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っちょ!これ! 私の想像してた異世界転生と違います!  作者: 神籠神社
私、この変な世界に馴染んできました。
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お風呂とパジャマ

前回の全裸幼女の土下座を凝視していたマリコさん

王様ゲームをやる。ペットの魚に腕生える。

「おはよう、マリコさん」


 意識が覚醒し、目を開けるとボニーさんと目が合う。

 見詰め合ったまま、ボニーさんは、私に抱き着いてきた。

 あぁ、全裸なので見えてはいけない部分を隠すために、距離を縮めたのですね。寝起きでこんな事されても慌てない私。この世界に馴れてきたらしい。


 昨日は宴会が終わった後、メリッサさんは工房に帰ることにし、念のためき添いでメル姉さんも付いて行き、メル姉さんもそのまま帰宅。


 アンネさんとボニーさんは、家に泊まることになった。

 でも寝る時にアンネさんが「マリコと一緒に寝るー」っとごね、妥協案で私のベットでアンネさんが寝ることになった。

 結果、私とボニーさんが、カタリナちゃんのベットで一緒に寝ることに。流石に、ガチ百合と全裸を、一緒に寝かせるのは、取り返しの付かないことになりそう。


 そんな訳で、全裸さんに朝から抱きつかれている状況。

 女神教の人を、ジロジロ見たり辱めたりすると、信者にボコボコにされるので、軽く挨拶をしてから、裸体を見ない様に、くるりと横回転してベットから降りる。


 顔を洗うため洗い場に行くと、扉を開けた瞬間、むっわーんっと、生臭い異臭。思わずしかめっ面になる。

 異臭の発生源は、シャルロットの入っていた木箱。マジ臭い。

 シャルロット自体は臭くないけど、この木箱、鮮魚もまとめて一緒に入ってたから、匂いが移ってるのだ。早々に、新しい水の張れる木箱か、大きい樽を用意せねば。


 調理場に行くと、カノンちゃんが朝食の準備をし、足元にシャルロットが、子犬の様に(まと)わり付ていた。朝から仲がいい。


「おはよー、カノンちゃん。手伝おっか? 食材はシャルロット?」

「こらー、シャルは食べないよ! そっちのお芋の皮剥いてー」

「った、たべないでぇ……」


 私は「冗談だよぉー」っシャルロットのおでこを、指で軽く突く。

 シャルロットも気持ちいいのか、頭をぐいぐい押してくる。ういやつめ。


 あと少しで朝食も出来そうなので、カタリナちゃんと、アンネさんを起しに行く。

 私にベットをとられたカタリナちゃんは、昨日は、カノンちゃんと一緒にご就寝。

 二段ベットの上なので、梯子(はしご)を登り、腕を伸ばしてカタリナちゃんの横っ腹をツンツンして起す。


「ひゃんっ!」

「ひゃん! いただきましたー」

「もー、マリコさん。普通に起してくださいよー」

「丁重に、お断りいたします」


 朝のカタリナちゃん起しは、私の些細な楽しみ。ほっこりする。

 梯子を降りようと下を見ると、スカートの中をガン見してるガチ百合さんが……。


「アンネさん起きてたんですね……。あとガッツリ見ないでください」

「大丈夫! 可愛いやつだったし!」

「可愛い、可愛く無いが問題じゃないですよ!?」


 ガチ百合さん油断も隙もないなー。流石に、就寝時はホットパンツ穿いてない。普段着で寝るのも馴れたけど、やっぱりパジャマ欲しいなぁ。スエットでもいいけど売ってるわけ無いし。


「二人とも、もう直、朝食できるから準備してね」


 リビングに戻ると、白ビキニを着たボニーさんが、お行儀よく座って居たので、雑談して皆を待つ。

 皆が席に着き、ご飯を食べてから、我が家恒例の朝ミーティングを始める。


「それでは、ミーティングを始めます。アンネさん、ボニーさんは初参加ですが、我が家では、毎朝、やりたいことや予定を、このミーティングで話し合います」

「そうなのか。私はマリコといちゃいちゃしたいぞ」

「却下! もー、却下されると分かってて言ってますよね!? えーっと、今日はシャルロットの木箱が臭いので、新しいのを買いに行きたいと思います」

「異議なーし」

「私、今日は、劇団行ってもいいですか? この前の人攫いが劇場の帰りに発生した件で、今後の対策の話し合いと、私の代役の子の稽古もしたいので」

「了解、カタリナちゃんは、今日は劇団行っておいでー。ご飯はどうする?」

「多分、夕食までには帰ってきます」


 カタリナちゃんは今日は別行動っと。そういえば、アンネさんどうするんだろ? 一応従者になったけど。


「えぇーっと。アンネさんは従者になりましたけど、これからどうします? ここに住みます?」

「っえ!? 住んでいいのか?」

「空き部屋あるし倉庫も空なんで平気ですよ」


 カノンちゃんが、引っ越した日に、ベットは同じ部屋が良いと言い部屋を一緒にしたので、我が家には空き部屋があるのだ。倉庫は、掃除道具ちょっと入ってるだけだし。

 ガチ百合さんが同居は、ちょっと我が家が騒がしくなりそうだけど今更か。

 アンネさん、喜んで我が家に住むんだろうなーっと思ったら意外な反応をする。


「あー、ここに住みたいんだけどー。んー」

「何か問題でも?」

「いやね、今一緒に住んでる子がねー」

「アンネさん! 同姓と同棲してるんですか!?」

「いやー、私が子供の頃から、身の回りの世話させてるヤツがね。まぁ、クレアって言うんだけど、住み込みの家政婦みたいなもんだよ」


 アンネさんがそう言うと、カノンちゃんがニコニコしながら言う。


「おぉー、ついに我が家にお手伝いさんが! 家の掃除とかやってもらおー」

「そうですね。私達もクエストで留守にすることがありますし、家に人が居ると安心ですね」


 カノンちゃん、カタリナちゃんの二人は、お手伝いさん歓迎派らしい。私も洗濯から開放されるの嬉しい。全自動洗濯機の楽さを知ってるこの体には、手洗いは面倒すぎる。


「お手伝いさん良いですね! むしろアンネさん無しで、お手伝いさんだけでもいいくらいですよ!」

「いや! 私がメインだからな!? じゃ、今日は家に帰ってクレアと一緒に荷物まとめるよ。引越しはカノン手伝ってくれ。明日の朝迎えに行くから」

「畏まりー」


 そんな訳で、第一の目標、シャルロットの木箱をゲットのため、外出の準備をする。猫耳と尻尾を隠すために、ボニーさんがドレスを着て帽子を被る。本人は白ビキニが良いみたいだけど、耳に集まる視線が気になるそうです。

 準備も直に終わり、とりあえずメリッサさんの工房に行く。ご近所さんなので直に着く。ここでアンネさんと別れ、ボニーさんもご帰宅。


 工房に入ると、奥から白ビキニを着たメリッサさんが、「こんにちはー」っと胸をたゆんたゆんさせながらこっちにくる。この人のビキニ姿はなんか……やらしい。


「こんにちはメリッサさん。シャルロットの木箱が臭いんで、新しいのが欲しいんですけど、なんかいい感じな物の作れませんか?」

「うーん……。っあ! そういえばマリコさん、お風呂作りたいんじゃなかったの? それに入れればいいのかも」

「あー! お風呂! 後回しにしてて忘れてました。是非お願いします! 図面もあるんで!」


 カノンちゃんに図面と余ってる大理石を出してもらい、メリッサさんに作ってもらう。

 私達は部屋でうろうろして、工房を物色して待つ。相変わらずファンタジー感溢れる部屋。ビーカーとか何に使うんだろ。っあ、ガラスのビーカーあるなら水槽とかも作れそう。

 私がそんな事を考えていると、早速、お風呂が出来上がる。


「マリコさん。こんな感じでどうですか?」

「理想のお風呂です! 最高です! ありがとうございます」

「流線型で可愛い! マリコちゃーん! 今すぐ試しに入ろー!」

「いやいや、家まで我慢しよう。夜ゆっくり入ろうね」


 これこそ理想のお風呂! 実物見ると予想以上に良いでき。これにシャルロット入れるのは、ちょっと贅沢すぎるなぁ。


「あー、メリッサさん、シャルロットの入れる位の水槽って作れますか?」

「うーん、作ることは出来るのだけど、材料が……この前の劇場作る時に殆ど使っちゃったの」

「そういえば、劇場のステンドグラス作ってましたね」

「カノンさんさえ良ければ、また一緒にガラスの素材採りに行ってもらえると助かるの」

「ん? カノンちゃん前にメリッサさんと一緒に、ガラスの材料採りに行ったの?」

「うんうん、ここから馬車で二日位の距離にガラスでできた砂漠があるんだよー。オアシスが綺麗で楽しかったよー」

「カノンさんが居れば材料採り放題なの。前に行った時は、まだ、工房が無くて置き場に困るのであまり確保できなかったの」

「ガラス工房からのクエストの時だねー。沢山持って帰って資材屋さんにも売ったけど高く売れないし、微妙だったねー」


 ほうほう、採り放題の資源があるのか。瓶とか作り放題じゃん。カノンちゃんの無限収納って、水とか汁物は瓶に入れないとダメなので、大きめの瓶が沢山あると便利かも、作り置きのスープも持ち運べる。


「それじゃ今度行きましょうか」

「いいんですか? それなら収納用に木箱一杯準備しとくの!」

「私達も準備適当にしますので、メリッサさんの都合のいい時に、家に連絡お願いしますね」

「はい。多分二日掛からないと思うけど、準備できたら連絡するの」

「メリッサちゃんと久々のお出かけー。楽しみだねー」


 砂漠のオアシス、なかなかファンタジー感ありそうで楽しみ。さて、お風呂もゲットしたし帰ろうかな。

 いや、まだお昼前だし帰ってもやること無いし、他に何か作ってもらおうかな。っあ! そうだアレ作れるかな?


「っあ! そういえばメリッサさん、昨日スカーフ作ってもらいましたけど。服とかも作れるんですか?」

「一応作れるの。私が服着ないのであまり経験はないの。でも布地の染色の依頼があるから材料はあるし、お試しで作ってみます?」

「ありがとうございます。パジャマが欲しかったんでお願いしてもいいですか? カノンちゃん、書くものだしてー」

「はいなー」


 受け取った紙にデザインを描いて、早速メリッサさんに作ってもらう。

 オーソドックスなパジャマが完成。よく見ると縫い目が無い。布地が結合してるのかな? 少し違和感があるけど中々良い者が出来た。

 デザインしたものが直にできるし、服屋のおっさんみたいに魔改造しない。最高。


 調子に乗って色々作ってもらう事にする。皆の分のパジャマも作ろう。

 次は、可愛いイラストを描いて、リス型のきぐるみパジャマを作ってもらう。


「マリコさん、可愛いの! こんな感じでいいですか?」

「あーそれ! それですよー! いい感じです」

「おお! 可愛い! わたしも欲しいよー」

「ふっふっふ。これはボニーさん用です」


 私の横で全裸で寝られると、少しは気になる。

 全裸主義で嫌がるかもだけど、今度家に泊まる時は、是非とも着てもらおう。ちっちゃいボニーさんには、ちっちゃいリスのきぐるみが似合いそう。


 カノンちゃんが「わたしも、わたしもー」言うので色々デザインを描いて作ってもらう。

 結果――


 カノンちゃん:魚

 カタリナちゃん:白猫

 メル姉さん:ウンバボ

 メリッサさん:牛

 アンネさん:蜂


 私はカエルにした。弟くんが飼ってたアマガエル、元気かなー。

 他にも明日には同居人になる、お手伝いのクレアさんの分と、好みが合わなかった時のための予備に、ウサギとアヒルも作る。

 犬型を作くろうとして、タレ耳か尖った耳かで白熱した議論になり、夕方になってしまいここで終了。私はタレ耳派だけどカノンちゃんは尖がり派。尖がりエルフめ。

 私達は、メリッサさんにお礼を言って、帰宅する。


 我が家に帰って夕食の準備をして、カタリナちゃんの帰りを待つ。

 カノンちゃんは、魚のきぐるみパジャマを着てシャルロットと遊んでいた。

 シャルロットも「かのーん。仲間ー。仲間ー」っと喜んでるっぽい。


 しばらくすると、カタリナちゃんも帰ってくる。

 早速、今日作ったきぐるみパジャマをプレゼント。

 こちらの世界にもパジャマ文化はあるらしく「早速、着てきます!」っと喜んで着替えにいった。私もついでなので着替えよう。


 カタリナちゃんが先に、白猫のきぐるみパジャマに着替え終わり、猫のポージングをして言う。


「マリコさん、どうですか? 変じゃないですか?」

「百点! にゃんって言ってみて!」

「にゃん!」


 あらやだこの子、超可愛い。私は「合格!」っと言いながら、カエルパジャマのボタンを掛ける。

 そして、私が全てのボタンを掛けると異変が起きた。なんか全身ぺっかーっと光る。服が体に吸い付く……。なんじゃこりゃぁぁ!?


「マリコさん!? 何が!?」

「いや! 私が聞きたいよ!?」


 光が収まり、部屋に置いてある鏡を見ると、妙に生々しい素材でできた、全身タイツみたいにフィットした、カエルのきぐるみを着た私が……。

 っこっこれは……。もしや、あの横スクロールアクションゲームの主人公、確かカエルに変身してた! アレか!?


 その時、リビングからカノンちゃんが「マリコちゃーん! お客さんきたよー」っと呼ぶ声が聞こえる。カタリナちゃんと一緒に玄関に向かう。

 玄関には見知った男性、麻袋を着たカイさん。


「っあ、こんばんはー。お久しぶりです。何か御用ですか?」

「ップ! なんですかその格好!」

「お前が言うなぁぁ!!」


 私の電光石火の突込みは、今日もキレッキレだった。

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