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暴食の少年~最弱ステータスで追放された少年は、暴食スキルで成り上がる~  作者: カンチェラーラ


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尾行

 小剣と短剣を装備した俺は、再び地下水道の探索を始める。

 今日はこれまでよりも奥へと行くつもりだ。

 孤児院や木宿がある場所から一番近い出入口から地下水道に潜っていたが、入口はここだけではない。

 俺の住む都市の下に広がる地下水道の総距離がどれほどあるのかわからないほど広大だ。

 なので、いくつもの出入口が存在している。


 この地下水道での目的が魔ネズミの肉やスライムを手に入れるだけなら、いつもの出入り口から同じルートを通るようにしても問題ない。

 が、俺には察知スキルを使って地下水道にあるかもしれない落とし物を手に入れたいという希望もある。

 これまでの経験上、金属製の落とし物を見つけ、それを鍛冶スキルで新品同様にして売れば、スライムの核から得た小魔石を売るより、ずっと稼ぎがいい。

 なので、今回もそれを狙うつもりだ。

 だけど、一度通ったルートでは落とし物を見つけられる確率は低いだろう。


 そのため、これまでとは違う道を通って奥へと向かう。

 奥とは、水の流れでいえば下流側だ。

 地下水道は都市の下に存在し、しかし、そこでずっと水を留めているわけではない。

 最終的には都市の外にある川に流れるようになっている。

 まあ、実際には途中で貯水槽があるらしく、そこに大量のスライムがいて都市から出た汚水がスライムの働きできれいな水になるらしい。

 ただ、その貯水槽に至るまでにいくつもの水道から汚水が流れ込んでくるのだから、いろんなものが流れ着いていることだろう。

 また、汚れが溜まる場所には魔ネズミも群れるらしい。

 前までは一対一で戦うのがちょうどいいくらい俺が弱かったが、今ならば多少相手の数がいても戦えると思う。

 肉も欲しい。

 だから俺は、魔ネズミが多いという奥を目指した。


 そう考えて、地下水道に降りた俺は水の流れに沿って移動を開始した。

 しばらく、歩きながら時々出てくるスライムや魔ネズミを小剣で相手して倒していく。

 上昇したAGIは戦闘で大きな力になっていた。

 今までより速く動けるようになった俺は、魔ネズミ一匹程度なら不安なく戦えていた。


 ……?

 ふと、背後に気配を感じた。

 歩みを止める。


 数秒後――

 後ろでも足音が止まった。


「……これって、尾行されているのかな?」


 移動と戦闘を何度か繰り返したあと、これまでにない状況に俺は陥っていた。


 尾行されている。

 暗い地下水道の中で、俺を追う気配がある。

 気のせいではないだろう。

 この気配を感じているのは察知スキルの働きでもあるからだ。

 いまさらこのスキルの力を俺は疑うようなことはしない。


 三人か?

 魔ネズミなんかとは違う大きな生物の気配が三つ。

 どう考えても人間だろう。

 それが俺の後方から付かず離れずついてきている。

 最初は水の流れに合わせて歩いているから、同じ方向へ向かう冒険者なのかと思って、途中で方向を変えてみた。

 それでも進路を変えずについてくる。

 狙いは間違いなく俺だろう。


 こんな経験初めてだ。

 冒険者の見習い期間もこの地下水道に入ってスライムから小魔石を得たりしていたけれど、こんなことは一度もなかった。

 どうしよう?

 突然の異変に困惑していると、さらに状況が動き出す。

 俺を尾行していた三人の気配がさらに動き、一気に距離を詰めてきた。

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― 新着の感想 ―
うわ略奪者かな 何時のまにか有名になったもんだ
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