72話
とりあえずゴーレムマスターの力で作り出した食べ物は食べられるとは分かったから、これで犬や猫を飼うことになっても問題はなくなったと言えるだろう。
ポーションのお陰で少しは元気を取り戻した様子を見せる犬や猫たちは食欲を取り戻したようでペットフードを食べ始めていた。
ついでにゴーレムマスターの力で魔力を使って作り出したペットフードも犬や猫たちに食べさせてみたが普通に食べていたので大丈夫だと思う。
「とりあえず飼うとしてもどう言う空間が良いんだろうな。」
「それでしたら私に任せてください。」
「レムに?」
「はい。しっかりと作ります。」
それからレムにどうするのかを聞いたところレムがパソコンを使って箱庭の設計図を作るからその通りに箱庭を作って欲しいとのことだった。
「なるほどな。分かった。それじゃあ出来たら見せてくれ。でもそうなるとゴーレムたちを戻す必要があったりするか?」
「そうですね。すみませんがお願いします。」
「じゃあ戻すように指示を出してくれ。俺はゴーレムたちのところに箱庭の出入り口を作っていくから。」
「分かりました。」
俺はすぐに箱庭の出入り口を食料品を含めて色々と集めてくれているゴーレムたちのところに出してゴーレムたちの回収を進めた。
ゴーレムたちは箱庭の中に戻ってくる時にはしっかりと集めていた物資を持って箱庭に戻って来ている。
そんなゴーレムたちが集めた物資や食料品をアイテムボックスの中に回収して解析を行なっていく。
「ん?何をやってるんだ??」
アイテムボックスに回収して解析を魔核を使って一気に済ませていると、犬や猫たちを囲むようにゴーレムたちが集まっていた。
そんなゴーレムたちに囲まれている犬や猫たちはゴーレムたちを気にせずにペットフードや水を必死に飲んでいる。
「気になるのかな?」
アンドロイド型のゴーレム1号機の表情が犬や猫を見て緩んでいるのを見るに、ストレスがゴーレムにあるのかは分からないけど犬や猫を見て癒されているのかもしれない。
でもそうなると犬や猫と触れ合えるのはアンドロイド型のゴーレム1号機しか居ないことになるな。
箱庭内で休息を取る時用のボディとして他のゴーレムたちにもアンドロイド型のボディを用意した方が良いかもしれない。
戦闘用として考えなければ間鋼鉄を使わない金属で作れるだろうし、魔力的にはそこまで負担にはならない……いや、ゴーレムの数が数だから負担になるかもな。
とりあえずはアンドロイド型のボディを作ることになる可能性が高いことは頭の片隅にでも覚えておこうとは思う。
そんな事を考えている間にレムがノートパソコンを片手に持って戻ってきた。
「マスター、お待たせしました。」
「いや待ってないよ。それにしても随分早かったな。もう完成したのか?」
「はい。あとはこれを元にマスターに箱庭を作って貰うだけです。ですが、犬用と猫用の2つの箱庭を作る必要があるのですが問題はないですか?」
2つも作るのかとは思うが、犬と猫を同じ空間に入れるよりも別々に分けた方が良いとは思うので構わないか。
「いいぞ。それじゃあ設計図を見せて貰おうかな。」
「はい。見てください、マスター。」
レムが作った箱庭の設計図を確認する。
犬用の箱庭は家が1つに箱庭の中を好きに走らせるドッグランのような庭が付いている箱庭だった。
猫用は大きな家に小さな庭がある箱庭のようで、家の中には猫が登れるキャットタワーや壁の高い位置に通路なんかもあったりしていた。
「これを作ればを良いんだな。」
「はい。お願いします。」
「それじゃあ作るぞ。」
下級の魔核だけでも問題ないが数少ない中級の魔核も少しだけ使うことで魔核の消費を抑えながら箱庭を2つ作り出した。




