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無貌の神の転移奇譚  作者: 小峠 通
一章・転移とコピー

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源一郎と源三郎・四月上旬

 源一郎は、昼は闇医者、夜は死体運びと忙殺(ぼうさつ)された日々を送っておりました。時折怪物と意思の疎通を図っては、なるべく便宜(べんぎ)(はか)っていました。




 源三郎は、ただ(ひとえ)に作業を行い、合計で六本の瓶に詰られた可燃性の化合物を紙に小分けにしてまとめておりました。


 源一郎は火炎瓶とダイナマイトを調達し三つの導火線を紐で一纏(ひとまと)めにし、源三郎は件の化合物を直前にある方法で粘液状にして分割して纏め、共に風呂敷に(くる)んでいたのでございます。




 それ以外としましては、日々としては至って平穏で、これといった特徴のない時間を過ごしておりました。




 そして四月一八日の未明。怪物退治の夜が始まります。

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