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暴食の少年~最弱ステータスで追放された少年は、暴食スキルで成り上がる~  作者: カンチェラーラ


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機能確認

「これはやっぱり、モンスターを倒すとSPが増えるっぽいな」


 新たに獲得したスキル。

 自身が歩いた場所を自動で地図化してくれるマップスキルを得た俺は、そう結論づけた。

 今日、地下水道内で三人の男に襲われたときに俺は隠密スキルを手に入れていた。

 その隠密スキルを取得するのに必要なSPは10。

 そして、このマップスキルも、取得にはSPが10必要だったはずだ。


 朝の時点で自分のステータスを確認していた。

 その時は職業が料理人になっていたことに驚いた。

 そのときは職業の変化に気を取られていて、正確な数値は覚えていない。

 が、それでも朝のステータスを見たときにはSPは20もなかったはずだ。

 たしか18か19ほどで、隠密スキルの後にマップスキルまで取得できるはずがない。


 にもかかわらず、俺は今、マップスキルを手に入れている。

 それでも、まだSPが残っている。

 このことから、地下水道で魔ネズミやスライムを倒すことでSPが増えているのだと判断した。

 男たちを倒したことがSPに関係しているのかは、まだわからない。

 そこは保留だ。


 もしかして、この調子で地下水道内で魔ネズミたちを倒していれば、俺は無限のスキルホルダーになれるんだろうか?

 このまま狩り続ければ、スキルはいくらでも手に入るんじゃないか?

 そんな考えが、一瞬だけ頭をよぎる。

 だが、考えても意味はないか。

 というのも、暴食スキルなんてものがあったからだ。


 あれはスキル取得に必要なSPが300もあった。

 ほかのスキルとはけた違いだ。

 ほかのスキルとは明らかに次元が違う。

 しかし、その分、ステータスが最弱の俺にとってはものすごくありがたく、助かるスキルだった。


 もしかしたら、ほかにも強力な効果を持つスキルがあるのかもしれない。

 が、それはきっととんでもない量のSPが求められるのだろう。

 そもそも、どんなスキルが存在するのか事前に知る手段もない。

 寝る前に、取得可能なスキル一覧が欲しいと思ったこともあるが、残念ながらステータス画面にはそれらの情報が表示されなかったのだ。


 結局のところ、俺はその場で欲しいと思ったスキルがなぜか提示され、それを取得するかどうか、その場で選ぶしかない。

 ならば、そのときを待とう。

 実際に欲しいと思うスキルが今のところは提示されているので、無駄にはならないんだしな。


 SPとスキルについてはそう考えることにした俺は、新たに手に入れたマップスキルについて気持ちを切り替える。

 自分で移動した範囲を地図にできるとあるが、どういう感じなのだろうか。

 ひとまずはマップを表示させてみた。


「表示方法は複数あるのか……。一長一短あるけど、どれも便利そうだな」


 マップには複数の表示方法があり、状況に応じて使い分けられるらしい。

 ひとつはオーソドックスな平面図。

 地下水道を真上から見下ろしたような平面図が、ステータス画面のように表示できたり、あるいは視界内にはなく頭の中でイメージできるようだ。


 さらに、立体地図という機能もあるらしい。

 これは地下水道の通路が実際に横幅がどれくらいだとか、高さがどうだとか、歩道と水道の段差部分がどれくらいあるだとかを表示できるようだ。

 これも画面表示や脳内把握と使い分けられる。

 平面図よりも表示できる範囲が限られて、どちらかというと、実際に歩いた場所を思い返すのに向いた表示方式だ。


 さらに、それとは別の表示方式もあった。

 それは、俺の視界内に地下水道の通路が線上に表示され、あとどれくらい進めば曲がり角があり、どちらへ曲がるのかをナビゲートしてくれる機能があるようだ。

 マップスキルが目的地に案内してくれる、ってことでいいんだろうか?

 一度通った場所に限られるとはいえ、かなり便利そうだ。

 が、まだ使いどころがはっきりしない機能だな。


 まあ、なんにせよ、このスキルも使いこなすには慣れが必要そうだ。

 一通りの機能を確認した俺は、再度地下水道の探索を開始したのだった。

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