海からの襲撃者
その日の夜。海から戻ってきたユリクス、ティア、リアナ、メラが各々寛いでいると。
「ただいまっス-!」
「おうお前ぇさんたち、来たぜ!」
店の手伝いをしていたライトがリューズと共に帰ってきた。何やら二人は食材が大量に入っている箱を抱えている。
「リューズの旦那が食材をたくさんくれたんスよ! 今からこれで夕食作るっス!」
「俺も手伝うぜ!」
賑やかに借家に入ってきたかと思えばそのまま賑やかにキッチンへ向かう二人。ユリクスたちはそれを静かに見送り、再び各々寛ぎ始めた。
キッチンから聞こえてくる騒々しい声を聞きながら時間が経つ。
「お待たせっス!」
ライトとリューズが大きなテーブルに次々と料理を並べていく。アクアトラスの新鮮な魚をそのまま楽しめるようにと、生のままの魚料理が出される。リューズ曰く刺身というそうだ。多種の魚を使っているのか色鮮やかに皿の上に飾られていて、食べるのが憚られる。
他にも、フルーツを使った料理がたくさん並べられていく。サラダに炒め物、サンドウィッチなど。フルーツをおかずにするのは馴染みがなくて少々抵抗があるが、リューズ曰くさっぱりしていてどれも美味しいらしい。食べるのが楽しみだ。
全員で席について「いただきまーす」と挨拶をしてから料理に手をつける。
「美味しい」
「フルーツを料理にするってどんなものかと思ったけど、案外いけるわね」
「……ありだな」
「ガーウ!」
ユリクスたちの感想を聞いて、ライトとリューズは満足げに笑った。
次々と料理を平らげていく。
「がっはっはっ! おかわりはたくさんあるからな! いっぱい食って、大きくなれよ!」
リューズがユリクスたちの様子を見守りながら言う。その言葉にライトはクツクツと笑った。
「なんか、リューズの旦那ってお父さんみたいっス」
確かに、と各々頷く。
「……お父さんか……」
ライトの言葉に対していつものように呵々と笑うかと思いきや、リューズは一瞬物悲しげな表情をした。
「リューズの旦那?」
「いや、なんでもねぇよ! 俺にとっちゃお前ぇさんたちみんな息子や娘みたいなもんだ!」
一瞬の表情が嘘のように呵々と笑うリューズ。多少気になりはしたが、ユリクスたちは誰も掘り返すことはしなかった。
賑やかな食事が終わり、ライト、リアナ、リューズは後片付けをしていた。その様子を一顧だにせず、ティアはじっと夜の湖を眺めている。その足元ではメラが心配そうな顔でティアを見上げている。ユリクスはティアにゆっくりと近づいた。
「……気になるか」
「……ううん、きっと気のせいだったんだと思う。ごめんなさい、心配かけて」
気のせいだったと言いつつ、ティアの表情は晴れない。ユリクスはティアの頭に優しく手を置いた。ティアがくすぐったそうな声を零す。
「ふふ、何があっても大丈夫だよね。だって、兄さんがいるもの」
「……あぁ」
胸元で揺れる首飾りに触れながら、ティアは不安のなくなった笑みを浮かべる。
例え何があったとしても害なすものは斬り伏せる。ユリクスにとってはそれだけのこと。そしてそれで、ティアの不安がなくなるのであれば尚更だ。
ユリクスとティアの二人は、時折月の光を反射して輝く暗い湖を静かに眺め続けた。
◇◇◇
次の日、人の手伝いがあるからと言って朝早くから出ていったリューズを見送ってから、ユリクスたちも借家を出た。
目的地はギルドだ。昨日確認を頼んだ魔獣の巣穴についての調査報告を聞くためである。
一行は緊張感のないギルドカウンターへ向かい、話を聞く。
「魔獣の巣穴の件ですが、やはりどこのギルドでも他の冒険者からの討伐報告はありませんでした。しかし、冒険者に依頼して巣穴の確認をしたところ、やはり魔獣は確認されませんでした」
「……そうか」
「ですので、依頼破棄の手続きをお願い致します」
めんっどくせ~~~。というのがユリクスの心情である。以前、ユリクスが依頼破棄の手続きは面倒だと言っていたのを覚えているティアとライトは含み笑いを浮かべた。
魔力証を提示し、渋々依頼の破棄理由などを記す書類を記入していく。だがその途中。
「……待て、行かなくていい」
「ですが」
「……行かなくていい」
ユリクスの魔力証を見たギルド職員が奥の部屋へ行こうとしたのでユリクスが目敏く止める。ギルド支部長を呼びにいこうとしたのだろうが、そうはさせるか。支部長なんぞに会ったら面倒事不可避だとユリクスは学んだのである。
だが、横からユリクスにとって不穏な気配。
「つれないなぁ、ユリクス君」
「……」
聞こえてきたのは若い男の声。横目でちらりと見れば、そこにはほんのり日焼けした温厚そうな垂れ目の男が立っていた。
ギルド職員たちが揃って襟を正す。
「お疲れ様です、支部長」
「お疲れさま~」
やっぱり支部長か。ユリクスはげんなりした。
「そんな書類は適当に書いておいて、奥で話をしようよ。もちろんお連れの皆さんもご一緒に」
適当でいいのか……。現金なことにその発言には好感を持ったユリクスである。
支部長の言うように適当に書類を記入し、奥の部屋に通されたユリクスたち。なお、ユリクスはティアとライトに両側を挟まれ強制的に連行された。
全員でふかふかのソファーに腰かけると、ギルド職員からお茶とお菓子を用意された。支部長も含め、みんなで遠慮なく食べる。食べながら緊張感のない話が始まった。
「僕はアクアトラス支部長のカラル・サーディン。よろしくね、ユリクス君、ティアさん、ライト君、リアナさん」
「あら、あたしの事も情報がいってるのね」
「もちろん。〝ギルド総長の懐刀〟であるユリクス君の仲間の情報もちゃんと共有してるよ」
「しっかりしてるのねぇ」
「まぁね」
にこりと笑うこのカラルという男はとてもじゃないが強そうには見えない。だが、この若さで支部長の地位を手に入れたからにはそれなりの実力があるのだろう。
「……それで、奥に連れてきて何の用だ」
「ちょっとした挨拶だよ。〝ギルド総長の懐刀〟とはきちんと顔合わせしておかないとね」
「……ならもう済んだな。これで失礼する」
「ほんとにつれないなぁ。話したいこともあるからちょっと待ってよ」
「……」
「あー、兄貴、ちゃんと話も聞いておかないと」
「そうよユリィ、相手はギルド支部長なんだからね」
「……」
「兄さん、偉い」
渋々席に座り直すユリクスをティアが褒める。
お茶を優雅に一口飲んだカラルは再びにこりと笑って言った。
「実は総長がアクアトラスに来るんだよね」
「……帰る」
「兄貴ストーップ!」
「あはは、ほんとおもしろいな~」
この男、絶対わざとやっている。ユリクスたちの思いは合致した。
「それで、どうしてゲオルグさんが来るの?」
イライラしているユリクスを宥めながらティアが理由を聞く。するとカラルは心なしか真剣な面持ちになってティーカップを置いた。
「アクアトラス周辺で魔獣に関する調査をすることになったんだ」
「魔獣の調査っスか?」
「そう。君たちは魔獣の巣穴での討伐依頼を受けたけど、魔獣はいなかったんだよね? それと同じような報告が相次いでいるんだ。それから、アクアトラス周辺での魔獣の目撃情報もほとんどない」
「平和でいい……って考えるには不自然ってことね」
「そういうこと。アクアトラスに来る途中で森があったろう。その森を奥へと進んで行くと山がある。その山には強力な魔獣がうじゃうじゃいるんだけど、もしその山でも魔獣がいないとなればますますきな臭い。だから、総長はその山の調査に行くって言っているんだよ」
「……それで、何が言いたい」
「その調査に君たちも同行してくれ」
「……ことわ――」
「ったら総長の相棒行きだよ」
「……」
また指名依頼か……とユリクスは渋面になる。まったく、誰だ指名依頼は滅多に来ないと言った奴は。ライトか。
ユリクスはライトを横目で睥睨する。その視線を受けてライトはわけもわからず「へっ!?」と動揺した。
「総長にユリクス君がアクアトラスに来たって報告したら、総長自ら同行させるようにって指示してきたんだよ。随分気に入られてるね」
「……迷惑な話だ」
「あはは」
カラルがのんきな顔で笑っている。ユリクス的には殴りたくなってくる顔だが、そこはこらえた。いやそれよりも。
「……何故俺たちがここに来たことを知っている」
「昨日ギルドで見かけて、もしかしてって思ってね。声は掛けそびれちゃったけど」
「……」
外見やメンバー構成を共有されていることにユリクスは再び渋面になる。
そんな表情を気にした様子もなく、カラルはにこやかな表情のまま手を緩く振った。
「それじゃあ話は以上だよ。総長が来たら借家まで連絡に行くからよろしくね~」
手を振るカラルに見送られて、ユリクスたちは部屋を出た。ユリクスの表情は不機嫌丸出しだ。
「……おいライト、何が指名依頼は滅多に来ない、だ」
「い、いや~、兄貴ってばやっぱり強いから人気者っスね~、あははは~」
「……」
ユリクスの機嫌をそのままに、一行はギルドを出て借家に向かう。ライトが精一杯ユリクスを宥め賺しているが、なかなか手強そうだ。
「兄貴ぃ、機嫌直してほしいっス~」
「……」
縋りついてくるライトを適当にあしらっていると、前方からリューズが歩いてきていた。向こうもこちらに気づいたようで手を振っている。
「おぉ、お前ぇさんたちか! ん? なんだ、ユリィはご機嫌ななめか?」
「リューズの旦那ぁ!」
道中でたまたま遭遇したリューズにライトが泣きつく。それにしても物凄い遭遇率である。
「がっはっはっ! 何があったかは知らねぇが、あんまり虐めてやんなよユリィ。可愛い弟分じゃねぇか」
「そうっス! 可愛い弟分なんス!」
「……」
「ライト、それ逆効果」
「えー!」
再び慌てるライトにティアたちがクスクスと笑う。
「で、どうしてライトは泣いてるんだ? ん?」
「それなんスけど、実は――」
「ッ!」
ライトが事の経緯を説明しようとした時だった。温暖な町にしては珍しく冷たい風が吹き荒び、全身の肌がぴりつく。ユリクスは不吉を運んでくる気配に気づき、反射的に殺気立った。
……クォォォォォオオン
遠くから何かの遠吠えが聞こえてきた。続いて響く破壊音。
「あぶねぇ!」
ティアとライトの丁度間を、紫電を纏った水の一線が轟音を立てて通っていく。町の中心に一本線を描くように通ったそれは、地面を抉り、建物を次々と崩壊させた。
間一髪ユリクスがティアを、リューズがライトを抱えて回避したため、二人は無事だった。
「一体なんなの!?」
水電放射が来た方角は湖。いや、正確には海だった。大きな蛇のような影が天に向かってうねうねと動いている。
海からは相当距離がある。にもかかわらずはっきりと影が見えるということは、あの影の正体がかなりの大きさであることを示していた。
町中はパニックになり、人々が悲鳴を上げながら海から離れるように走っていく。
「リューズの旦那……?」
「っ!」
ライトを抱えたまま惚けていたリューズが声を掛けられて肩を跳ねさせる。
「……いや、なんでもねぇ」
「そう……っスか」
「ユリィ、まずはギルドに行きましょう。そこで支部長の指示を仰いだ方がいいわ」
「……」
「兄さん……」
ティアが縋るような目をユリクスに向ける。ユリクスにどうにかしてもらいたいようだ。
ユリクス的には、昨夜の返事はティアたちの安全を守ると言ったつもりのものだった。つまり町まで守るなんて考えは一切なかったのだが、どうやらティア的には町も守ってもらいたい対象に入っていたらしい。
あの夜の心底安心したような笑みを思い出してしまえば、面倒だから町を出ようなんて言い出せない。ユリクスは渋々頷いた。
「……ギルドへ行くぞ」
「うん!」
「行こうっス!」
「待ってくれっ!!」
ギルドに向かって走り出そうとしたところでリューズに待ったを掛けられた。顔を俯かせているため表情は窺えないが、震えるほど拳を握りしめている。
「……お前ぇさんたちは、怖くねぇのか? 大切な人を失うかもしれねぇってのに……」
リューズの声は震えていた。リューズが何を抱えているのかはわからないが、大切な人を失うことを心底恐れているのだということは容易に理解できた。
その言葉を受けて、ユリクスは。
「……失いたくないから戦う。一度失ったのなら、同じ過ちを繰り返さないよう強くなる。……震えているだけでは、また失うだけだ」
ユリクスの言葉にハッとするリューズが目に映るが、気にせずギルドに向かって走り出す。
ユリクスは思い返していた。〝決別の日〟が起こった後の七年間を。そうだ、自分は再び何かを失うことのないように己を鍛え上げたのだ。三年間、孤独に生きていたせいで己の力を磨いた理由を忘れていた。仲間ができた今だからこそ、この力を存分に振るう時だ。リューズからの問いかけで思い出すことができた。
正直町なんてどうでもいいが、ティアがそれを望むのなら、守るためにこの力を使おう。
幸いあの一発以降大きな影からの攻撃はない。今のうちに状況を確認しなければ。
ギルドに着くと、入り口手前で多くの冒険者たちが集まっていた。扉のすぐ前にはカラルがいる。ユリクスが視線を向けると、カラルと目が合う。それを合図にカラルが口火を切った。
「あの影の正体についてだが、その姿と海の中から出現したという二点の情報より、少なくとも龍種と人魚種の混ざった複合種の魔獣であると僕は推測した」
冒険者たちの中から「龍種だって!?」という驚愕の声が上がる。
龍種の魔獣は最も希少な種だ。その上強力で並の冒険者では歯が立たない。加えて複合種だというのだから、冒険者たちが戸惑うのも無理はない。依頼にすればSランクに相当する魔獣だ。
「これからギルドの保有している戦艦に乗り込み、魔獣の討伐にあたる。冒険者諸君はできる限り参加してくれ」
冒険者たちが揃って狼狽える。龍種の混ざった魔獣と戦って勝てる自信がないのだ。しかも、戦場は慣れない海の上。進んで参加したがる者はいなかった。
そんな冒険者たちの心情をカラルは察していた。故に続ける。
「不安なのはわかる。だが、安心してほしい。勝算は十分にある」
違う意味で冒険者たちがざわつく。ざわつきながらも、支部長の言葉の続きを待つ。
「心配しなくても大丈夫だ。なんせここには……〝ギルド総長の懐刀〟がいるのだからっ!」
「あんたじゃないんかいっ」
リアナのキレのあるツッコミは冒険者たちの「「「おー!」」」という歓声によって掻き消された。
ならば参加しようと意気込む冒険者たちの間を縫って、カラルがユリクスたちの元へやってくる。
「というわけでユリクス君、頼んだ!」
完全な人任せ発言にユリクスたちは唖然とする。そんな本人たちをよそに、冒険者たちが「あれが〝ギルド総長の懐刀〟か」「随分若いな」などと関心を隠さぬ声を上げている。カラルにも冒険者たちにも腹が立ってきて、ユリクスはカラルを睥睨した。
「そんな怖い顔しないでくれよ。大丈夫、もちろん僕も戦いには参加するからさ」
グッと親指を立てた後、海の方角に向かって歩きながら「それじゃあみんな行くよ~」と緊張感のない号令をかけた。なんとも力の抜ける男である。
冒険者たちがカラルに続き、後ろからユリクスたちもついていこうとした時。
「よかった、間に合ったな!」
息を切らしてリューズが走り寄ってきた。
「……お前も参加するつもりか」
「おうよ」
いつもの溌剌とした様子は影を潜め、リューズは沈毅な面持ちで頷いた。そして少し考え込むように俯いて閉口してから、意を決したように顔を上げた。
「……俺には息子がいたんだ」
「息子さんっスか?」
「あぁ。生きてりゃライトと同じくらいの歳だな」
「生きてればって……」
「十年前に死んだんだ。〝決別の日〟に、俺ぁ息子を守れなかった」
「……待ってちょうだい。〝決別の日〟ですって?」
「そうだ。俺ぁリューズ・フォクシー。妖狐の一族だ」
ユリクスたちは揃って目を見張る。神人族だったことも驚きだが、それをはっきりと告白してきたことにも驚きを隠せなかった。
だが軽い気持ちで言ったわけではないことは、リューズの表情を見ればよくわかる。ユリクスたちはリューズの言葉に耳を傾けた。
「俺ぁずっと、欲しいもんは諦めねぇで貪欲に手に入れてきたし、手にしたもんは大切にして決して手放さなかった。もちろん人に迷惑をかけねぇ範囲でな。そんで、息子にもそうやって生きろと教えてきた。……だが、最も大切だった息子を失ってから、俺ぁ何か大切なもんをつくることに……手にすることに臆病になった」
「「「……」」」
「十年間ずっと、人とは一定の距離を取って生きてきた。……だが、短い間でもお前ぇさんたちと過ごして、仲間と笑い合うお前ぇさんたちを見て、そしてさっきのユリィの言葉で、目が覚めた。失うことを恐れて独りで生きてちゃもったいねぇ。俺らしくもねぇ。……それに、息子に合わせる顔がなくなっちまうってな」
「「「……」」」
「だからよ、ユリィ、ティア、ライト、リアナ、メラ。どうか俺も一緒に戦わせてくれ。お前ぇさんたちを守る機会をくれ。俺に、再び前へ踏み出すチャンスをくれ。……頼む」
リューズは深々と頭を下げた。
ユリクスたちは顔を見合わせたが、全員の意思は決まっていた。
「……好きにしろ」
「っ! ユリィ!」
「それだけの覚悟見せられちゃ突っぱねられないわよ」
「ボクたちを見て変わってくれたのなら嬉しいっス!」
「リューズが前に踏み出そうとするなら、きっと息子さんも喜ぶ。その邪魔はできないよ」
「ガウッ!」
「お前ぇさんたち……」
リューズは決然としていた表情を崩し、豪快に泣いた。腕で顔を隠そうとしないあたり、まさに男泣きである。
「ほら、早く涙拭いちゃいなさいよ」
「早くいかないと置いてかれちゃう」
「……」
「って兄貴先行っちゃってるし! 兄貴待つっスよー!」
先を歩いていくユリクスを追う。涙を拭きながら、リューズは「ん?」と疑問符を浮かべた。
「そういえば、お前ぇさんたち、俺が神人族だって言っても反応薄くねぇか?」
「あー、それは……」
「言っていいんじゃない?」
「そうね。あたしたちみんな神人族よ」
「はぁ!?」
ユリクスは龍、ティアは不死鳥、ライトは炎虎、リアナは蠍の一族だと伝えると、リューズは腰を抜かして盛大に驚いた。先程の豪胆さはどこにいったのかと言いたくなる。
三人と一匹がかりでリューズを支えながら、一行は大きな影の蠢く海に向かっていく。
新たな仲間を迎え、大きな脅威に挑むユリクスたちの行く末は。
アクアトラスと仲間たち、そして己の信念を守るため、ユリクスたちは迷いのない足取りで進んでいくのであった。
お読みいただきありがとうございます。
妖狐の一族名は「フォクシー」です。
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