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人間は最悪だ。愛情とういう隠れ蓑を使い、犬や猫をも虐めている。それが現実。
私は身をもって体験している。こんな事を言う私でさえ虐めの加害者だから。
虐めについての報道やコメントには違和感しかない。自分も虐められていましたとの言葉はあっても、虐めていましたの言葉は少ない。稀に虐めを武勇伝と勘違いしたコメントは目にするけれど、そんな際は共感の言葉は一切なく、一方的に中傷するばかり。その行為もまた虐めだって事には気がつかない振りを無意識で継続する。
虐められていましたと言う有名人は多いけれど、虐めをしていましたと言う有名人は少ない。警察沙汰の悪さは自慢しても、虐めは隠そうとする。
格好悪いなって思う。
虐め自慢をする有名人もいる。
それもまた、格好悪い。
あいつは皆を平等に扱う。年上も年下も関係ない。先生に対しても対等に向かって行く。普通の先生からすれば面倒な生徒だ。けれど、その態度を面白がり認めてくれる大人も多かった。
そんなあいつが引っ越した事で、私達の距離は一層近づいた。
それは、親同士の仲がよかったから。
私の感覚としては幼稚園時代よりも一緒にいる時間が長く感じていた。実際には月に一度か二度会う程度で時間にすれば以前よりも短かい。けれど中身が濃かった。幼稚園ではその他も一緒に時間を過ごしていた。
あいつは二人きりになっても自然だ。それは少し悔しい。少しも私を意識していないから。
あいつが音楽好きな事は知っていた。だからピアノを始めた。あいつが私の演奏を喜んで聞いてくれるのは嬉しい。
発表会にはつい先日も来てくれた。花束くらい持って来いよなとの悪態は飲み込んだ。
幼い頃は何度か終演後に持って来てくれていた。親からの差金だとしても嬉しい。
私がこの高校を選んだ理由は一つ。あいつがいるから。あいつのバンドに入りたい。本気でそう考えている。




