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っちょ!これ! 私の想像してた異世界転生と違います!  作者: 神籠神社
私、異世界で信者ができました。
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幌馬車の旅

前回の遠足気分で気分なかなか寝れなったマリコちゃん

貴族に荷物運びをお願いされる。ギルドで飯食べる。

 おでこのに痛みを感じて「あぃてて」っと目を覚ます。

 ニヤっと笑うカタリナちゃんが顔を近づけて「おはようございますマリコさん」と挨拶してくれる。

 どうやらデコピンされたらしい。いつもいたずらして起こしていたので仕返しさちゃった。

 でも可愛い顔が近くで見れてむしろご褒美です。ご馳走様です。

 起きるとカノンちゃんが朝食を作ってくれていたので食べる。いただきます。

 食べ終わったら早速ギルドに向かう。キノの城下へ出発だ。


 ギルド前に着くと既に馬車が用意され妖怪麻袋姿のカイさんとトカゲ族のダンさんが幌馬車の運転席っぽい所に座っていた。

 挨拶するとまだ着てない人もいたでギルドの中に入る。

 そこでぶりっ子受付のエラさんが追加の荷物の集荷をカノンちゃんにお願いしたので一緒に倉庫に行く。

 集荷は直に終わり酒場に行くとメル姉さんが居たので一緒にお茶を飲みながら雑談する。

 しばらくするとベリンダさんが到着して人を紹介すると呼ばれたので外に出る。

 外に出るとベリンダさんのお供の二人が馬から下りて私達に挨拶する。


「私はコゼット、男爵令嬢です」

「ドリス、同じく男爵令嬢です」


 キビキビした動きで私達に挨拶するご令嬢。

 コゼットさんは、可愛くっていいとこの子って感じがする。ドリスさんは美人で気品がある。

 私達が挨拶をしたところでベリンダさんが私に言う。


「マリコ、お前の希望通り我が領でも選りすぐりの綺麗どころを連れてきたぞ! この二人はお気に召したか!?」

「はいぃ!? 私そんなお願いしましたっけ?」


 カタリナちゃんが私の耳に手を当てて小声で「昨日マスターにできれば女性冒険者と希望したのを勘違いされたのでは?」と言われる。


「っちょ! 確かに今顔の近いカタリナちゃんにドキドキしてるけど私同性愛者じゃないからね!?」

「っえ……マリコさんが私にドキドキ……」


 カタリナちゃんが顔を真っ赤にして下を向いてぷるぷるしてる。っちょ! この反応。止めてよこれからどう接していいか分からなくなっちゃうから。

 私が対応に困っているとベリンダさんが気にせず話を続ける。


「そうだったのか。それはすまなかったな。だがこのふたりは戦闘技術も卓越しているので護衛の任務に支障は無いだろう。安心しろ」


 護衛対象のカノンちゃんが「よろしくねー」と手を振る。

 私も「よろしくお願いいたします」と頭を下げる。

 丁度その時、馬にふたり乗りしてきたアンネさんも到着。

 アンネさんを降ろすとアンネさんの仲間っぽい女の子は、私達に会釈してもと来た道へと引き返す。

 馬から降りたアンネさんがおずおずとこちらに来る。


「ごめん待たせたかい?」

「アンネ、丁度挨拶が終わったところだ。コゼットとドリスだ。手を出すなよ貴族だしな」

「へぇーふたりとも貴族さんか、別嬪さんに囲まれて楽しい旅行になりそうだな」

「おい、護衛任務だぞしっかり働いてくれよ」

「まぁ、適度な。つかこの面子で襲ってくるやつ居たら相当のアホだぞ」


 そんな感じで話しているとアンネさんが到着したのに気づいた受付のエラさんがギルドから出てくる。


「出発しますがー準備はいいですかー? 大丈夫だったら馬車乗ってくださーい」


 そう言いいエラさんが馬車に乗り込む。

 次に私も乗り込もうとして思い出す御者が麻袋着てる。また無駄に職務質問とかされそうだ。一応注意しとこう。


「カイさんなんで麻袋のままなんですか? 道中で問題になるかもしれませんから着替えた方がいいと思いますよ」

「ごめんね。この前の酒場の騒ぎの時に服をエラさんに燃やされてしまってね……。ギルドカードも一緒に燃やされて再発行しようとしたんだけど受付で拒否されてしまって預けてるお金も引き出せなくて――」

「ッチ!」


 物凄い舌打ちが馬車の中から聞こえた……。多分エラさんだ。

 私は「大変ですねー」と言ってスルーすることにした。何かあってもギルド職員のエラさんが居るんだし何とかなるでしょうし。

 何事も無かったかのように他の皆も馬車に乗り込み貴族の三人は、自分達の乗ってきた馬に乗り馬車を先導して護衛してくれる事になった。

 カノンちゃんが「しゅっぱーつ!」と号令をだし馬車が動き出す。


 馬車の中で少し機嫌の悪いエラさんに日程を聞くと今日はダランと言う町に宿泊するそうで明日の昼頃にはキノ城下に着くそうだ。

 移動中はカノンちゃんが「矢が減ってきたので作るー」と言って矢を作り出したのでお手伝いをする。

 お昼はカノンちゃんが作ってくれていたお弁当を食べてそのあとは手を使う遊びを私が教えて皆でやる。

 いっせーのーでっと言って親指を上げ下げして数を当てるやつである。

 思いのほか盛り上がったので今度は、じゃんけんを教えて馴れたところであっち向いてホイでトーナメント戦をすることにする。

 反射神経が凄いメル姉さんとじゃんけんが異様に強い私で白熱したバトルを繰り広げていた最中に急に馬車が止まる。

 馬車の外を見るとこれでもかっていうくらい分かり易い盗賊達が二十人程馬車の前に立ちはだかっていた。


「ぎゃぁっはっはっはー。命が惜しかったら武器を捨てろ! 命だけは助けてやるぜぇーえっへぇ」


 頭目っぽいおっさんが分かり易いリアクションをしているとベリンダさんが言う。


「お前は馬鹿なのか? なんの積荷も無い馬車を襲ってどうする? そもそも騎士が護衛している馬車を襲って成功すると思っているのか?」

「ぎゃっはっはっはー。このポポンチョ様率いるポポンチョ盗賊団だぜ女三人の騎士様くらい数で何とでもなるわー」

「まーいいさ人身売買は違法だここで縛についてもらうとするか」

「なに言ってんだお前も奴隷に馬車運転させてるじゃねーか。服位着せてやれよ。ぎゃっはっは」


 その言葉を聴いたカイさん達が馬車から飛び降りて吼える。


「オレは奴隷ではない! 冒険者だ! この麻袋は大切な人から貰ったもの……脱ぐことはできない!」

「誰が奴隷だぎゃ? 失礼なヤツだぎゃ」


 カイさんが麻袋の中から剣を取り出しダンさんも馬車に置いていた槍を構える。

 それを見た盗賊の頭目が「おめーら! 出て来い!」と言い合図を出すとゾロゾロと盗賊が茂みから出てくる増援が十人程出てくる。


「んだ? 奴隷かと思ったら護衛か? まぁこの数なら問題ねーぜ」


 増援の盗賊のひとりが内股になりブルブル震えながら頭目に言う。


「ボス! その眼帯の女はマズイッス! ダラの領主の娘でかなり強いッス」

「新入りなに言ってんだ! この数だ余裕に決まってんだろうが。へっへっへぇ……女三人売ればいい金になりそうだぜーまぁひとりは傷もんだがなぁ」

「ほぉ……傷者とは私の目の事を言ってるのか?」


 その瞬間、私の隣に居たメル姉さんが物凄い勢いで馬車から飛び出し盗賊にガンを飛ばす。

 そして私達がギルドで絡まれた時にボルボンボさんがしたみたいにゆっくりと脅すように盗賊達に言う。


「おい……私のダチ公を侮辱したな。今すぐ謝罪しろ。しなければ殴る」

「ぎゃっはっはっはー。なに言ってんだーおめーら獲物がふえ――」

「っひっひぃぃぃ! ッボッボスゥー! そっそそのおお女はメルメルメルッス! ウンバボ族ッス!」


 下っ端Aがガクブルしながら失禁し他の盗賊達も動揺してオロオロしだす。

 メル姉さんが下っ端Aを睨んで言う。


「違う! 私の名前はメルメナメヌナだ! 二度とこの名を忘れぬように体に刻んでやる!」


 メル姉さんが一瞬で下っ端Aの間合いに入り右フックを食らわせる。

 下っ端Aがコマみたいにクルクル回って気絶する。そして続けて言う。


「十数える! それまでに武器を捨てて一列に並べ! しなければ殴る!」


 メル姉さんが数を数え始めるとほぼ全ての盗賊が武器を捨てて一列に並びだす。

 数え終わった時には盗賊の頭目と手下が三人だけになっていた。


「言って分からないなら殴るしかないな」


 そう言ってメル姉さんがニヤリと笑い低姿勢で高速移動して頭目にアッパーカットを食らわせる。

 続けてのけ反った頭目の頭に胴回し蹴りをヒットさせる。ここまでくるとメル姉さん足長いなぁーとか余裕で観戦気分になる。

 メル姉さんの勢いは衰える事無く残りの手下に向く。

 ひとり目を右フックで沈めそのまま回転して裏拳でふたり目を倒し三人目はヤクザキックで仕留める。左手にバット持ったままだったけど一度も使う事無く終了ー。

 だがメル姉さんはまだ止らない降伏して一列になっている盗賊に「歯をくしばれー!」と言い一人づつビンタを食らわせ最後に告げる。


「二度と私のダチ公を傷つけるな! これで私は許してやる。まぁベリンダが許さなかったら……っな」


 そう言ってメル姉さんがベリンダさんの方を向くと上機嫌のベリンダさんが馬から降りて立つ事の出来ない生まれたての子羊みたになっている頭目の前に立ち尋問が始まる。


「貴様の目的を言え!」

「っふん! 目的もクソもあるか! 盗賊が人襲って何が可笑しい! このクソビッチが!」

「言うに事欠いてよりによってこの私を娼婦だと!? 公爵令嬢なのに嫁ぎ先が見つからず二十一年間も純潔を貫く私に言うのか!?」


 涙目のベリンダさんが頭目を蹴り飛ばしメル姉さんがうんこ座りしてめっちゃメンチ切ってます。頭目これ死亡確定か? っと思ってたらベリンダさんが馬車に居るアンネさんを呼ぶ。


「おい! アンネ! お前コイツ知ってるか?」

「おっおぉいぃアンネってあの首狩り蟷螂か? ウンバボ族といいなんでそんなヤツがこんな所にいんだよ!?」


 アンネさんが馬車から降りて頭目の前に出る。


「アンタは私を知ってるのか? まー私はアンタを知らないしただのカスだろ。ポポンチョとか言ってたっけ? 名前も知らないな。私の乗る馬車を襲うとかアホだな。フフッ」


 アンネさんは頭目の背後に回ると二本の鉈のように大きいナイフを抜きナイフで首筋を押さえつけながら言う。


「誰の命令で私を襲った? まー嫌なら言わなくていいぞ。その代わりゆっくーり優しーく首を少しづつ――」

「っまっまってくれ! オレは本当にタダの盗賊なんだ! 勘弁してくれ!」

「その割には人数が多すぎるんじゃないかい? 私は嘘が嫌いなんだ」

「大盗賊の娘に嘘つく訳ないだろ! 手下は最近増えたんだ! 魔物で壊滅したザイルの村のヤツが大半だ! だから頼む! 命だけは助けてくれ!」


 アンネさん怖ー。粋がってた頭領がついに土下座し始めた。っていうかアンネさん大盗賊の娘らしい。ちょっと貴族さん方捕まえなくていいの?

 イラっとしたらしいアンネさんがナイフの柄で頭目の頭を叩いてからナイフを仕舞いベリンダさんに「どうする?」っと聞く。


「しかし困ったな。この人数だとダランまで連れて行くのも大変だな。カノンこいつらを拘束できるような縄みたいなもの持ってないか?」


 カノンちゃんが馬車からひょっこり顔を出して割としっかりした縄を出す。


「んーいい感じの縄は二束しかないよー。あと可愛いリボンが少しー」

「ではそれで手を拘束してダランまで歩かせよう。逃げたら矢の的にしていいぞ」


 そんな訳で皆で馬車から降りて盗賊を後ろ手に縛る。

 途中でぶりっ子のエラさんが「めんどくさいんでここで皆殺しでいいんじゃないですかねー」とか物騒な事を言い出したので盗賊たちがガクブルするが無事全員の手を縛ることができた。

 五名の縄が足りず可愛いリボン姿でちょっと情けない。カノンちゃんがリボンでポンポン作って付けてるし。

 盗賊を縛り終えてから宿泊予定のダランへ向かう。

 途中盗賊達がもたもたするがダンさんが槍で突っついたりして急かして進み日が暮れた頃に町に着いた。


 宿屋は、四人部屋を二部屋借りて騎士さん三人とアンネさんと私達とメル姉さんの部屋割りにする。

 アンネさんと同じ部屋で夜を過ごすのはちょっと如何わしい事されそうなので避けたかったので助かった。

 ひとり部屋の空きが無かったエラさんは別の宿にひとりで泊まるそうだ。

 カイさんとダンさんは馬車警護でそのまま馬車で寝泊り。

 盗賊達はダランの町の自警団に引渡しキノ城下の衛兵に引渡してももらうことになった。


 宿で夕飯を食べた後は皆であっち向いてホイバトルを繰り広げる。

 メル姉さんにどうしても勝てない。指の動きが見えてるよ絶対。盗賊もひとりでフルボッコだし。


 っあ! 私、カノンちゃんの護衛のはずなのに今日何にもしてないや。

18時に更新確認してくださった方すみません。

ネット見たら20時頃更新すると良いと書いてあったので更新時間を変更した。


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