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逃亡

 シーガラスに向かって森を進んでいるうちに完全に日が落ちた。夜になるにつれ、自分たちを追うように近づいてくる気配も少なくなったので、ユリクスたちはテントを張って野営をすることにした。


 テントを張る者、夕飯を作る者、テーブルのセッティングをする者と役割分担して進めていく様子は、とてもじゃないが指名手配されたばかりの者たちとは思えないほど和気藹々としている。


「おいこらユリクス! テントが歪んでいるだろう! もっとこっち寄りにしろ!」

「……お前が変えればいいだろう」

「それでは向きがおかしくなるではないか!」

「……どの向きでも同じじゃないか?」

「ちょっとそこの二人、もっと仲良くテント張りなさいよ」


 テント担当のユリクスとイヴァン、というよりはイヴァンがとても騒がしい。ライトの料理を手伝っているリアナが呆れたように注意するが、聞いているかは微妙なところ。ライトは料理に集中し過ぎて気にしていない。セッティング担当のティア、メラ、レージェは含み笑いで二人を見守っている。


「がっはっはっ! お前ぇさんたちはほんと仲良いなぁ!」

「良くない!」

「……良くない」


 二人と同じくテント担当だったリューズの言葉を、イヴァンが勢いよく否定し、一拍遅れてユリクスが否定した。


 テント担当の三人が喧しく仕事をしている間にテーブルのセッティングは終わり、その数分後に料理も完成した。テーブルの上に料理が配膳されていく。狩った動物メインの料理なので肉料理が多い。


 料理を終えて一息ついたライトがテント担当の三人に近づき、腰の両側に手を当てて呼び掛ける。


「ほら三人共、料理できたっスよ」

「まったく、テント張ってる連中が一番終わるの遅いってどういうことなのよ」

「ふふ、仲が良くていいじゃないですか」

「兄さんも楽しそう」

「ガウ」

「楽しそうなのは否定するわよティア」


 なんとかテントも張り終わり、全員で席に着いた。挨拶をして食事に取り掛かる。


 食事中の話題はテーブルの真ん中に置かれた指名手配書についてだ。指名手配書には全員の名前と懸賞金が記載されている。幸い容姿の特徴は書かれていなかった。だがそんなことを喜ぶよりも、懸賞金が気になって仕方ない様子だ。


「ボクら一人につき一千万コルンってすごくないっスか」

「すげぇ強ぇって認められてんのかもな!」

「馬鹿め。白金貨十枚など少な過ぎるだろうが」

「そうよ、よく考えてみなさい。ユリィの所持金より少ないのよ?」

「確かにそう考えると私たちの価値低過ぎですね」

「私は戦えないのにそれだけの価値があるなら嬉しいな」

「っていうかよく考えたら普通の冒険者が一生働いて白金貨三枚が限界なんスから、兄貴の所持金がおかしいんじゃ? ボクら常識麻痺してる?」

「「「あー」」」

「……何故そこで俺を見る」


 全員の視線がユリクスに向き、ユリクスは仏頂面になる。自分に視線が集まるのが解せない。


 リアナが代表で呆れた顔をして答える。


「そりゃ、あたしたちの常識が麻痺したのってユリィが原因じゃないの」

「……言いがかりだ」

「いや、単純な戦闘力も経済力も兄貴がぶっ飛んでるからこっちにも影響したんスよ」

「確かに、ユリィと会ってから魔力量も増したしなぁ」

「特訓の成果、徐々に出てますよね」

「経済の面も、金のことを考えずに買い出しなんぞするようになったのはユリクスの所持金が原因だな」

「兄さん様様」

「……」


 喜んで良いのか悪いのかよくわからない状況にユリクスは顔を顰めた。その表情を見て、他の面々は小さく笑う。


「ん?」


 不意に、ライトが指名手配書を見て首を傾げた。その様子に他の者も首を傾げる。


「……ボクら一つ見間違えてるっスね」

「何を見間違えてるの?」

「ほら、ここ」


 ライトが指名手配書を指さすので、みんなで覗き込む。


 指名手配書には一人ずつ懸賞金が数字で記載されている。ライトが指をさしているのはユリクスの懸賞金。よく見れば他の者に書かれた数字と列がずれている。すなわち、桁が違う。


「……白金貨百枚の……一億コルンね……」

「まぁユリィさんですし……妥当……です……?」

「懸賞金出すの王様だし、ありなんじゃねぇか?」

「それにしても出し過ぎではないか?」

「必死さが伝わってくるっスね」

「どうしてそんなに兄さんを生け捕りにしたいんだろうね」

「……さぁな」


 それだけの金が動くということはそれだけ人も動く、ということだ。それをわかっていてこの緊張感のなさも、ユリクスの影響で肝が据わり過ぎた結果だろう。本人たちは全く気づいていないが。


「それにしても指名手配なんて本当にあるんスねぇ」

「しかもそれを自分にかけられるとは夢にも思ってなかったわよ」

「兄さんのおかげで色んな経験ができるね」

「おいティア、これは経験してもいいことではないだろう」

「ユリィさんの影響はティアさんの教育に良くないですね」

「まったくだな!」

「……俺だけのせいにするな」


 ジトッとしたユリクスの目を誰も見ない。しれっと食事をする六人と一匹。仏頂面のユリクスを放って、食事は進んでいった。


 暫くして綺麗に完食し、片付けに移る。


「んー、やっぱり買い出しできなかったのは痛いっスねぇ」

「どうしてです?」


 レージェに魔法を使ってもらって食器を洗っているライトが零す。


「だって暫く肉料理ばっかりっスよ? 野菜食べたくないっスか?」

「確かにそうですねぇ」

「狩りだけじゃなくて食べられる野草も探す必要がありそうっスね」

「野草の知識はあるんですか?」

「あるっス!」

「ライト君って知恵袋ですねぇ」


 ライトが全員に聞こえるように振り返って言った。


「そういうわけなんで、明日からは野草を探しながら歩くっスよ!」

「「「はーい」」」


 本当に遠足中のような逃亡者たちである。




 ◇◇◇




 次の日の朝。支度と朝食をいつも通り済ませた一行は、のんびりシーガラスに向かって歩いていた。のんびり歩いている理由は、ライトが野草について他の者たちにレクチャーしているためである。


「あった! ほら、これが食べられる野草っス」

「あ、じゃあもしかしてこれもそう?」

「そうっス! ティアの姉御は物覚えが良くて助かるっス!」

「これもそうかしらね」

「これもそうじゃないでしょうか」

「リアナの(あね)さんもレージェの姉さんもあってるっス!」


 女性陣が続々と野草を採集している間、ライト以外の男性陣はというと……。


「ライト、これか!?」

「リューズの旦那、よく見てくださいっス。全然違うから」

「そっか!」

「……何が違うというんだ……難解過ぎる……」

「草などどれも同じではないか」


 リューズは積極性はあるものの見当違いな雑草ばかりを持ってくる。ユリクスとイヴァンに至っては、諦めた目をして草を見ているだけだった。


 ライトと女性陣が嘆息してやれやれと首を振った。


 歩きながら大分野草が集まってきた頃。


「……追手だ」


 ユリクスの呟きに全員が警戒する。野草集めを中断し、集まった。


「追手なのは確実か?」

「……こちらに向かってきている。人数は三十人以上」

「それだけ人数の多いパーティーなんてそうそういないっスよね」

「それもそうだし、恐らくだけど、あたしたちがシーガラスに向かっているのは冒険者たちも気づいていると思うわ。ベルファリナで神人族への態度が一番緩和されたのはシーガラスのはずだから」

「だから真っ直ぐこちらへ向かって来られているってことですね」


 スズメラのある方角を全員で鋭く()め付ける。


 メラを抱いているティアがユリクスのコートの裾を引っ張った。


「どうするの、兄さん」

「……まだ距離はある。もう少し近づいてきた時に対処すればいいだろう」

「じゃあユリィ、探知頼んだぜ」

「……あぁ」


 ユリクスは探知に集中し、他の者は野草集めを再開する。追手三十人くらいでは動じない一行である。


 野草についての講義が行われながら進むユリクスたちと、真っ直ぐこちらへ向かってくる冒険者たちでは、もちろん進む速さは全く異なる。次第に距離が詰められ、とうとうユリクスだけでなく、他の者にもなんとなく気配が感じ取れる距離まで近づかれた。ティアは例外だが、ユリクス以外の者たちも少しずつ気配探知の精度が上がっている。


 野草講義は中断。全員で来た道を振り返る。ティアとメラは六人の後ろだ。


「……お前たち」

「わかってるっスよ兄貴。それで、対処はどうするんスか?」


 ライトからの問いに、ユリクスは黒刀を顕現(けんげん)して答える。


「……俺は、俺たちを害する者を斬り伏せる。それだけだ」

「了解っス」


 ユリクスの言葉に、五人は神器を顕現する。横に並ぶ仲間たちを見て、ユリクスがぽつりと言った。


「……殺したくないなら、下がっていてもいいんだぞ」


 今までの旅の中で仲間たちに人殺しをさせたことはなかった。だからこそのユリクスなりの気遣いだ。


 一瞬きょとんとした五人は、すぐに勝気な笑みを浮かべる。


「今更っスね。殺しが嫌なら、最初から兄貴と一緒にいないっスよ」

「復讐するって決めてる時点で殺しに忌避感は持ってないわ」

「俺は元から解放者(リベレイター)共を殺してきたからな」

「自分らしくねぇ生き方するくれぇなら戦うって決めてんぜ」

「私は皆さんに相応しくありたい。それに、ここで逃げては一族を蹂躙(じゅうりん)したあの男と戦えませんから」

「……そうか」


 どうやら五人の意志は固いらしい。ユリクスはそれ以上何も言うことはなかった。


 木々がざわざわと揺れる。動物たちが急いで逃げていく気配を感じ取る。少しずつ大きくなる多くの足音。木々の間を縫うように、たくさんの男たちが現れた。


「やっと見つけたぜ」

「まさかまだ獣族の生き残りがいたなんてよぉ」

「獣族を殺せて、しかも金までもらえるなんて随分いい仕事だよな」


 下卑た笑みを浮かべている男たちがユリクスたちに敵意を向けてくる。この人数で負けるとは一切思っていないようだ。


 冒険者たちが各々武器を構え、向かってきた。ユリクス以外は五人ずつ、ユリクスは五人にプラスして三人を同時に相手取る。


 ユリクスは飛んでくる銃弾を歯牙にもかけずに斬り落とし、黒刀を薙ぐ。剣圧だけで空気を裂き、四人を両断。運よく範囲外にいた男たちが仲間に起こったことを認識できずに呆然とする中、容赦なく紫電を四方に同時に放出して残り四人の頭を爆散させた。


 ライトはまさに電光石火。相手が何か仕掛けてくる前に五人の額を貫く早撃ち(クイックショット)。男たちが為す術もなくその場に崩れ落ちていく。


 リアナは優雅に鎖を操る。鎖には毒。特訓の効果で魔力量が上がり、毒の致死性は大分高まった。鎖によってかすり傷を付けられた男たちはその程度の傷に動じない。だが、気づかぬうちに体内で毒は回り、蝕む。意味も解らず喀血(かっけつ)した男たちは倒れ伏した。


 イヴァンの周囲を回るは十のチャクラム。本来、風魔法を複数箇所で同時に精密操作することは困難。故に男たちは油断する。一つ二つを警戒していれば他は動かない、と。だが、それは誤り。イヴァンを囲むように急接近してきた男たちは、同時に動いたチャクラムたちに切り裂かれ、体を分かたれた。


 リューズはその巨体から警戒される。二メートルの長身に加え、変容魔法による腕の巨体化で男たちはリューズから距離を取る。近接戦では分が悪いと判断したのだろう。だが、そんなことリューズには関係ない。大鎚の柄を長くし、得意の怪力で一人の男を頭からぺしゃんこにする。ぐしゃぐしゃになった仲間に他の男たちが回避を試みるが、リューズの怪力の前では並の回避は意味を成さない。決して遅くない、寧ろ素早いと言えるほどの速さで迫った大鎚が男たちを一人ずつ叩き潰していった。


 レージェはリューズとは反対にわかりやすいほど()められている。か弱い見た目に神器は羽衣。攻撃手段も防御手段もないと判断され、男たちが同時に迫る。四方八方から襲い来る攻撃をレージェは羽衣を全身に纏って硬化することでガードする。羽衣が硬化したことに男たちが驚いている間に、羽衣を素早く軟化。そして薙ぎながら再び硬化して男たちを切り裂き、命を絶った。


 六人対三十三人の戦いは呆気なく幕を閉じた。三十三人全員が倒れ伏すまでの時間は約一分。他の追手が来るまでの時間稼ぎにもなりはしない。


 六人は神器の顕現を解く。


「なんか案外なんとも思わないもんっスね」

「そうね」

「まぁわかってたことだしな」

「私は臆病ですけど、これは大丈夫そうです」


 初めて人を殺した四人は平然と自分が手に掛けた男たちを俯瞰(ふかん)する。殺しに快楽は見出せない。だが、自分たちの命を狙う相手ならば殺しを悪いとも思わない。それが正直なところだった。


「……おいユリクス、こいつらの非情さはお前の影響じゃないのか」

「……俺のせいにするな」


 どちらかというと、元から人を殺していたこの二人の方が四人の反応に戸惑っている。その様子を見て四人はくつくつと笑った。


「まぁボクは兄貴が人を殺してるところ見たことあるから、多少なりとも影響は受けてるかもしれないっスね」

「あたしなんてユリィに殺気当てられたことあるし」

「それは災難でしたね……」


 リアナの経験を聞いてユリクス以外は同情の視線を向ける。


「リューズの旦那とレージェの姉さんが大丈夫なのは意外だったっス」

「俺ぁ息子を殺したアイツと戦うって前から決めてたからな。殺す覚悟もしてたぜ」

「あたしと似たようなもんね」

「私は元はあの男と戦う気はありませんでしたが、皆さんと行動を共にしていれば戦うことになるかもしれないと思うと……こう……込み上げてくるものがあって……ふふ」

「レージェが一番危ない香りがするわね……」


 そんなわけで、人殺しの壁は楽々乗り越えた四人である。


 (おもむろ)にライトが死んでいる男たちに近づいた。


「……ライト、どうした」

「魔獣とボクたちどっちに殺されたのかわからなくするために燃やしとこうかなって」

「……どうせ俺たちだと思われるだろう」

「まぁそう言わず、念のためできることはしておきましょう。ライト、よろしく」

「了解っス」


 一人一人念入りに燃やしていくライト。大分えげつないことも平気な顔でするユリクスたちである。


「終わったっス」

「お疲れ様ライト。みんなも」

「ガウ」


 ティアが六人を労い、ユリクスがティアの頭を撫でる。


 死体を放置して再びシーガラスへの道のりを歩きだした一行。野草を探し、動物を狩り、魔獣を屠り、時々遭遇する冒険者を殺し、野営をして数日を過ごすのであった。


 大道を通らないように森を歩いていた一行だったが、数日経って森を抜けることになった。


「……随分広そうな荒野だな」


 森を抜けた先に広がっていたのは荒野だった。荒れている、というよりは未開拓な土地のようだ。見渡す限りに広がっていて、暫くは変わらない景色を歩くことになると予想される。


「いつも大道を進んでいたから荒野があるなんて知らなかったわね」

「ここから馬車で……って思ったけど、結構揺れて酔いそうっスねぇ」

「酔うのは嫌だな」

「歩きましょうか」


 結局、食料に余裕があるうちは歩くことにした。森にいる間に随分動物を狩っておいたので数日はもつ。


 体力にも余裕があるので歩くのは問題ないのだが、一つ苦痛なことはあった。


「景色が変わんねぇからつまんねぇなぁ」


 そう、単純につまらないのである。森も木々ばかりで景色は変わらないが、野草を探したり動物を狩ったりと歩く以外にもすることはあった。しかしここは荒野。何もない。


「魔獣や冒険者の探知も必要ないから余計につまらんな」

「……歩くだけなら面倒じゃなくていい」

「出たー、兄貴の面倒くさがり」


 ゆったーりのんびーりだらだらと閑談しながら進んでいく。


「……会話以外にも暇つぶしはできるようだぞ」


 ユリクスの言葉に全員首を傾げるが、すぐに言葉の意味がわかった。


 キシャァァァアア!


 人魚種の魔獣が向かってきている。周りに何もないので、意図して探知せずとも余裕をもって気づくことができた。


「荒野にも魔獣っているんスね。食料あるのかな?」

「そもそも魔獣って何食うんだ?」

「……魔獣を食べる奴は前にいたな」

「「「あー」」」


 緩い会話をしている間に迫ってくる魔獣。ライトが神器を顕現した。


 パンッ! パンッ!


 通常弾を二発魔獣の頭と心臓部に撃ち込む。呆気なく魔獣は倒された。


「このくらいの魔獣じゃ魔力を使うのも勿体ないっス」


 普通の冒険者なら一体相手にするのにも全力で戦いに行くというのに、ユリクス以外も随分常識から逸れたものである。


 その後も時々遭遇する魔獣を屠りながら進む一行。数時間歩いて、ユリクスが足を止めた。


「どうしたの、兄さん」


 ユリクスを追い抜いてから振り返ったティアたち。するとそこで目にしたのは、今まで見たことがないほど大きく目を見張って愕然としているユリクスの姿だった。


 いつものユリクスとはかけ離れた様子に一同が絶句していると、ユリクスがゆっくりと一歩ずつ足を踏み出しながら呟いた。


「……この、気配は……まさか……」


 そう呆然と呟くと、ユリクスが魔法と身体強化を己に施し、全力で前へ駆け出した。


「兄さん! メラ、追って!」

「ガウ!」


 ティアがいち早く元の大きさに戻ったメラに乗って追いかける。


 突然のユリクスの行動に唖然としていた他の面々もはっと我に返ると、ユリクスたちを追うために駆け出した。


「兄貴一体どうしたんスか!?」

「とにかく追いましょう!」


 ライトとレージェを先頭に走り出したが、そこで思わぬ事態が。


 キシャァァァアアアアア!!


 グルァァァァァァアアア!!


 クォォォォォォォォォン!!


 突然、魔獣の軍勢が左右から押し寄せた。見晴らしがいいからと探知を怠っていた故に奇襲を許してしまう。


 荒野という場所が幸いし、魔獣に接近されるまで時間があったため、先頭を走っていたライトとレージェは魔獣に取り囲まれることはなかった。だが、後ろにいたリアナ、リューズ、イヴァンは完全に包囲されてしまう。


「みんな!」

「今行きます!」


 ライトとレージェが外から包囲を崩そうとする。しかしそれは待ったを掛けられた。


「あんたたちは先に行きなさい!」

「置いて行けないっスよ!」

「さっきのユリィの様子は尋常じゃなかったわ! あたしたちは心配いらないからユリィを追って! ぐずぐずしてないで早くっ!」


 リアナの一喝でライトとレージェは顔を見合わせ、頷き合う。三人を信じ、ユリクスたちを追って走り出した。






お読みいただきありがとうございます。


次回更新は12日です。

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