突撃II
どうも!GWクソ忙しい思いをして死にそうになったグルクンです。
今回は、水曜日ということで2話同時更新でーす!
第1章も残すところ残り3話になりました。気がつけばもう30話近く書いているわけですよ。もうここまで書いたんだって思うと感慨深いですね〜
ブクマも評価もPV数も日に日に増えています。
これも読んでくださっている皆様のおかげです。
心より御礼申し上げますと共に、これからも末永くよろしくお願いいたします。
さて、本編の話をしますが、前回の終わりに小屋への突撃を命じたクロイツですが、これから一体どうなるのでしょうか。
隠している物資や武器弾薬は?
それでは、第28話と第29話続けてをお楽しみください!
第28話 突撃II
スナイパーからの報告を受けたクロイツは、全部隊員に突撃命令を出した。
「総員、突撃!敵の身柄を確保しろ」
その号令を受けて小屋の周囲に潜伏していた隊員たちが一斉に飛び出して、1人が小屋の中へスモークグレネードを投げ入れた。小屋の内部を煙が充満しているのを確認して、扉を蹴破り中へと侵入する。
「全員、動くな!抵抗するものは撃つ。手を頭に乗せ橋を広げた状態で床に伏せろ!」
突然、特殊部隊が乱入してきたことでパニックに陥っていた私兵達は、わけも分からずただ地面に伏せることしか出来なかった。1人を除いて。
「な、なんだお前らは!こんな小屋に何の用だ!」
そう喚き散らす男に、イヴァンが銃口を向けながら
「黙れ!もう調べはついている。お前達を連邦不正取得物横領容疑で拘束する。抵抗はオススメしない」
引き金に指が置かれているのを横目に確認した男は、これ以上、なにも言わずただ床に伏せた。
隊員たちが、敵を1人づつ手を後ろに回して拘束していく。脱走しないようにそれをロープで一列に繋げていった。小屋の中にいた計11名の私兵たちを拘束することができた。
最初に喚き散らしていた男は別で拘束している。これらのリーダーと思われたからだ。
とりあえず私兵達を一箇所に集めたクロイツ達は、彼らの見張りとして5人程残し、建物内の捜査を始めた。
というのも、小屋に入るとそこには武器や不正に取得した物資が見当たらなかったからである。
拘束している彼らも武器の類を一切身につけていなかった。クロイツたちは、この状況が予想されていた事態と違っていた為、小屋のどこかに隠し場所があるのでは無いかと考えた次第であった。
クロイツも他の隊員たちと共に小屋の隅々まで目を光らせる。それでも中々怪しい箇所は見つからない。
そんな中、ある隊員が突然クロイツを呼んだ。
「クロイツ少佐!これを見てください」
隊員に呼ばれて行ってみると、そこは何の変哲のない板張りの壁であった。しかし、よくよく見てみると一部、他とは僅かに色合いが違う箇所があった。パッと見では気がつかないであろう違いであった。
その色合いが違う箇所をクロイツは指で押してみようとした。
「クロイツ少佐、不用意に触れるのは危険です!」
触れそうになったところで、隊員の1人がそれを急いで静止させた。
「何が起こるか分からないものを不用意に触るのは危険です。ここは我々にお任せください」
そう言った隊員は、他に2人を呼んで何やら見たことのない機械を壁に当てて調べ始めた。
機械からコードで繋がっているモニターに中の様子が映し出されていた。どうやら色の違う箇所はボタンではなく鍵穴を隠すスライドだったようだ。
となると、鍵が必要になる。今度はそれを探さねばならなくなった。
クロイツが、小屋内を捜索しいる全ての隊員に『鍵』を探すよう命じた。
クロイツも必死になって鍵を探す。というのも、正直、クロイツはこの作業に飽き始めていた。「早く帰りたい」その気持ちが彼の体を動かしていたに過ぎない。
クロイツが、小屋のキッチンの前へと来た時、他の床板とは違った音がした。ここ以外の床は軋む音を出していたのにもかかわらず、クロイツの立ったところだけは、下に硬いものでもあるかのようにしっかりとしていた。
クロイツは、その床を手で調べ始めた。すると手をかけるような溝が僅かに掘られており、そこに指をかけて上げてみると、中に4cm四方のコンクリートで作られた囲いがあった。その中に探していた鍵が隠されていた。
クロイツは、その鍵を拾い上げると隠し鍵穴がある壁に立っている隊員へと渡した。
「たぶん、この鍵かもしれない。試してみてくれ」
隊員は、クロイツから鍵を受け取ると鍵穴を隠しているスライドを開け、受け取った鍵を挿し捻ってみた。
カチャリと音を立て、ロックが外れたのを確認したクロイツと隊員は、他を捜索していた隊員たちを集めて中へ入ることにした。
ロックが外れた隠し扉を開けると、そこには一つのレバーが存在していた。
なにやら、どこかにワイヤーで繋がっているらしく、それを引かない限り前には進めそうになかったので、とりあえずレバーを引いてみることにした。
レバーを引くと、クロイツたちが立っている反対側の床板が跳ね上がり、地下へと続く梯子が現れた。
それを確認したクロイツは、隊員に懐中電灯で梯子の下を照らすように言った。
隊員が命じられたように懐中電灯で下を照らすと、行き止まりになっていた。しかし、その横側に通路が出来ているのを確認することができた。
とりあえず、下へと降り横にある通路を進むことにしたクロイツたちは、入り口の見張り役として2名の隊員を残して進むことにした。
梯子を降り横の通路を進むと、開けたワンルームに出た。しかし、灯は灯っていないため、持っている懐中電灯だけでは、中を詳細に確認することができない。
壁にあったボタンを押すと、照明が作動したようで部屋をパッと明るくした。そこには、数えきれない量の物資と、武器弾薬の数々が綺麗に並べられて置かれていた。
お目当てのものを見つけたクロイツたちは、現場保存の為それらを触ることはしなかった。
上へと戻ったクロイツは、通信端末でハレル総司令官へと連絡をする。
「ハレル総司令、ブツを発見しました。私兵どもの身柄も抑えてあります。護送用の飛行船とブツを回収する作業班をお願いします」
クロイツから連絡を受けたハレルは、二つ返事で了承し、彼らのいるポイントへと飛行船と作業班を直ちに送った。
ハレルに要請した2つが来るまでの間、私兵たちが妙な企てを起こさないように、今まで以上に警戒態勢をとることにした。
到着するまでには時間がかかるようなので、クロイツは、私兵たちのリーダーと思われる男へ簡単な尋問を行うことにした。椅子に座らせた男の横には、ライフルを構えた隊員が立っている。
「えぇ〜と、君が彼らのリーダーという事で良いのかな?」
クロイツは、とりあえず男の立場を確認することから始めた。男はクロイツの問いかけに対して口を開かない。
「あらぁ〜だんまりですか。これは困ったな〜」
早く帰りたいクロイツは、潔く喋ってくれない男に対して本当に困ってしまった。困る理由は自己の利益のためである。
「喋ってくれないと無駄に時間使っちゃうじゃないか。早く帰りたいから答えてよ」
うんともすんとも言わない男に、クロイツはうんざりし始めた。
「イヴァーン!ちょっと手伝ってくれ」
クロイツに呼ばれたイヴァンは、拘束している私兵たちを見張る持ち場を離れて、尋問しているクロイツの側にやってきた。
「どうしたクロイツ。ん?コイツが口を割らない?そんなことか…」
そう言ったイヴァンは少し前に出ると、椅子に座っている男の足元に銃弾を撃ち込んだ。
男は、イヴァンのその行為にビクッと体を震わせた。
「次は当てるぞ」
そうドスの聞いた声を男に言い放ったイヴァンは、銃をホルダーに戻すとクロイツの側へと戻った。
クロイツは、もう一度始めた同じ質問を男へ投げかけた。
「もう一度問う。君が私兵たちのリーダーかい?」
男はその問いかけに答えない。
パァーン!
男の頰の横を銃弾が突き抜けていった。
「すまん、外した。次は当てるから動くなよ」
そう言い放ったイヴァンは、持っていた銃を構えて男へと向ける。
銃弾が頰を掠ったのに気がついた男は、慌てて喋り始めた。
「ま、まて!喋る、喋るから撃つな!お、おお俺がコイツらのリーダーだ!どうだ、答えたからこれ以上撃つな!」
イヴァンの目が本気であった為、男は堪忍したようで、ようやく質問に答えてくれた。
クロイツは、男からようやく答えが聞けたことで、次の質問をすることにした。




