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遅刻魔

5月が始まりましたね〜


GW入りますね〜


糞食らえですね〜(ワイ、サービス業ゆえ)


でも、暇だから読んでくれる人Welcomeでーす!!


今日は普段よりも張り切って10時更新にしました!


GWバンザーイ(゜∀゜)


それでは根性腐ったグルクンいっきまーす!!!




てなわけで、第23話お楽しみください(^^)


        第23話 遅刻魔



 明け方まで作業をしていたクロイツとレータの2人は、一区切りついたところで帰ることにした。


 防衛艦隊内部の不正疑惑に対する調査が2、3日で終わるはずがない。たったそれだけの期間で終わるなら2人とも無理してまで徹夜で解決しようと頑張るだろう。


 だが、組織内での不正となると縦や横の繋がりが無数に出てくる。それを一つ一つ紐解いていかないと答えが出てこない。


 いくつもの検証や調査を行なって、初めて答えが見えてくるのが内部調査である。



 初日に張り切って徹夜した2人は、翌日を休みにした。勝手に休んで良いのか?と思われるかもしれないが、これは総司令官直属の《特別監査官》であるからこそ出来る所業である。


 クロイツはハレル総司令官から本任務を言いつかった際、『君に本調査の全てを委任する。君が必要というならそれを用意しよう』と付け加えられたからだ。この言葉は面倒ごとをやや含むが、調査をする人間にとっては、この上なくやりやすい環境が用意されたと言える。



 ハレルにそう言われたから、クロイツは始まったばかりの調査2日目を休息に充てることができるというわけだ。


 もちろん、資料が山積みになっている調査本部をそのままにするはずがない。そこはハレルが気を使ってフル装備の憲兵を入り口の両側に配置してくれた。


 これなら余程のバカでない限り、変なことをしてこないだろう。もちろん、調査本部の入り口はここだけ。中には窓はないし、換気扇口には何重にも赤外線センサーが取り付けられている。中に置いてある資料にイタズラする際は、正面から強行突破しかない。その正面も兵士が立っている。完璧な布陣だ。クロイツは安心して家に帰ることにした。


 女性であるレータは、総司令部近くにある女性専用兵舎で寝泊まりしている。男子禁制であるそこは、例え雄のネズミであっても射殺される。この兵舎は男には地獄で女性には天国のような空間だった。



 帰る場所は違えど、家に着いた2人は倒れこむようにベットへと伏した。気がついたら翌日になっていたのはお約束である。




 休息に充てた日の翌日、調査本部へ1番に着いたのはレータだった。始業ギリギリで急いできたレータは、息も絶え絶えで部屋へと入った。


「おはようございまーす!!………クロイツ少佐?」


 元気よく入ってきたレータの目に映ったのは、人気のない真っ暗な空間だった。辺り一面が資料の山であるのは変わらずに。


「クロイツ少佐ぁ〜いらっしゃいますかー?」


 レータの呼びかけには返事がない。もしかして昨日休息に充てるとか言いながら1人で作業をしていたのでは⁉︎と思い、クロイツのデスクへと走ったレータだったが、それが思い違いであったことを実感する。


 なぜならそのデスクはもぬけの殻だったからだ。



 心優しいレータは、クロイツに何かあったのかもしれないと思い、ハレル総司令官に緊急連絡をした。


「ハ、ハレル総司令、一大事です!クロイツ少佐が未だ来ていません!これは……誰かに襲われたのかもしれません」


 朝っぱらから騒がしい連絡がきたハレルは、レータを落ち着き払いながら呆れた声で話した。


「そんなに慌てなくて大丈夫だよ。レータ少尉。なんか言いにくいんだが、アイツが時間通りに来ないのはいつもの事だから。まぁ気にしないで作業始めといて〜」


 ハレルの落ち着きようにレータは通信機越しに唖然としていた。通信がプツンと切れた音で我に帰る。


「そ、そんな……。任官初めての職場で、初めての上官が遅刻魔……」


 何かに打ちひしがれたレータは、フラフラしながら自分のデスクへと向かっていった。



 レータが資料を精査する作業を始めて1時間ほど経過したころ、ようやくクロイツが到着した。


「いや〜すっかり寝坊した…おっ!レータ少尉早いね!!気合いが入っているのは良いことだよ〜」


 全く悪びれた様子のないクロイツに、レータは堪忍袋の尾がブチギレた。


「クロイツ少佐、ここに跪きなさい!あなたは本調査の最高責任者であるにも関わらず、平然と遅刻しておきながら一切詫びも入れないのですか⁉︎今回の調査内容がどれ程重要な案件であるかの自覚はありますか?こんなにも…………なっているのあなたの行動は理解できません。反省してください!」


 クロイツは、レータに呼ばれて彼女の目の前で正座させられていた。10分にもわたって長い説教文句を言われた。彼は面倒だと思う気持ちよりも、年下にそれも女の子に怒られたことに対するショックが大きかった。


「すみませんでした!!次から気をつけます」


 クロイツは、誰もが納得するレベルの土下座を決めてレータに許しを請う。土下座9段のクロイツは完璧なフォームを決め込んだ。しかし、それだけでレータが許すわけがない。何せ1時間の遅刻だ。相当気が緩んでいなければ出来ない所業である。


「それだけですか?1時間遅刻しておいてそれだけの文言ですか?甘くないですか?次から気をつけますで良くなったとの話は聞いたことがありません。具体的にお願いします」


 ブチギレ状態のレータは恐ろしかった。初回の遅刻で改善への具体策を求める人など彼女ぐらいだろう。レータからそう言われたクロイツは、頭をフル回転させながらこの場を終わらせることができる言葉を考えていた。


「その…解決策としてですね、体内時計での起床はやめる事にします」



 思わぬ答えにレータは驚きを隠せなかった。今時目覚まし時計などの便利グッズを使わない人が居るとは思いもしなかったからである。しかし、軍人ならある程度正確な体内時計が身についているはずだった。1時間のズレがある体内時計なんて、時差ボケでもしていない限りあり得るはずがない。レータの頭はパニックに陥っていた。



 考えることをやめたレータは、呆れながらも今回はクロイツを許す事にした。


「クロイツ少佐、今回は許します。ただし、遅れた分を取り戻す努力をしてください。次は時間通りにお願いしますね!(心配したんだから…)」


 レータは、最後の方に頰を少し紅潮させながらボソッと呟いた。しかしクロイツに聞こえることはなかった。


 レータに許されたクロイツは、二度と彼女を怒らせないようにと心に決めて、自分のデスクへと腰を下ろした。




 休憩を挟みながらも書類の山を整理していく2人は、制作された年度は違えど例年同じ量の物資が下されている会社を発見した。2人は同時に声を発した。



「これを見てくれ」

「ここを見てください」



 2人はアッという声とともに目を合わせると同時に笑いだした。


「アハハっすまない。君から教えてくれ、何があったんだい?」


 笑いながらもクロイツは、レータに先を譲った。それに答えてレータは、気がついた違和感をクロイツへと伝える。


「少佐、ここを見てください。この会社、5年前までは存在していないんです。そんな会社が急に軍本部と繋がるのはあり得ません。それに、最初に降ろされた物資の量も昔から取引している大企業並みですよ」



 レータの指摘を聞いたクロイツは、同じ反応をしていた。


「それは俺も言おうと思っていたんだ。初めてやるのにそこに気がつくとは良い目してるね!少尉」



 偶然にも着目した所が同じだったため、クロイツはレータを褒める事にした。怒られた後のご機嫌取りの意図もあった。


 自分よりも階級が上の人から褒められたレータは、胸踊るような思いをしていた。ついさっきまで怒っていたのに、今はルンルンである。



 レータの機嫌が良くなったことを見てとったクロイツは、ホッと胸をなでおろしてから、彼女の指摘した会社関係の資料を片っ端から目を通す事にした。クロイツは、ルンルン気分のレータに指示をする。


「この会社が関わっている資料を全て集めてくれ。どんな些細な事でもいい。必要なことがあれば俺に言ってくれ」



 そう言われたレータは、デスクに置いてあるパソコンを起動させ、総司令部内のデータサーバーにアクセスしてキーワード検索で調べていく。


 すると、驚くべき事が分かった。

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