を誘ったのは、いつもの手順だ。メンバー募集のチラシも残りは一枚。最後はその渡し方も工夫が必要だな。

 まぁ、あの子にはノビちゃんがいるからあれでよかったんだ。

 幼馴染っていうのはいいもんだよ。俺もそんな恋をしてみたかったって思うこの頃だ。

 あの子が入った事で、俺達は一種の限界に到達している。もう一人必要だが、その答えが分からない。

 最後のピースを埋めるのは難儀だ。

 ってな訳で俺は、この後少し迷走するんだが、その光景をここに挟むべきかで悩んでいる。まぁ、取り敢えずは語るつもりだが、必要かどうかの判断は後の世に任すとしよう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ