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G.G.M 〜グレートゴーレムマスター〜  作者: 甲羅に籠る亀


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59話

 人と姿が変わらないモンスターを倒すのに必要な場所が分かるとゴーレム1号機たちの動きにも変化が現れた。


 1機のゴーレム1号機が人と姿が変わらないモンスターの下半身に飛び付くことで転倒させると、次々に他のゴーレム1号機も人と姿が変わらないモンスターの両腕と両足を押さえ込んでしまう。


 人と姿が変わらないモンスターが抵抗して暴れるせいで抑えても引き剥がされそうになっていても、ゴーレム1号機が腕と足1つに1機で取り付いているせいで人と姿が変わらないモンスターがギリギリで引き剥がせていない。


 そこに短剣持ちのゴーレム1号機が肩や足の付け根の関節を短剣を突き刺して破壊することで人と姿が変わらないモンスターを無力化させていく。


 そうして身動きの取れなくなった人と姿が変わらないモンスターの動力のバッテリーか頭脳を破壊することで人と姿が変わらないモンスターを次々に倒して行った。


 それでも全ての人と姿が変わらないモンスターを倒し終わるまでに30分以上の時間が掛かったことを考えるとかなり苦戦していると言えるだろう。


 人と姿が変わらないモンスターは5機に対してゴーレムたちはそれをかなり上回っている数で戦っていたのだから。


 「それでも倒せたことには変わらない。周囲に他にモンスターがいる感じじゃないし回収するか。レム、箱庭の入り口を開くからあのモンスターたちを回収してくれ。」


 レムが頷いたのを見た俺は箱庭の出入り口を開くことにした。


 倒した人と姿が変わらないモンスターを集めて、それを囲むようにゴーレムたちが集まっている中央に箱庭の出入り口を開いた。


 これなら万が一にも箱庭の守りを突破して箱庭の出入り口に侵入しようとしてくるモンスターが居てもゴーレムたちが箱庭の出入り口を守ることで時間を稼ぐことが出来るだろう。


 開いた箱庭の出入り口に入って倒した人と姿が変わらないモンスターを持ってくるゴーレム1号機たち。


 俺はすぐに解析する為に倒したり人と姿が変わらないモンスターたちのところに向かうことにした。


 「これが……本当に皮膚があったら人と比べても分からなかっただろうな。」


 目の前で転がっている金属の身体のモンスターを見て、映像越しの人と姿が変わらないモンスターの姿を思い出す。


 男女の差はあっても容姿が一切変わらない全く同じだからこそ並んでいれば双子かと言うほどに違和感がない人と姿が変わらないモンスターの姿を。


 こうやって皮膚がなくなっても全く同じ姿の人と姿が変わらないモンスターをその武器である刀身が伸び縮みするブレードとアサルトライフルも一緒にアイテムボックスの中に入れた。


 ブレードとアサルトライフルは状態の良い物を、容姿が男と女で分かれていたから性能の違いもあるかもしれないと1機ずつ解析を行なう。


 「思ったよりも時間がかかるな。流石にボスモンスターほどじゃないけど……魔核を使うか。」


 解析するのに必要な時間が長かったことから武器もモンスターも貯めていた魔核を消費して一気に解析を行なった。


 それが終われば解析に使用したモンスターや武器も含めて解体してしまう。


 「えっ?中級の魔核が手に入った……?」


 あのモンスターは中級のモンスターだったことに驚いた。


 まさか異界のボスモンスターだった女王蟻と変わらないランクのモンスターだったとは思わなかったからだ。


 「いや、あれは異界のボスモンスターだったからこそボスの補正があったんじゃないか?それならこのモンスターの強さの違いがあってもおかしくはない。」


 人と姿が変わらないモンスターは異界のボスモンスターだった女王蟻と比べれば雑魚モンスターだった。


 それなのに手に入った魔核がボスモンスターと同格の中級魔核だったことは嬉しい誤算と言うやつかもしれない。


 人と姿が変わらないモンスターを倒して行けば中級の魔核が集まって、中級の魔核を使ってゴーレムコアを量産すればそれだけでゴーレムたちの戦力が増えていく。


 ボディに使われる装甲も含めてゴーレムコアも中級にすれば、あのロボットのモンスターすらもゴーレムたちは倒せるようになると思う。


 とりあえず魔核以外の素材の確認もしていこう。


 モンスターの名前は機械人形。


 機械人形を解体して手に入った素材は人工皮膚、魔鉄、小型魔力バッテリー、アサルトライフル、伸縮魔鉄ブレード。


 これが機械人形を解体することで手に入った素材やアイテムたちだ。


 機械人形を解析した結果を確認することにした。そうすれば今回の機械人形を解体して手に入ったアイテムのことが分かるかもしれないからだ。


 人工皮膚は触ってみた限りでは人と比べても遜色ないほど変わらない。機械人形を触っても人工皮膚の下の金属の身体があることは分からないんじゃないだろうか。


 魔鉄が手に入るのもいい。


 魔力を使って魔鉄を手に入れるのに必要な魔力はかなり多い。その魔鉄がモンスターから手に入るのはありがたいな。


 そして極め付けは小型魔力バッテリーだ。


 「…………なるほどな。それにしても機械人形の小型魔力バッテリーを解析したお陰でゴーレムたちの魔力バッテリーを改良することが出来そうだ。継続戦能力が今よりも上がるな、これで。」


 小型魔力バッテリーを解析したことで今のゴーレムたちに使われている魔力バッテリーを改良すれば継続戦能力は2倍以上になるのは確実だ。


 それほど機械人形に使われていた小型魔力バッテリーは今の魔力バッテリーよりも技術的に2つくらいは上の品物だろう。


 「魔力バッテリーもそうだけど武器も変えられるのは良いな。特にアサルトライフル。猟銃よりも威力も連射性能も上なのは確実だろう。猟銃からアサルトライフルに変えないとな。それだけで猟銃を使っていたゴーレムは強くなる。」


 設計図のレシピを確認すれば猟銃の改良にも使えるし、それにアサルトライフル自体が猟銃よりも上の銃器な物でこれから猟銃を使っていたゴーレムたちは武器の変更をさせないといけないだろう。


 他にも伸縮魔鉄ブレードだ。


 これも今のゴーレム1号機が使用している剣よりも性能が段違いで良い。魔鉄を使っていると言うのもあるだろうけど。


 それはそれとして剣持ちゴーレム1号機と短剣持ちゴーレム1号機は伸縮魔鉄ブレードを基にして設計したレシピを使った武装を使わせようと思う。

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