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っちょ!これ! 私の想像してた異世界転生と違います!  作者: 神籠神社
私、異世界で信者ができました。
22/46

愛の告白

前回の神様相手にタメ口のマリリン

神様と電話で話す。友達が従者になる。

 ギルドの酒場に着くと大賑わいだった。

 私達は一旦家に帰ってお風呂入ったりしてそこそこ出遅れた。

 戦闘が終わって酒場に直行した人達は、既に結構いい感じに酔っ払いになってる。


 席も満席で何処に座ろうかうろうろしていたらメル姉さんが私達に気づき「マリコー! ここだー!」っと手で私達を手招きしてくれた。

 席に行くとそこには、いつものボルボンボさんとメル姉さんそれにジョーさん。

 あと戦場で知り合ったベリンダさん。

 他にも話したことない首狩りさんことアンネさんも一緒だ。

 この人戦闘が終わったあと直に居なくなったけど速攻でここにきて飲んでたのか完全に酔っ払いになってる。


 私が挨拶するとアンネさんの仲間っぽい緑のスカーフの女の子とジョーさんの仲間のダンさん? っぽいトカゲが席を空けてくれてそこに座る。

 八人テーブルだったけど私達は小柄なので詰めたらギリ座れた。


 そしてトカゲの人が謎のソフトドリンクをもってきてくれたので皆で乾杯する。音頭を取るのはベリンダさんだ。


「ダラの町の英雄達に!」

「「「乾杯!!」」」


 ガラスでできたジョッキやコップをぶつけコンっと鳴らす。

 もらったソフトドリンクに口をつける。なんかブドウっぽい果実のジュースで甘くて美味しい。

 隣に座ってるアンネさんを見ると……ジョッキ一気飲みしてる。異世界人すごい。女の子でも一気飲みだ。

 瓶ビールっぽいものがあったのでアンネさんのジョッキに注ぐ。

 生前もダディが取りまとめしてた祭りの寄り合いとか神社の納会とかで食べ物出したりお酒ついでまわったりしたのを思い出す。私お酒注ぐスキルとか何気に高い。


「アンネさんお酒お強いんですね。どうぞどうぞー」

「っお! ありがと。気が利くね。そういえばアンタは真ん中の部隊で活躍してた大きくなる子だよね? アンタらが中央死守してくれたおかけで私も助かったよ」

「いえいえー。アンネさんもすごかったですよージョーさんが咥えられちゃった時大変だ! って思った次の瞬間にはアンネさんがズバーって魔物の首跳ね飛ばしちゃって驚きました」

「ジョーさんはいつものことだからな。相手を足止めしてくれるから私も楽に魔物に近づけて助かってはいるんだが……。ジョーさん! たまには自分で魔物留め刺せー!」


 そう言ってアンネさんがお皿の上にあった串をジョーさんに投げる。


「っぎゃ! なんだぎゃ突然! オレは足止め専門だぎゃー。体張ってるぎゃー 今日も鱗が数枚無くなる大惨事だっただぎゃ」

「ジョーさんって丈夫なんですね」


 その瞬間アンネさんが盛大にビールを噴出して咽る。


「っごっごふぅ! アンタなに行き成り! 下らない駄洒落! っごほ」


 私の無意識に放った駄洒落にジョーさんとボルボンボさんもツボに入ったらしく「ジョーがジョーブ」っと爆笑する。

 汚いなっと言いながらメル姉さんやカタリナちゃんがテーブルを拭いて談笑していると追加注文していた食べ物が置かれていく。私達、夕飯を食べて無いので結構腹ペコ。

 各自木の取り皿に思い思いの食べ物を載せていく。そしてお酒も進んでいく。いい感じにお腹も一杯になる。


「マーリーコーアンタいい匂いするねー」

「っあ。っこっこに来る前におっお風呂入ってきたっので!」


 ハイペースで飲んでたアンネさんがぶっ壊れてしまった。

 私を後ろから両手で完全にホールドして離さないっというか抜けられない。なんかめっちゃおっぱい押し付けてくる。

 しかも右手の指をしなやかに動かして鎖骨の辺りを艶かしいし感じで触ってくるのでかなり如何わしい感じだ……貞操の危機だ! ヘルプミー。


「ひぃっだっだれっかぁー助けてー」

「こらアンネ! それ以上はやめてあげれー領主の娘権限で投獄しちゃうぞー」


 なんか若干壊れかけてるベリンダさんが笑いながら止めてくれる。アンネさんがブーっといいながら手を止める。


「それ以上ってことは、ハグまでなら大丈夫なんだなー。んじゃこのまっまー」

「できたらハグもご勘弁をば……」

「ううっう……マリコに振られた……」


 およよよっと言いながら背後からがっちり回していた腕を解いて隣に座る。

 でも左手で私の手を触ってきてる……。相当気に入られてしまったらしい。

 この人二つ名が首狩り蟷螂だし戦場で活躍してクールビューティってイメージだったけどなんか一気にイメージ変わったよ……。


 そんな感じでアンネさんの取り扱いに困っていたらその辺のテーブルに移動しては知り合いっぽい人と話してたカノンちゃんが一人のお兄さんを連れてくる。割とイケメンだ。


「マリコちゃーん! この人がマリコちゃんにお礼したいんだって!」

「僕ハインって言います! マリコさん今日は大活躍でしたね! 僕感動しました! これはお礼です!」

「ありがとう。頂きます」


 私はお腹ほどよく一杯だったけど感謝の気持ちならばっと手渡されたケバブっぽい食べ物を一口頂く。

 体がデカクなる……。キノコ入れただろこれ……。


「最高です! 僕と巨人プレイお願いしゃッス! 白いパンチラのマリコさん!!」


 腰を直角に曲げ綺麗なお辞儀で手を私に差し伸べるするハインさん。愛の告白である。しっかり答えてあげよう。

 私は体を元のサイズに戻し、持っていたお箸を左右に1本づつ持ち直して言う。


「右の箸で右目を突かれるか左の箸で左目を突かれるか好きな方を選べ」


 青い顔でハインさんが顔を上げた瞬間ゴキっと鈍い音が鳴り床に崩れ落ちる。

 どうやらアンネさんが速攻で絞めたようだ。


「マリコはわーたーしぃのぉー」

「殺してないですよね!?」

「だいじょーうぶー。マリコーご褒美ーちょーだーい。チューでいいからチューでー」


 ご褒美を強要されたのでカノンちゃんに頼んで石鹸一個をだしてもらい「これ私の香りです」って言って渡したら満足したようでくんくんしていたので放置する。

 酔っ払い達が危ないのでそろそろお暇したい。

 カノンちゃんは慣れっこなのか楽しそうにしてるけどカタリナちゃんは場慣れしていないのか借りてきた猫状態でポツリポツリとメル姉さんとボルボンボさんと話してるだけだし。これはこれで可愛い仕草でいいんだけど。


 脱出しようかと出口を見たらギルドの受付のお姉さんが中に入ってきた。

 その時一人の男が酒場のお立ち台に立って「ちゅーもーっく!」っと叫んだ。

 戦場で死亡フラグ「オレこの戦いが終わったら受付のあの子に告白します!」っを言ってた人だ! なかなかのイケメン! 告白するらしい。


「受付のエラさん! ここで初めて会った時、貴方に心奪われてしまいました! オレの全ては貴方のために! オレと付き合ってください!」


 おぉー私の時と違ってちゃんとした告白じゃないですか! どう答えるんだろっと受付さんを見ると……なんかまだ戦士の顔してる。


「うるせーぞ! クソ餓鬼がー!!! こちとら今の今までずっとぶっ殺したクッセー魔物の片付けしてたんだぞ! 私に気があるだー? んならまず手伝えや! 自分ばっか酒飲んで上機嫌だぁ!? ふざけんな!!」


 ブチ切れた受付さんがお立ち台の男に飛び掛り周りの冒険者も逃げ出す。

 何人かの人が受付さんを止めようとするが返り打ちにされる。


「ヤベー! ぶりっ子が切れたぞー!」

「だから言っただろーぶりっ子エラに告白とか無理だって」

「ジョーがやられたぞー! 衛生兵ー!!」


 受付さんは、お立ち台に居た男を一頻り殴り満足したのか鼻でッフン! っと笑いテーブルにあったお絞りで手を拭きながらギルドの奥に入っていった。

 騒動の主が居なくなって何事も無かったかのように飲み会が続く。


「なんでボルボンボさん助けてあげないんですかー? あの人ボコボコになっちゃってますよ」

「ハハッ! ウンバボ族ではよくある事だ。好意を寄せる相手が自分より弱いのでは話にならんな。そうだろメル?」

「兄さんの言う通りだ」


 ウンバボ族は流石というか……。カタリナちゃんも横でビビってるし。

 そういえば微妙に気になったことが……。


「あの受付さんって二つ名ぶりっ子なんですか? どんな人なんですか?」

「あーそうだよぶりっ子のエラっていったらこの辺では結構有名なんだが告白した男は知らなかったみたいだな。私達兄妹が丁度この町に来た頃だから4年前かな? あの頃はエラも冒険者でダンジョンに入ってたんだよ。普段は弱い振りして楽をして危険な時だけ戦う物臭でな、それでギルドのマスターが楽したいならうちで受付やれと言って受付やってるんだ。今日は半ば無理やり働かされてるから機嫌悪いんだろ」

「私が受付で絡まれた時、はわわーっとか言ってたのですっかり騙されました」

「まぁーぶりっ子だからな」


 そんな事を話してたらお立ち台がピッカーッと光ったので見てみるとカノンちゃんがボコボコにされたお兄さんを魔法で治していた。

 ボコられたお兄さんを他の冒険者が慰めている。

 治癒を終えたカノンちゃんが戻ってきてさっきのアンネさんみたいに後ろから抱き着くと小声で「マリコちゃん回復魔法も前よりうまくなったよー」っと囁くように言う。従者の力の報告だ。


「私もまっぜろー」


 カノンちゃんに触発されたアンネさんが私に抱きつく! っあ! 今おっぱい! おっぱい触られた!


「っちょ! おっぱい触らないでださい!」

「こりゃー! わんが領民になにしゅるにゃー!」


 壊れかけのベリンダさんが加わり四人でもつれ合っているとまたお立ち台から歓声が起こる。

 目を向けそれを見て四人とも呆然とする。

 あぁ呆然としますとも、さっきボコられたお兄さんが全裸でカッコつけて立ってますのも……。しかも股間が光り輝いてる。


「オレの全ては貴方のために! 見て下さい! オレの全てを!」


 男の視線を伺うと奥で着替え終わって酒場に来たと思われるぶりっ子受付さんが怪訝な顔で相手を見ていた。


「カノンちゃん……なんであの人股間の部分だけ光り輝いてるの?」

「マリコちゃん……あれは不可視の閃光と言って女神のお力により見えてはいけない部位に自動で発動する魔法だよ……」


 この世界は不思議が一杯だ……そう考えていたらだんだんとお兄さんの股間の閃光の輝きがなくなってくる……。

 これアカンヤツや! って思ったら今度はモザイクに……。


「カノンちゃん……今度は股間にモザイクが掛かってるんだけど……」

「マリコちゃん……あれは非可逆のモザイクと言って女神のお力により見えてはいけない時に自動で発動する魔法だよ……」


 その時、モザイク姿でキリッとしていたお兄さんがうめき声をあげる。

 次第にそれが悲鳴にかわり股間を押さえてごろごろとお立ち台で転げだした。


「カノンちゃん……股間にモザイクが掛かった人がお立ち台で転がってるんだけど……」

「マリコちゃん……あれは女神様の天罰だよ。紳士は見せないの戒律を破ったからだね……」


 自分の全裸を見せて玉砕して天罰もらうとか異世界人の思考がヤヴァイ。

 ぶりっ子受付さんも無視したらしく他の受付お姉さん達と飲み始めてるし。

 男の冒険者達が呻くお兄さんに布を掛けこちらにもってきた……。

 そしてカノンちゃんに言う。


「すまない……コイツの股間に手を当てて治癒してやってくれないか」

「カノンちゃん帰ろっか」

「うん」


 泣きながら絡み付いてくるアンネさんを振りほどき私達は愛しの我が家へ向かう。

 もうすっかり真夜中だ。

 歩きながら改めて思う。この世界は、変態さんが一杯だ……。

 今朝小説情報を見たらユニークユーザさんが160人もいらっしゃるではないですか! ありがとうございます!

 小説を投稿してから一週間以上何も評価がなかったので誰も見てないのかーっと思っていたところにブックマークしてくださった方特にありがとうございます。あれがなかったら20話を少し長くしてまとめて終わりにしてました。


 ここ最近は執筆せず宣伝しないとだめなの? 更新時間とか気にしないとだめなのかなぁーっと執筆活動以外に時間を割いていたので(言い訳)残りの書き溜めが少なくなってきています。日々更新を目標としておりますが一話5000文字程度を目安にしており微妙に長いので更新が遅れ気味になるかもしれません。ごめんなさい。


 読者さんの謎パワーをいただきゴールデンウイークを楽しく執筆させていただきます。ありがとうございます。


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