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ブロッコリーは話の最後にこう締めた。
お前に感じた衝撃は確かにあの人に似ている。けれどそれは、血の繋がりとは関係ない。お前は必死に生きている。ただそれだけの話だ。
ポカンとした表情で頷くしかなかった。するとそんな俺の様子を見たおっさんがこう言った。
要するにお前は天才って訳だ。けれどそれを血の繋がりで片付けるつもりはない。それって凡人の言い訳だからな。
俺はやっぱりポカンとしたよ。すると他のメンバーが一斉に突っ込みを入れた。
どっちの説明もピンときてねじゃんかよ!
可笑しな連中だよな。俺は今でもみんなと連絡をとっている。特にアジテーターのおっさんとは仲がいい。ああ見えて実際の年齢は俺より少し上ってだけなんだから驚きだ。そして何より、あのおっさんがいてこそ彼らは最高に輝けるんだから不思議だよ。
俺はその日から順調にキャリアを積んでいる。まぁ主に母親の店がメインではあるけれどな。時には大きな会場にもバンクバンドの一員としては呼ばれている。彼らのライヴじゃあそれこそメンバー並みの扱いを受けている。
俺は若いが、調子に乗るには年寄りだ。二十歳過ぎで調子に乗ってりゃお先は真っ暗だ。
だから俺は練習を辞めない。お陰様で環境の整った家で練習は出来るけれど、河原で吹いている時が最高に気持ち良かったりもする。




