74話
犬用の母屋とは違って猫用の母屋の家は基本的に玄関から出入りする形になる。
そんな玄関から俺とレムは母屋の家の中に入って母屋の確認をすることになった。
猫用箱庭の母屋は設計図通りに猫たちが暮らすのに適した家になっていると思う。
キャットタワーが壁の各所にあり、壁には猫たちの通り道になる板が設置されていた。
水道や電気などを確認するレムの隣で俺は母屋の部屋を確認していた。
「良いですね。これならねこちゃんたちも運動不足にならずに済みそうです。」
「それじゃあ2階の確認もしようか、レム。」
「はい。行きましょう、マスター。」
それから俺はレムと一緒に母屋の2階の確認もして、2階の部屋の一部にはゴーレム1号機の待機場所や猫用の物を仕舞う部屋の準備まで行なった。
「こんな物でしょうね。」
「おん。それじゃあ箱庭に戻ろうか。」
「はい。マスター。」
俺は箱庭にレムと一緒に戻った。
箱庭に戻ったところで犬と猫たちの様子を見てみれば、まだ犬や猫たちは睡眠タイムの真っ只中だった。
「よく寝てるね。」
「ようやく食べられたからでしょう。」
「寝てる間に連れてく?」
今なら犬も猫もぐっすりと眠っていて起きて来ないだろうし、そこまで苦労せずに犬や猫たちに用意した箱庭に移すことが出来るだろう。
「そうですね。まだ眠っていますから起きないように注意しながら専用の箱庭な移しましょう。」
レムは指揮強化の指揮棒を取り出すとこの場のゴーレム1号機たちに指示を出した。
ゴーレム1号機たちはそっと近くの犬や猫たちを抱き上げると、犬は犬用に用意された箱庭へと、猫は猫用の箱庭はへとゴーレム1号機たちが連れていく。
全ての犬や猫たちがこの箱庭の中から居なくなると、俺は犬や猫たちに用意した箱庭との繋がりをそのままに2つの箱庭の出入り口を庭から移動させて家の玄関の隣に改めて設置した。
「ここなら良いだろ。あ、これも追加しないとな。じゃなきゃ脱走してこっちの箱庭にまで来ちゃいそうだし。」
俺は追加で犬用箱庭の出入り口に犬用箱庭から犬たちが出られないようにする。これなら箱庭から犬を犬用箱庭に連れて行く分には問題ないだろうからだ。
次に犬用箱庭と同じように猫用箱庭の出入り口にも猫が箱庭の外に脱走しないように変更して行った。
「これで脱走の心配はなくなったな。」
「ありがとうございます、マスター。」
「いや気にしなくても良いよ、レム。それじゃあ犬や猫たちはまだ眠っているだろうからこれからどうするか決めようか。」
それから俺はレムと今後の話をすることにした。
今は機械系モンスターの異界の近くにある無人の店で物資の確保中だ。
今はゴーレムたちを回収しているけど、このまま物資の確保に動けば数日中には主だった店舗からは回収し終わることだろう。
そうなればいよいよ機械系モンスターの異界を目指すことになるのだが、その為にもなるべく機械系モンスターを倒して魔核を回収してからにするのかをレムと話すことにした。
「それでどうすれば良いと思う?」
「やはり中級の魔核を確保してからの方が良いですね。今なら機械人形も量産型強襲機械兵も倒せるので。でもその前に物資の確保でしょうね。」
「そっか、やっぱりそうだよな。」
明日からの予定は決まった。
物資の確保を優先しながら機械系モンスターを倒して中級の魔核を手に入れて、手に入れた中級魔核で中級のゴーレムコアを作っていくのを目標にしていくことにした。
「今日はこれで探索は終わりにして休もうか。レムも犬や猫が気になるだろ?」
「ありがとうございます。確かに気になりますから。そのせいで指揮に失敗が起きたら迷惑をかけてしまいますので。」
それから俺はレムと犬や猫たちが起きるまで今後どう動くかの話をしながら過ごしていくことになった。




