73話
「箱庭を作ったから箱庭がレムの作った通りなのかを確認しようか。」
「はい。では行きましょう、マスター。」
俺はまずは犬用の箱庭に繋がる出入り口を作り出してレムと一緒に箱庭が設計図通りなのかを確認しに向かう。
開いた箱庭の出入り口から入った犬用箱庭に到着した。そこは犬たちが走り回れるように広い庭だ。
「広さ的にはこんな感じで良いんだよな?」
「そうですね。良いと思います。わんちゃんの数を考えると広いぐらいですよ。」
「それなら家の中を見て行こう。」
「はい。マスター。」
俺たちは犬たちが夜の間は寝床にする予定の母屋の確認をすることにした。
庭に繋がる大きな窓を開けて母屋の中に入っていく。
「どう?」
「良いと思います。確認して来ますね。」
レムが犬たちが寝床にする部屋を確認していくのを見送ると、俺の方でも確認してみることにした。
上に上がる形の柵が付けられた部屋は大型犬でも余裕を持って過ごせるスペースはあるし、柵もここを管理することになるゴーレム1号機でも簡単に扱えるだろう。
犬用の部屋の中に入ってみたけど問題ないだろう。大人の俺が大の字で寝転がれるくらいはあるのだから。
「マスター。2階も見て来ますね。」
「分かった。俺も後から行くから先に行ってて。」
「分かりました。」
母屋の1階を見て回っていたレムが2階の確認に向かうのを見送ると、俺は犬部屋の中から出てレムを追って2階に向かうことにした。
2階は主にゴーレム1号機の待機場所や犬たちに必要なペットフードや犬用の用品を保管して置くための場所だ。
1階ほどではないが2階も広いし大きいが今は何も置かれていないから広々としているだけだろう。
ここから色々と荷物を置いて行けば、この広い部屋も狭くなっていくはずだ。
「2階はどうだ?」
「良いと思います、マスター。これから集めた家具などを設置して行けば暮らせそうですね。マスターのアイテムボックスの物を置きたいのですけど良いですか?」
「もちろん構わないぞ。」
それから家具などをレムの指示を聞いてアイテムボックスから取り出して設置して行くことになる。
他にも犬用のペット用品をまとめて置いたり、ゴーレムマスターの力を使ってペットフードを保存可能な瓶の中に入れて置いたりした。
「こんなもんでいいのか、レム。」
「最初はこれでいいんです。これから足りない物を少しずつ増やせば良いんですから。」
「そっか……。」
俺とレムはそれからも母屋の確認を行なった。電気も水道の確認も終えて、この犬用箱庭の確認を終えた俺とレムは一度箱庭に戻ることにした。
箱庭に戻ると犬も猫たちのどちらも腹を膨らませて眠っていた。
「あれ?寝てる。」
「満腹になったからでしょうか。とりあえずこのまま寝かせておきましょう。」
「そうだな。寝てる間に猫の方の箱庭も確認しようか。」
「はい。」
気持ち良さそうに眠っている犬猫たちはそのままゴーレムたちに見守られるのを見ながらも、俺とレムは猫用の箱庭の確認に向かうことにした。
猫用の箱庭は犬用の箱庭とは違って庭が小さい代わりに母屋の家が広くて大きい2階建ての家だ。
「まずは家の周りを確認します。」
「うん。」
俺はレムが家の周りを確認するのを付いていく。
この箱庭の庭から家の軒下に猫たちが隠れられるスペースはない。家から脱走したとしても見つけられるようにする為だ。
外に散歩に行きたい猫が居てもおかしくはないからと庭には背の低い樹木が生えていて猫なら登り降りが出来ると思う。
「それでは家の中も確認しましょうか。」
「もういいのか?」
「はい。要望通りでしたから。」
満足した様子のレムが次に向かうのは母屋の家の中のようで俺はレムの後に付いて行くことにした。




