82話
ゴーレム5号機が量産型強襲機械兵に向かって回避行動をしながら接近していると、量産型強襲機械兵はアサルトライフルの連射をやめて肩に設置されているロケット砲の蓋が開いてロケット砲が発射される。
それもロケット砲を量産型強襲機械兵は全弾発射して来ており、ゴーレム5号機は量産型強襲機械兵との距離を詰めていたから命中までの時間はそこまでない。
量産型強襲機械兵が発射したロケット砲をゴーレム5号機は回避行動をやめて立ち止まってアサルトライフルで迎撃を開始した。
量産型強襲機械兵のロケット砲は真っ直ぐに向かってくるからこそ、ゴーレム5号機のアサルトライフルは外れることなく向かって来ているロケット砲を全弾撃ち落とした。
ロケット砲はアサルトライフルが命中して爆発を起こし、更に爆発したロケット砲の巻き添えを受けてゴーレム5号機に向かって来ていた他のロケット砲も誘爆して爆発していた。
しかしロケット砲が爆発した位置が量産型強襲機械兵とゴーレム5号機までの間だったけど、ゴーレム5号機の方がロケット砲が近かったせいで爆発の衝撃でバランスを崩して倒れそうになってしまっていた。
「あれ大丈夫か?」
「バランスを崩した程度で5号機はダメージはそこまでありません。問題はないですよ。それにこれで量産型強襲機械兵のロケット砲の残弾はなくなりました。これはチャンスです。」
レムの言う通りこれはチャンスだろう。
今ならゴーレム5号機に大きなダメージを与えられる攻撃手段であるロケット砲を量産型強襲機械兵は使えない。
これならアサルトライフルを受ける覚悟をすれば量産型強襲機械兵までかなり距離を近付けることが出来るだろう。
バランスを崩したゴーレム5号機も既に体勢を取り戻して量産型強襲機械兵との距離を詰める為に移動している。
そんなゴーレム5号機に近寄らせまいと量産型強襲機械兵はアサルトライフルを連射してくるが、これまでのアサルトライフルの使用で残弾がそこまで残っていなかったからかすぐにゴーレム5号機に行なっていた銃撃は止んだ。
量産型強襲機械兵の攻撃が止まった瞬間にゴーレム5号機はこれまでの回避行動をしながらの接近をやめて真っ直ぐに量産型強襲機械兵との距離を詰めていく。
そうして量産型強襲機械兵との距離をある程度詰めた頃にゴーレム5号機はアサルトライフルを手放して伸縮ブレードの柄を手に取った。
伸縮ブレードの柄から刃が生えてくるとゴーレム5号機は量産型強襲機械兵に近接戦闘を開始した。
ゴーレム5号機が振るう伸縮ブレードは量産型強襲機械兵を切り裂こうとする。
しかしアサルトライフルを盾にすることで量産型強襲機械兵はゴーレム5号機からの攻撃を防御した。
「おお!切り裂いたぞ!」
まるで達人が振るうかのように振るわれた伸縮ブレードにより量産型強襲機械兵の防御に使ったアサルトライフルは両断された。
これで量産型強襲機械兵は肩のロケット砲の装填を行なわない限りは攻撃手段は格闘戦くらいしか出来ないだろう。
現に両断されたアサルトライフルを量産型強襲機械兵は手放して腕を振るって殴りかかってきた。
振るわれる拳をゴーレム5号機は回避して伸縮ブレードを振るった。
振るわれた伸縮ブレードは量産型強襲機械兵の関節に命中して腕を切断してしまう。
すぐに帰す刀で振るわれた斬撃が更に量産型強襲機械兵の正面装甲を切り裂いた。
でも量産型強襲機械兵の胸部の装甲は硬くて厚いせいで腕の関節のように両断することは出来なかった。
しかも今回の斬撃のせいで硬い物を切ったからかゴーレム5号機の腕の関節にもダメージがあったことがゴーレムマスターの力で感じられた。
まだ伸縮ブレードを振るって攻撃は行なえるだろうが、このまま攻撃を続けると関節部位くらいじゃないとまともに攻撃を行なえないだろう。




