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思いもよらない

【初手安定の謝罪】(わからない人はYouTubeへGo!!)


今回は水曜日だけど1話のみの更新です。

風邪を引いてしまいました。

すみませんでした。




気を取り直して…


今回の話は、家庭感が溢れているような気がしないでもないです?正直言えば、書いている人でも分かんないです。


とりあえず面白いと思う!次の話が気になってた寝不足になるレベルにはねwww



さぁ!それでは第21話をどうぞ(^O^)/


       第21話 思いもよらない



 クロイツが特別偵察艦アネモイの艦長を離れ、部署も移動し、階級も【少佐】となり、アレンとの共同生活が始まって早くも半年が経とうとしていた。


 防衛艦隊の責任者である、ハレル・バーモント総司令官(大将)直属の機関、監査局の特別監査官に任命されたのは良いが、これまで不正らしいことはなかったし、事件というものも起きていなかった。


 そのためクロイツは、日中から家でゴロゴロしながら、歴史書や学術書などを読み漁っていた。


 家事はもちろんのこと、生活自体1人で満足にできないクロイツの代わりに、同居人であるアレンが毎日汗水流しながら勤しんでいた。


 今はまだ朝の10時、クロイツがソファーに寝転びながら読んでいる本を閉じてテーブルに置くと、そのタイミングでアレンが淹れたての紅茶を持ってきてくれる。


「クロイツさーん、どうぞ紅茶です!」


 クロイツがそろそろ一息つくところというのを把握しているのか、アレンは毎度ベストなタイミングで淹れたての紅茶を持ってきてくれる。


「ありがとうアレン。……うん、君の淹れる紅茶は最高だね!」


 クロイツは紅茶を持ってきたアレンを見上げて、微笑みながら礼を言う。




 そんなこんなでアレンと雑談をしていると、家に一本の電話がかかってきた。


 その電話をアレンが真っ先に取る。


「はい。もしもし、こちらクロイツ・ベシュタター少佐宅です。どちら様でしょうか?」


 それを聴いた先方は、電話回線をテレビ電話に切り替えた。画面に映し出されたのは渋い顔をした50代のおじさんだった。


「やぁ!アレン、元気にしてるかい?」


 電話をかけてきたのは総司令官のハレルだった。


「ハレル総司令官殿!これは失礼しました」


 子供ながらに辿々(たどたど)しく敬礼をするアレンを画面越しに見たハレルは、微笑みながらもアレンへと語りかける。


「アレン、君は軍人じゃないのだから敬礼なんかしなくても良いんだよ。それに《総司令》なんて総称を使わずに《おじさん》とかでも良いと言っているのに」


 そうハレルに言われたアレンは、少し照れながらも連絡してきた要件を尋ねる。


「ハレルそぅ……さん自らの連絡ですから、クロイツさんに何か特別な用でもあるのではないですか?」


「おぉ、そうだったそうだった。それでクロイツ少佐は居るか?」


 忘れていたと言わんばかりのリアクションに、さすがのアレンも苦笑いしていた。


「はい、居ますよ。むしろ家から一歩も出てないです…」


 少し心配そうなトーンで答えるアレンを見てハレルは、クロイツにガツンと言ってやると言わんばかりに目に炎を燃やしながらクロイツに変わるよう伝える。


「わかりました。…クロイツさーーん!ハレル総司令よりお電話でーーーーす!!」


 わざとらしく大声で伝えたアレンは、ハレルに顔を向けてお互いに笑いあった。



 アレンの声を聴いたクロイツは、大慌てで身だしなみを整えて電話の方へ走っていった。


「ハ、ハレル総司令っ!クロイツ少佐です。ただ今、代わりました」


 予想外の相手に動揺を隠せないクロイツは、テンパりながらも冷静さを装おうとしていた。


 ハレルはそれにあえて気づかないフリをしながらクロイツに問いかける。


「クロイツ、ちゃんと家事とかしっかりやってるか?アレンばかりにさせてはいないだろうな?」


 不敵な笑みを浮かべながら質問するハレルに、クロイツは額に冷や汗を浮かべながら答える。


「ま、まさか。ここは大人としてしっかりやっていますよ…」


 自信なさげに答えるクロイツを見てハレルは厳しく叱咤する。


「全てアレンから聞いてるぞ!四六時中ゴロゴロして本ばかり読んで何もしないと。アレンはまだ子供だぞ、お前がしっかりしないでどうする!!」


 まさか怒鳴られるとは思わなかったクロイツは、鳩が豆鉄砲を食ったよな顔をしていた。マズイと思ったクロイツはすかさず話を変えようと試みる。


「ハ…ハレル総司令、何か大事な用件があって連絡してきたのでは?」


 話題を変えようとする意図が見え見えの返しだったが、ハレルは気にもせずにそれにのった。


「そうだった。クロイツ少佐、貴官に至急頼みたいことがある。これは内密な故、本日午後私のところまで来てくれ」


 突然の出向命令を受けたクロイツは、内心嫌な気持ちになりながらも敬礼をしながら了解の意思を伝える。


 それを聞いたハレルは返礼をして電話を切った。


 電話が切れた受話器に向かっているクロイツは、大きな溜息(ためいき)()いた。




 聞き耳を立てて2人の話を聞いていたアレンは、急いでクロイツの部屋へ行くと、前もってアイロンをかけておいた制服を用意した。


「クロイツさん、制服はここに用意してます。まだ時間がありますから、髪を切りに行かれたほうがいいと思いますよ…?」



 アレンに言われて鏡を見たクロイツは、伸びきった自分の髪を手櫛(てぐし)で解きながら面倒臭そうな表情を浮かべた。そして…


「外へ出るのは面倒だからアレン、君が切ってくれないか?」


 突然言われたことにアレンも唖然となる。


「えっ?……僕、人の髪を切ったことなんてないですよ?」


「心配ないよ。少し髪を()いてくれれば良いだけだからさ」


 クロイツは、そんなこと気にしないという感じでアレンに頼む。


 アレンは少し不安を覚えながらも風呂場でクロイツの髪を梳いてあげた。


 ドキドキしながら髪を梳いたアレンは、クロイツに鏡を見せて確認してもらった。


「うん。良いと思う!さすがアレン、やればできる子だね」


 クロイツは満足したようで、()いてくれたアレンをベタ褒めした。


 アレンは照れ臭そうに顔を紅く染まると、早く制服を着て準備するようにクロイツを急かした。


 制服に着替えたクロイツがリビングへ戻ってくると、アレンは昼食の用意を終えていた。


「あっ!クロイツさん、今から呼びに行こうとしてたんですよ。お昼用意出来てますのでどうぞ」


 何から何まで完璧にこなすアレンを見ているクロイツは、《さすがアレンだ》と日々感動していた。


 この男は自分自信と比べるということは一切しなかった。自分は自分、他人は他人と変に割り切っているのがクロイツという男である。


 アレンの作った昼食を食べたクロイツは、普段通りゆっくりくつろごうとソファーへ腰掛けた。それが視界に入ったアレンが慌ててクロイツに言う。


「クロイツさん!ハレル総司令との約束の時間がきますよ!」


 その言葉で思い出したクロイツは、大慌てで玄関を飛び出し近くのタクシーを捕まえて総司令部まで行った。




 総司令官室まで来たクロイツは、秘書官から中へ入るよう促された。


「失礼します。クロイツ少佐ただ今参上致しました。」


 ディスクへと腰掛けていたハレルは、クロイツが入ってくるのを見るや腰を上げて、応接用の席へ着くように案内した。


 案内されるがまま席へと座るクロイツに、ハレルは今回呼んだ理由を真剣な表情で話し始めた。


「今回、呼んだ訳は防衛艦隊内部における連邦予算横領および物資横流し疑惑についてだ。私もこの疑い自体最近耳にしてな、中央より辺境星系の防衛を任されている身としては由々しき自体というわけだ。それで貴官に一働きしてほしい」


 粗方予想はしていたが、その予想よりも遥かに大きな内容に驚きを隠せないクロイツは、ハレルへの返事が遅れてしまった。


「……え?あっはい大丈夫です。しかし、横流しも起きているというと危険な連中とも関わりが出てくるのではないでしょうか?」


「うん…それはあるだろうね。心配しないでも良いよ!その為に特別助っ人を用意しているから」


 これまでの真剣な表情とは打って変わって、普段の優しそうな表情に戻ったハレルは、どこかイタズラ心に溢れる笑みを浮かべながらクロイツにそう言った。


 それに対してクロイツは、苦笑いを浮かべながら承諾するしかなかった。

次の更新は、29日(日)です!


日曜までには治っていると思います。たぶん…(汗)


ハレルの言った特別な助っ人とは誰なのでしょうか?


次回明らかに!とは、ならないです。次の次ぐらいで出ると思いますよ。たぶん。


一応、第1章も終盤に差し掛かっているので、ゆっくりとやっていきます!



それではまた日曜日に!

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