繋がりの大切さ
ギルドでの報告を終えて借家へと帰ってきたユリクス。玄関の扉を開けると、まぁなんと酒臭いこと。しかも静かということは……。
リビングに入ると、まだそこら中で倒れている仲間たちがいた。体勢も変わっていないのでかなり深く眠っているようだ。もう昼前だというのにこの体たらく。ユリクスは呆れた。
とりあえずこの散らかったリビングをなんとかしようと片付けに動く。慣れない手つきで一つずつ食器やボトルを片付け、かけ布がずれてしまっているティアに布をかけ直してやる。
こんなにも散らかった部屋を片付けるのも、床で寝てしまっている子に布をかけ直してやるのも初めてだな、とティアの横で屈みながら溜め息をつく。
(……いや、違う……)
初めてではない。遠い昔に、自分が進んで片付けたことがある。幼子に布をかけてやったことがある。それは確か、十年以上前のこと。まだ、自分に家族がいた頃。何かのお祝いのパーティーで部屋が散らかって、母の手伝いで片付けた。そして、遊び疲れて床で寝てしまった〝あの子〟に布をかけてやった。
あたたかい遠い昔の記憶。涙が出そうなくらいに優しい記憶。だが、それはすぐに〝赤〟で塗りつぶされる。
「っ……」
心臓が早鐘を打ち、呼吸が浅くなる。守れなかった過去の自分に嫌気が差す。こんなことなら、もう思い出したくないとさえ思う。
レージェに言った。これから死者に誇れる生き様を見つければいいと。まだ自分は見つけられていない。早く見つけたい。解放されたい。そんな気持ちが込み上げてきて焦りが生まれる。力だけを身に着けても、心が追い付いてこない。そんな自分に辟易する。
「……ん……にいさん……?」
目の前で、ティアが身じろぎしてうっすらと瞼を持ち上げた。寝起きでぼんやりした瞳はユリクスの姿を見つけるとじっと視線を合わせてくる。ティアの口元がほころんだ。
「……おはよー、にいさん」
きっと良い夢を見たのだろう。幸せそうに微笑むティアがユリクスの頬に両手を伸ばしてくる。ユリクスはその手を迎え入れた。両頬を優しく包まれる。
「もうおきてたんだ……はやいねぇ」
「……あぁ」
平和なやり取り。先程込み上げてきた焦燥が溶けて消えていく。代わりに込み上げてきたのはあたたかい感情。とても優しくて、柔らかくて、儚くて、どこか切ない。
ティアから与えられるその感情に歩み寄るように、ユリクスはティアの額に自らの額をこつんと当てた。
「……おはよう、ティア」
珍しいユリクスからの挨拶に、ティアは目をぱちくりさせる。どうやら目は完全に覚めたようだ。
今の状況に気がついたティアが、頬を赤らめながら合わせた額をすりすりして甘えてくる。なんだか微笑ましくて、ユリクスはそのまま好きにさせていた。
穏やかな空間の中で他の気配が動くのを感じ取る。どうやら優しい時間は終わりのようだ。
「う~ん、寝過ぎて気分悪いっス~」
「頭痛ぇ……」
「飲み過ぎたわね……」
「まったく……誰だあんな量の酒を用意したのは……」
「用意したのは別の人でも飲んだのはイヴさんじゃないですかぁ……」
続々と目を覚ますのは二日酔いの連中とプラス一人。ちなみにメラはティアが起きたタイミングで一緒に起き、二人を見守っていた。
二日酔い連中は暫くは動けないようで、体を起こした状態で唸っている。酒を飲んでいないライトだけが緩慢に動き出した。
「あれっ!? テーブルが少し片付いてる!? 雑だけど!」
「……雑で悪かったな」
「兄貴がやったんスか!? あの兄貴が!?」
「……お前は俺を何だと思っているんだ」
ユリクスは立ち上がってライトに歩み寄る。
「ボク片付けちゃうんで、兄貴はみんなにお水をお願いするっス」
「……わかった」
お盆をライトから受け取り、四人分の水を用意して二日酔い組の元へ持っていく。これで少しはマシな状態になるだろう。
水を届けた後はやることがなくなり、テキパキと動けるようになったライトが迅速に片付けていく様子を眺める。すると、借家に誰かがやってきた気配がした。
ドンッ! ドンッ! ドンッ!
玄関の扉が強く叩かれる。既に気配で誰が訪ねてきたのかわかってしまったユリクスは非常に出たくなかった。
「兄貴ー、玄関お願いするっスー」
「……嫌だ」
「そんなこと言わずにお願いするっスー」
「……」
片付けに忙しいライトは無慈悲だった。渋々ユリクスは玄関に向かう。ちなみに今もずっと扉は叩かれ続けている。迷惑な来客だ。
扉を開けると、そこには仁王立ちした男が。
「遅い! 私をこんなに待たせるなどどういう了見だ!」
モテナである。さっきまでギルドで会っていたというのに何故来たんだ、というようにユリクスは冷めた視線を送る。
「……何しに来た」
「それは後で話す。邪魔するぞ」
ユリクスの返事も待たずにモテナが借家に入ってくる。そのまま真っ直ぐリビングへ。そして仰け反った。
「酒くさっ! なんだこの酒の臭いは! まさかこんな早くから飲んでいたのか!?」
「モテナさんおはよう。昨日の夜から朝まで宴会してたんだよ」
「朝まで宴会だと!? レージェだめだ! こんな奴らと一緒にいたらダメ人間になってしまう!」
「楽しかったです~」
「遅かったかぁぁぁ!!」
モテナが床に膝をつき頭を抱えて叫ぶ。なんとも騒がしい。ユリクスは再びモテナに冷めた視線を送った。
「朝から元気な奴だぜぇ」
「もう昼になる時間だっ!」
「頭に響くから騒ぐな喧しい」
「お前たちの行いのせいだろうがっ!」
「二日酔いにこのやり取りはきっついわぁ」
「自業自得だっ!」
二日酔い連中のモテナへの扱いが雑だ。早く帰れという雰囲気を全身から醸し出している。それにもめげずにモテナはツッコミを入れる。
やれやれと頭を抱えたモテナは溜め息をついた後、ユリクスたちに向き合った。
「まったく、折角招待に来てやったというのに」
「……招待?」
招待という単語に首を傾げる一同。
「もう昼食の時間だが、腹は減らないか?」
「ボクお腹空いてるっス!」
「そういえば減ってるわね」
「飲んでばっかりであんまり食べてなかったですからね」
「でもそれがどうかしたんスか?」
質問の意図がわからずにモテナを見る一同。モテナはふんぞり返って言った。
「我がイデスバーン家が食事に招待してやろうと思ってな」
「……どういう風の吹き回しだ」
いきなり招待など、胡散臭さしかない。周りからの疑いの視線を浴びながら、モテナはユリクスの問いに平然と答える。
「依頼の礼だ」
「依頼って鉱山のだろ? だったらお互い様じゃねぇのか?」
「冒険者としてならそうだが、あの鉱山はイデスバーン家所有のものだからな。イデスバーン家としての礼だ」
「なるほどねぇ。ならお言葉に甘えちゃいましょうよ」
「ふんっ、名家の食事に興味津々なのが見え見えだな貴様は」
「気になって当たり前じゃない? ちゃんとした家柄の食事って食べたことないもの。ねぇ、ユリィ?」
全員の視線がユリクスに集まる。どうやら選択は自分に委ねられたらしいことに気づき、ユリクスは嘆息する。
「……招待を受けよう」
「ならば決まりだな。イデスバーン家に招待されること、有難く思いたまえ」
そう言って、モテナは玄関に向かった。
「あたしたちお礼をされる側よね? なんであんなに上から目線なのかしら」
「今更だよリアナ」
ティアの言葉にうんうんと頷き、一行はモテナの後についていくのだった。
モテナを先頭に町道を歩いた一行。冒険者、一般人にかかわらず、多くの町民の視線が集まったが、団体行動をしていたためか声はかけられず問題なくイデスバーン邸に到着した。名家というからには町外れの広い敷地に邸宅があるのかと思えば、なんと町中にあった。普通の民家も並ぶ中、イデスバーン邸だけが広い敷地を陣取って鎮座している。
邸宅の大きな門をモテナが開き、中に招き入れられる。入ってすぐにあったのは手入れの行き届いた広い庭。草木は整えられていて踏み入るのに躊躇ってしまう。故に、邸宅の玄関まで一直線に続いている石畳から絶対に外に出ないように気をつけて歩く。とはいっても石畳の道も横幅は広いため、意図しない限りは庭の芝に踏み入ることはないのだが。
そこそこ長かった石畳の道が終わり、玄関に辿り着く。大きな扉だ。モテナはそれを両手で押し開く。すると。
「「「おかえりなさいませ、モテナ様」」」
玄関の両脇に二列で並んだ使用人たちが、統一された所作で出迎えた。
「出迎えご苦労。彼らが事前に伝えてあった私の客だ。失礼のないように」
「「「承知しました」」」
一連のやり取りを見て、ユリクスたちの心情は合致した。この男、本当に名家の子息だったのか……と。
何とも言えない顔をしているユリクスたちをモテナが顧みる。
「食事の席に案内する。ついてきてくれ」
使用人たちの列の間を堂々と歩いていくモテナにユリクスたちもついていく。お辞儀をしている人の列を歩くのは初めてで皆内心でそわそわしていた。きょろきょろしながら邸宅内を歩く。
以前ユリクス、ティア、ライト、メラはシーガラスにて市長邸を訪れたことがあるが、あの屋敷とイデスバーン邸宅は風情が全く異なっている。イデスバーン邸宅も名家というだけあってお高そうな家具や装飾が多い。だが、むやみやたらな派手さはなく、威厳と品を兼ね備えている。市長邸よりも余程格が上なのだということは、名家の生活に疎いユリクスでも流石にわかった。市長邸の家具とは違う意味で触りたくない。
「イデスバーン家からの礼だと言ったが、当主はいないのか?」
「父は長いこと旅に出ている。実質私が当主のようなものだ」
やはりこの男、思っていた以上の地位だったらしい。だが数々の残念な光景が思い起こされて、ユリクスたちの中で尊敬の念は生まれなかった。
暫く広い廊下を歩くと、とある扉の前でモテナの取り巻きA、B、Cがいた。ユリクスは完全に名前を忘れている。
「モテナ様、お食事の用意はできております」
「席に着かれましたらすぐにお出ししてよろしいですか?」
「あぁ、そうしてくれ」
「「「かしこまりました」」」
そう言うと、取り巻きのA、Bが両開きの扉を片側ずつ開け、取り巻きCが「こちらへどうぞ」と言って中に案内した。
中には純白のテーブルクロスが掛けられた長テーブルがあった。短辺側に椅子が一つずつ、長辺側に椅子が三つずつという、人数にぴったりなサイズだ。片側の短辺側の席の近くに、メラ用と思われるクッションも置かれている。抜かりない。
取り巻きCに促され、短辺側の椅子にモテナとユリクスが座った。
「レージェはどうぞ私の側の席に」
「いえ、ユリィさんの婚約者なのでユリィさんの側に座りますね」
「くそっ! 龍王め!」
そんなわけで、ユリクスの側の席にティアとレージェが座り、モテナの側の席にリアナとリューズが同情の目を向けながら座った。ライトはティアとリアナの、イヴァンはレージェとリューズの間に座っている。
リューズが気を利かせてモテナに話を振る。
「これだけの家ならすっげぇ長いテーブルなのかと思ったら、人数ぴったりなテーブルだったからびっくりしちまったよ!」
「八人と一匹だからな、人数に合ったテーブルを用意しただけだ」
「え、なに、人数に合わせられるだけのテーブルがあるってこと?」
「そうだ」
リューズが感嘆の声を上げ、リアナが顔を引きつらせる。
全員が座り心地の良い椅子に落ち着いた頃、見計らったかのようにコックコートを来た男たちが入室してくる。ユリクスたちの前にカトラリーとグラスを丁寧に置いていく。グラスの中にシャンパンが注がれた。もちろんティアとライトはジュースだ。シャンパンと似た色をしているため、りんごジュースかもしれない。
用意を終えた男たちは一旦退出する。
「こ、こんなにナイフとかフォークがあるの……?」
ティアが不安げにカトラリーを見つめて呟く。
「カトラリーは外側から順に使えば大丈夫っスよ」
「そうなんだ……ありがとうライト」
「はいっス」
隣に座ったライトがにこやかにティアに教える。ライトがティアの横に座ったのはティアを気遣った故かもしれないと、ユリクスは思った。
再びコックコートの男たちが入室し、ユリクスたちの前に料理を置く。丸みの可愛い一口サイズのアミューズだ。
男たちが退出するが、取り巻きA、B、Cは部屋に残っている。ギャルソンの役割を担っているのだろう。
モテナがグラスを持ち、テーブルから軽く浮かせて言った。
「先程も言った通り、これはイデスバーン家からの礼だ。存分に楽しんでくれ。依頼達成に、乾杯」
「「「乾杯!」」」
グラスを目の高さまで上げて乾杯してから、二日酔いも気にせず再び美味しそうに酒に口をつける一同。自分よりもこいつらの方が余程酒好きなんじゃないか? とユリクスはやれやれとした視線を送る。視界の端で、ティアが不思議そうに手に持ったグラスを見ていた。
「グラスを合わせて乾杯しないんだね」
「本来のテーブルマナーではグラスは合わせないんスよ」
「そうなんだ。……この料理は?」
「それはアミューズっていうおもてなしの料理っス。カトラリーは使わずに手で食べて大丈夫っスよ」
「そっか、ありがとうライト」
ライトに促されるまま一口でパクリと口に入れたティアはその美味しさに手で頬を押さえた。実に微笑ましい。
(……それにしても)
ユリクスはライトがテーブルマナーに詳しいことを意外に思った。
「それにしてもライト、テーブルマナーに詳しいのね。あんたが詳しいのは意外だわ」
どうやらそう思っていたのはユリクスだけではないらしい。リアナの言葉に、確かにと視線がライトに集まる。
「えっと、昔会った人に教えてもらったんスよ。それを覚えてるだけで……」
「なるほどねぇ」
ライトの答えに納得し、リアナたちの関心は料理と酒に戻る。ただ、ユリクスの見間違いでなければ、ライトの表情が一瞬翳った。だからといってわざわざ詮索しようとは思わないが。
再びコックコートの男たちが入室し、今度はオードブルが置かれる。
「なにこれ、野菜が固まってる」
「それはテリーヌっスよ」
次々運ばれてくる見たことのない料理にティアの瞳が輝く。それを見ながら両隣のユリクスとライトは料理を口に運ぶ。楽しそうに、面白そうに、美味しそうに料理に手をつけるティアを見ているだけでこの時間を過ごせそうなのだが、反対側から話題が振られた。
「お前たちはこれからどうするつもりなんだ?」
「……旅を続けるだろうな」
「旅をして、〝神の六使徒〟を追うのか?」
「……いいや、別に奴らを追おうとは思わない」
「仇を討とうとは思わないのか」
「……十年前のことなど今更だからな」
「……そうか」
ユリクスの意思はぶれない。まぁ意思も何も、旅自体にユリクスの目的はないのだが。
「ま、ユリィにはその気がないけど、あたしやイヴは奴らを追ってるわよ」
「そうなのか。なら何故龍王と?」
「ユリィってば、本人にその気がなくても〝神の六使徒〟と縁があるのよ。だから一緒にいたら必ず相まみえることになるって確信してるの」
「……数奇な運命だな、龍王」
「……ほっとけ」
モテナから同情の目を向けられ、ユリクスは顔を顰める。その様子に周りはくすくすと笑った。
話をしながら、料理はスープ、ポワソンと進んでいく。
「レージェ、龍王から旅についていくと聞いたが、本当なのか?」
「はい、ついていきます」
「何故なんだ……旅は危険なんだぞ?」
「わかっています。でも私、強くなりたいんです。もう震えているだけではいたくないんです」
モテナは目を見張った。今まで見てきたレージェはいつも自信無さげで、寂しそうで、か弱い印象が拭えなかった。だが今目の前にいる彼女はどうだ。凛と胸を張り、瞳は真っ直ぐ前を向き、しっかりと自分の意志で言葉を紡いでいる。数日前の彼女とはまるで別人のようだった。
「……君は、変わったな……」
「そうでしょうか。だったら嬉しいです」
モテナの思わず漏れたような呟きに、レージェは上品に笑う。
その様子をじっと見つめていたモテナは、はぁと一つ溜め息をついてユリクスに視線を転じた。
「悔しいが、彼女が変わったのはお前のおかげなんだろう。私では彼女を変えられなかった。彼女を旅に連れていくことを許してやる」
こいつはレージェの父親か何かか? と思ったのは全員だ。
「だが! 途中で彼女を捨てるなんてことをしてみろ、私がお前の首を取りに行くからなっ!」
目を吊り上げてモテナが切歯する。モテナの言葉に反論したのはレージェだった。
「もうモテナさんったら。私の旦那様がそんなことするはずがないじゃないですか。だって私たち、お互いにぞっこん惚れ込んでいるふ・う・ふなんですから」
「うわぁぁぁぁやめてくれぇぇぇぇぇぇ!!」
「……レージェ……おまえ……」
「ふふふ」
完全にモテナで遊んでいる。頭を抱えて叫んでいるモテナ以外はレージェの所業に顔を引きつらせることしかできなかった。
雑談に花を咲かせながら、食事の時間は終わった。玄関までモテナに見送られる。
「龍王とその仲間たちよ」
「……なんだ急に」
モテナが襟を正してユリクスたちに向き合った。その表情は真剣だった。故にユリクスたちもモテナにしっかり向き合う。
「確かに気に食わないことも多いが、だが……」
モテナは一拍置いて続ける。
「私はお前たちの味方でありたい。何かあれば、頼るといい」
モテナの声音で、瞳で、嘘偽りのない言葉だとわかる。ユリクス以外は、神人族だとわかっていてなおそう言い切ってくれたモテナに、口元をほころばせた。そしてユリクスは。
「……感謝する」
突っ撥ねることなく、素直にそう言った。ユリクスにはもう仲間ができてしまったから。独りで生きていくことなどできなくなってしまったから。だからこそ、そう言い切ってくれる存在は、〝人との繋がり〟は、有り難いのだと思ったのである。
差し出された手に、ユリクスも応えた。〝ギルド総長の懐刀〟同士が手を取り合ったことにティアたちも笑みを深くする。
ユリクスたちはモテナに別れを告げて歩き出す。モテナはユリクスたちの姿が見えなくなるまで見送っていた。
「モテナさん、良い人だよね」
「はい、空回りが酷いだけで」
「残念じゃなきゃモテるのにもったいないわねぇ」
「モテることの何がいいんだ?」
「……まったくだな」
「ほんと刺されるっスよ二人共」
「がっはっはっ! 二人にその顔は宝の持ち腐れだな!」
美味しい料理にお腹を満たされて、それから、行く道は異なっても仲間ともいえるような人に出会って、満足げに一行は借家への道を歩く。
どうかこれからの旅路も楽しいものになりますように。あるいは面倒なものになりませんように。そう願いながら、スパイダリアでの残りの時間を過ごすのであった。
お読みいただきありがとうございます。
次回更新は4日です。




