助っ人?
風邪、治りました!!!
いや〜お騒がせしました(^◇^;)
今ではピンピンとしています!!!
ここでは懐かしのあの人が出てきますよ!
これまでの登場回数…1回!だいぶ前にチョロっと出てきただけなんだけど、みんな覚えてる?
さて、誰が出て来るかは読んでからのお楽しみw
それでは、第22話始まりでーす!!!!!!
第22話 助っ人?
翌日、ハレル総司令官より指令を受けたクロイツは、早速指令遂行に取り掛かった。
クロイツが事前通告も無しに突然訪れたのは、防衛艦隊の経理を司る『総司令部経理課』だった。
クロイツは、経理課の前まで来ると襟元を正して真剣な表情を作り出してから扉をノックした。
扉をノックして入ってきた士官用制服を身につけた男は、第一声に《 みんな動くな 》と言って入ってきた。
呆気にとられる職員が我に返って所属を聞くと総司令官付の特別監査官であると名乗った。
それを聞いた経理課職員は皆手を止め席を立ち、壁側に並んだ。これは『不正は致しません』の意を表す行動として、連邦内の全部署で行われている暗黙の行動である。
それを確認した男は、この課を監督する課長を呼んで自分の側に立って、業務内容やそれを受けて抱いた疑問について答えるように言った。
この部署を任されているのは、今年で57になる階級は少佐の壮年の男だ。
壮年の男は脂汗を額に浮かべながら側へとやってきた。
クロイツは、側にやってきた男を見て顔をしかめた。部屋の明かりを全反射する勢いで、脂汗がテカっていたからだ。男はしきりにハンカチで額を拭くが、脂汗が止まることはなかった。
クロイツは、経理課に入ると時計回りに監査を始めた。まず始めに手前のディスクから調べる。
データ入力用のコンピュータ内を弄っていく。このデスクでしていた作業は、艦隊内部各所への支出に対してのものであった。艦隊内部のお金の動きが事細かに記されていた。どこを見ても数字の列。慣れてない人からしたら頭痛を覚えるかもしれない。ガッツリ文系の人なら失神するだろう。
クロイツからしても、嫌になるほどの数字の列が入力されている。
クロイツはすぐさま目を逸らすと、隣に立つ男に過去の支出データと今入力しているデータを全て提出するように命じる。
提出先は、ハレル総司令官より今回の為に作業用として用意された総司令部内の会議場だ。一丁前に【 防衛艦隊内部調査本部 】との看板を立てていた。
男は、わかったと言うと支出担当の部下にデータをまとめるように命じた。担当職員はすぐさま作業に取り掛かる。それを横目にクロイツは次のデスクへと移った。
色々とデスクを回ったクロイツがデータを出すよう命じたものは、支出データと収支データ、その2つの内訳データの3つだった。
部屋を出る際、クロイツは職員全員に対して調査が終わるまでの間、辺境星系出域禁止令を出した。もちろん、総司令官の名前でである。これは不正をおこなった容疑者を逃がさない為の必要措置としてだ。
クロイツが部屋を後にしたあと、部屋の中からは大きな溜息を吐く声が聞こえた。
経理課を後にしたクロイツが向かった先は、『防衛艦隊物資管理課』だ。
ここでも、同じ様な展開だった。扉を開けた職員が驚き、作業中の職員が席を立って壁側に整列する。隣には壮年の男が立って案内をする。
この課で良かった点は、隣に立つ男が脂汗を流しながら案内しなかったところだろう。人にあまり興味を示さないクロイツでも隣に汗を大量に流す野郎がいては堪ったものではない。誰しも不快な気持ちをしながら仕事はしたくないものだ。
いつも通り時計回りでデスクを回る。クロイツの側を課長を務める男がついて歩く。
クロイツが足を止めたデスクは、物資の供給先を管理するところだった。ここでは、送られてきた物資を必要としている部署へと配給するよう指令を出すところとなっていた。
クロイツは供給先への過去の配給データと、これから配給する予定のデータを提出する様に男へと命じた。
男は担当職員に作業する様命令した。担当職員はすぐそれに取り掛かる。
クロイツは次のデスクへと向かう。次、目に付いたのは供給先データを管理するデスクだ。このデスクでは、物資の配給先がどの様な所かを事細かに記したデータを取り扱っていた。不正を調べる際の資料として大変重要になるデータであることは確かである。
クロイツは、このデータの過去10年分を提出する様に男へと命じた。
男は担当職員に命令すると、職員はすぐ作業に取り掛かる。過去10年ということで、他の職員が資料庫へと足りない分を探しに行った。
クロイツは、ここ以外のデスクを回ることなく満足気に部屋を後にした。もちろん、総司令官名で出域禁止令を出してからだ。
予想より早く終わったことに、物資管理課の職員一同は呆気にとられていた。扉の閉まる音でようやく我に帰った職員たちは、経理課一同と同様、大きな溜息を吐いていた。
満足そうな表情をしているクロイツは、今命令遂行のために与えられた会議場( 防衛艦隊内部調査本部 )へと帰ってきた。
扉を開けると、そこには溢れんばかりの資料の山が出来ていた。少しでも触ると崩れてきそうなほどである。
それを目の当たりにしたクロイツは、これまでの表情から一変、顔を真っ青にして自分のデスクへと足をフラつかせながら向かう。
デスクへと腰掛けたクロイツは、自分を落ち着かせようと紅茶を飲んでいた。ここには自分1人しかいないからと言って、決してサボっていた訳ではない。
1人紅茶を嗜んでいると、そこへ扉をノックする音が聞こえ、ソッと扉が開く。
「し、失礼します…」
弱々しくも透き通る様な綺麗な声を出して入ってきたのは、未だ20歳にもなっていないだろう何処か幼さが残る若い女性だった。
「本日付でここの手伝いを命じられた、レータ・パルトノーイ少尉です。クロイツ少佐はおられますか?」
緊張した声で恐る恐る言ったレータに、クロイツが返事をする。
「ここにいるよ。入る際は気をつけてね。資料の山に少しでも触ると崩れるかもしれないから」
その声で緊張を緩めたレータは、クロイツの居ると思われる所へと進もうと部屋に入っていった。
彼女は、資料の間をスルスルと通って行く。途中、少し飛び出ていた資料の束がレータの肩にぶつかった。
それが引き金となって彼女の上に資料の雨が降り注いだ。クロイツも《ヤバい》と思ったが、時すでに遅し。助ける前に瓦礫…じゃなくて資料に埋もれてしまった。それを見たクロイツは、比喩として、《資料に埋もれる》はあるが、《物理的に埋もれる》人はそうそう居ないと思った。
何とかレータを助け出したクロイツは、彼女に自己紹介をした。
「初めまして。私は、クロイツ・アルティザン少佐だ。訳あって総司令官付の特別監査官になってしまった。ご覧の通り資料の山ができているから、君が来てくれて助かったよ。これからよろしくね」
笑みを浮かべて手を差し出すクロイツの手をレータはソッと握った。続けてレータが改めて自己紹介をした。
「レータ・パルトノーイ少尉です。先日士官学校を卒業しました。クロイツ少佐とは以前街であったと思いますが、覚えていませんか?」
そう問われたクロイツは、《はて、そんな事あったかな?》と首を傾げた。それを見たレータは、被っていた帽子を取って結んでいた金色の髪を解いた。
瑠璃色に輝く綺麗な青い瞳と黄金色に輝く美しい髪をした彼女を見たクロイツは、あっ!と声を出して思い出した。
「っ!君は半年前に街でぶつかった子だね。あの時は…その…ごめん!なにぶん急いでたものだから…」
彼女を思い出したクロイツは、寝坊した時間を取り返そうと全力疾走した挙句、街で思いっきりぶつかったことを再び詫びた。
レータは驚きながら気にしていないと手を前で振った。
「いや〜制服を着ると雰囲気が変わって分からなかったよ。私服も良かったけど制服も綺麗だね」
クロイツは、気がつかなかった言い訳を口にすると、レータはそれを鵜呑みにして顔を赤らめた。
「そ、そうですか?制服…似合ってますか?」
照れているせいか、モジモジしながら赤らめた顔を下に向けて確認してくるレータを見てクロイツは変に緊張した。
「う、うん…似合ってるよ。お人形さんみたいで可愛いよ」
その言葉にレータは、顔から湯気が立ち上りそうなほど顔を赤く染め、口をパクパクさせながら力なく床へとしゃがみこんだ。
それに驚いたクロイツはすぐ彼女に駆け寄り、そっと肩へと手を回す。それが逆効果だった。レータはクロイツの手が肩へと回っているのに気がつくと、ボン!と音を立てたかの様に気を失った。
彼女が気を覚ますと、目の前には白い天井が映っていた。隣から声が聞こえる。
「レータ少尉、気がついたかい?急に気を失うのだからビックリしたよ。安心して、ここは医務室だよ」
自分が気を失って医務室に運ばれたことを知ったレータは、恥ずかしさのあまり顔を俯いて弱々しく声を発した。
「すみません、ご迷惑をおかけしました。私は大丈夫です。時間も遅いので少佐はお帰りになってください」
そう言われたクロイツは、大人しく席を立つと《ゆっくり休むように》とだけ言い残して医務室を後にした。
医務室で少し休んだレータが、内部調査本部である会議室前に来ると、扉の隙間から明かりが漏れていた。
そっと中を覗くと、クロイツが1人資料に目を通しながら紅茶を口にしていた。
それを見たレータは、居ても立っても居られず部屋へ入ると、クロイツの側に机を持って来て片っ端から資料を漁り始めた。それを横目にみたクロイツは、うっすらと微笑むと、紅茶を一口飲んで作業に戻った。
黙々と資料を比べていく2人の作業は夜遅くまで続いた。帰る頃には鳥の鳴き声が聞こえるようになっていた。
どうでした?第22話。楽しかった?どうだった?
レータ・パルトノーイちゃん、お久しぶりですね〜
何話ぶりですか?しかも前回はちょっと出てきただけですからね!本当にチョロっと出てきただけ!
それが制服を着て出向して来るなんて…(T ^ T)
前の話で、ハレル総司令官が『特別ゲスト』を呼んだそうだけどレータちゃんのことなのかな?
みんなはどう思う?
ハレルの言う『特別ゲスト』の予想を感想等に書いてくれたら嬉しいな〜(当たったからと言ってた特に何もないけどねw)
次話は5/2(水)21時に予定しています。
どうぞお楽しみに〜(^^)




