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G.G.M 〜グレートゴーレムマスター〜  作者: 甲羅に籠る亀


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9話

 酸砲蟻からの攻撃を受けたゴーレム1号機はすぐに修理し、これからまた酸砲蟻から攻撃をゴーレム1号機が受けた際の予備として待機。


 何もさせてなかったゴーレム2号機を脚立を守るゴーレム2号機と交代させ、交代させたゴーレム2号機を修理させる。


 これで魔力が減ったけど戦力的には減った分を回復させて戻した。


 俺がゴーレムたちの修理を行なっている間にも戦闘は続いており、また射撃グループのゴーレム1号機に酸砲蟻からの攻撃が命中して予備のゴーレム1号機と交代させる事態になってしまっていた。


 それだけじゃなくこちらに向かって接近している騎士蟻2匹と兵隊蟻の群れとの俺たちの距離がもう10メートルくらいまで接近されてしまっている。


 ゴーレム1号機の一斉射撃で接近して来る蟻のモンスターの群れの数を減らせてはいるけど、それでもその数が多いせいでこのままだと射撃グループのゴーレム1号機たちを突破して俺のところまで来てしまいそうだ。


 見た限りではまだ酸砲蟻は7匹くらいはいるのが見えている。


 酸砲蟻の数を減らすのは遠距離攻撃の厄介さのせいで急務だ。それに酸はやばい。


 射撃グループのゴーレム1号機の後ろで待機させているゴーレム2号機を見る。


 蟻のモンスターの群れが5メートルを切ったらゴーレム2号機を限界まで強化させて暴れさせよう。


 強化したゴーレム2号機の攻撃なら巨体も相まって蟻のモンスターたちはひとたまりもないはずだ。


 「お!騎士蟻が1匹倒せた。」


 壁の様になっていた兵隊蟻の一部が空いたお陰で射線が開いた瞬間にゴーレム1号機たちが行なった射撃で接近していた騎士蟻2匹の内の1匹が倒れたのが確認できた。


 厄介な指揮個体が1匹減ったお陰でこちらに迫って来ている蟻のモンスターの群れの動きが一部だけ鈍くなった。


 その隙を突くようにゴーレム1号機たちの射撃で次々に兵隊蟻の群れを倒していく。


 それでも兵隊蟻の数も多かったせいでもう5メートル近くまで蟻のモンスターの群れの接近を許してしまった。


 「2号機、やってくれ!」


 ゴーレムの操作、猟銃の装填、ゴーレムの修理用の魔力以外の魔力を使ってゴーレム2号機を限界まで強化する。


 強化したゴーレム2号機が進むのに合わせて射撃グループのゴーレム1号機たちが左右に分かれながら射撃を続行。


 そして、前に出たゴーレム2号機は一気に駆け出して蟻のモンスターの群れの前まで移動すると両腕を振り下ろした。


 それだけで兵隊蟻は5、6匹が甲殻を砕かれて死んでいく。


 腕を振り回し、腕を振り下ろし、拳を叩き付け、足で踏み荒らすゴーレム2号機。


 どんどん数を減らす兵隊蟻の群れ。


 騎士蟻の元までゴーレム2号機は接近して拳を騎士蟻に叩き付けた。


 ゴーレム2号機の拳を受けた騎士蟻が地面にめり込むのが視界に入った。


 あのゴーレム2号機の一撃で地面だって割れている。


 それでもまだ倒せていない可能性を考えてもう一度だけ拳を振り下ろしてからゴーレム2号機を下げることにした。


 このままだと残さないといけない魔力まで使い切ってしまいそうだからだ。


 それにこちらに向かって来ていた騎士蟻が全て倒されたからだろう。前に出ていた兵隊蟻の群れの動きが乱れている。


 今ならすぐにゴーレム2号機を戻せるだろう。それに早くゴーレム2号機を戻さないと酸砲蟻たちからの攻撃を受けている様子も見られる。


 急いでゴーレム2号機を戻すことに成功した俺は隣にゴーレム2号機を待機させる。


 流石にゴーレム2号機の強化に回していた魔力が多くてすぐにはゴーレム2号機の修理は出来そうにない。


 今のゴーレム2号機は強化による耐久力の損耗と酸砲蟻からの酸弾で体の一部が溶け出している。


 今の戦況なら問題ないく離れた位置の騎士蟻率いる蟻のモンスターの群れも倒せるだろう。


 少し休憩しながら魔力の回復を優先させることにした。


 そうして俺が魔力を回復している間にこちらに向かって攻め込んでいた兵隊蟻の群れは完全に一掃され、その為の対処をしていたゴーレム1号機たちが残りの騎士蟻が率いている蟻のモンスターの群れに対して攻撃を開始。


 魔力の回復もあってダメージを受けているゴーレム2号機を筆頭に酸弾を受けたゴーレム1号機たちの修理も終わって、待機していたゴーレムたちを動かして蟻のモンスターの死骸の回収を再開する。


 射撃グループ25機からの攻撃を受けて距離が離れていた酸砲蟻は全滅し、酸砲蟻と騎士蟻を守っていた兵隊蟻もその数を大きく減らしていた。


 残りは騎士蟻の周りにいる兵隊蟻の群れとまだ異界から時折り現れる兵隊蟻くらいまで数を減らしている。


 もうあとは消化試合だ。


 どんどんと射撃を受けて数を減らしていく兵隊蟻。兵隊蟻に守られていた騎士蟻は今さっき死んだ。


 異界からこれ以上大群で押し寄せて来ない限りもう慌てる必要もないだろう。


 酸砲蟻から受けたゴーレムたちのダメージも回復が完全に終わり、あとはもうゴーレムたちに蟻のモンスターの死骸を集める様に指示を出して休憩を取ることにした。


 空を見ればオレンジ色になりそうな感じである。


 本当に夕暮れになる前にあの蟻のモンスターの群れを倒せて良かったと安堵する。


 「だいぶ溜まって来たな。回収しないとなっと。」


 地面から立ち上がると蟻の山になっている蟻のモンスターの死骸の山まで移動する。


 本当にどれだけ異界から出て来たんだと言いたくなるくらいにはうんざりするほど積み上がっている蟻のモンスターの死骸。


 アイテムボックスに全て収納して解体まで済ませる。


 異界の出入り口を見れば数分に1匹だけ異界から出て来るくらいまで蟻のモンスターは減った。


 「もう大群でやって来ないみたいだな……今なら異界に行ける、か?」


 俺はどうすらのかを考えてからある決断をすることにした。異界の中がどうなっているのかを確認しようと。


 射撃グループのゴーレムを先頭にして異界の出入り口までゴーレム全てを連れて移動を開始する。


 もう既に異界の出入り口の周りくらいにしか蟻のモンスターの死骸はない。


 異界の出入り口の前までたどり着けば、この場にある蟻のモンスターの死骸をアイテムボックスに回収解体してからまずはゴーレム2号機に異界に入ってもらうことにした。

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