54話
上空を飛んでいる90機のゴーレム4号機たちは異界の出入り口を探索する為に町の中を探索している。
「ん?あれがモンスターなのか?」
ゴーレム4号機越しの映像に映し出されたのは人と全く容姿が変わらない銃火器を所持している人?だった。
「ちょっと近付いてみてくれ。」
俺は映像を映し出しているゴーレム4号機に指示を出してモンスター?だと思われる人?に近寄るようにゴーレム4号機に言った。
ゴーレム4号機は俺の指示を聞いてすぐに空中から降下してモンスター?だと思われる存在に向かって飛んで行く。
そうしてモンスター?だと思われる存在に接近していくゴーレム4号機だったが、映像に映るモンスター?はゴーレム4号機にアサルトライフルに似ている銃火器を向けてきた。
「危ない!?回避だ!!」
俺は急いで回避行動を取るようにゴーレム4号機に指示を出した。
ゴーレム4号機は俺の指示を聞いてすぐにモンスター?が持つ銃火器の射線から抜けるように飛行する。
映像には音声がないから分からないがモンスター?が持っているアサルトライフルだと思われる銃火器から弾丸が放たれるのが映し出される。
ゴーレム4号機が先程まで居た空中に銃弾がモンスター?の所持しているアサルトライフルから放たれたが既にそこにはゴーレム4号機も居なかったから命中することはなかった。
でもゴーレム4号機と地上のモンスター?が居た場所との距離は100メートルはあるのに銃弾が届いたのは驚異だろう。
少しでも回避するように指示出しをしていなかったらモンスター?からの攻撃をゴーレム4号機が受けていた可能性がある。
出来ればゴーレム4号機にあの攻撃してきたモンスターだと思われる存在を倒して欲しいところだけど1機だけで上手くいくだろうか。
少し悩んだけど俺は今も高度を取ることでモンスター?からの銃撃を回避しているゴーレム4号機に異界の出入り口を探索するのを優先するように指示を出した。
「あ、もしかしたらレムを経由して指示を出した方が強化も乗って探索しやすくなるんじゃないか。」
俺は今までのゴーレムたちにしていた指示出しと同じようにしていたことを反省して、これからはレムに指示を出してゴーレム4号機たちにレムからの指示を聞いてもらうことにした。
二度手間になってしまうけどこの方が指揮強化の指揮棒の効果やレムのジョブの総指揮者の効果もあってゴーレムたちを強化してくれる二重の強化がある。
改めて俺はレムに「ゴーレム4号機たちは攻撃してくる対象を回避優先で無視して異界の出入り口を探すことを優先するように。」という指示を出しておいた。
「おぉ、確かに動きが変わったな。これなら探索に掛かる時間も短くなってくれるはずだ。」
レムがゴーレム4号機たちに指示を送ったことで明らかにゴーレム4号機たちの動きが変わっている。
特にゴーレム4号機たちの飛行速度が早くなったことでモンスター?からの攻撃を回避しやすくなっただろうし、異界の出入り口を探すのもスピードが上がって早く見つけられるはずだ。
モンスター?を無視するように上空からから異界の出入り口を探索していくゴーレム4号機たちの様子を見ていたけどあまりにも早い動きに少しだけ酔ってきた。まだ俺の身体はこの動きに慣れていないのだろう。
俺は少し休憩することにして、これからどうしようかと考えてしまう。
異界の出入り口を見つけたらゴーレム4号機たちを突入させて、異界の中に箱庭の出入り口を作り出して、箱庭の出入り口からゴーレムを多数送ることで、まずは異界からモンスターが現実世界に現れないようにしようとは思っていた。
これが最初の予定だ。
今の武器とジョブの二重強化を受けているゴーレム4号機なら今日中に異界の出入り口を発見することが可能だろう。
今日中にモンスターの強さ次第だけど異界の出入り口をゴーレムたちが確保することは可能なはず。
異界からモンスターがこれ以上外に出て来ないように間引きすることを優先するか、それとも異界の出入り口を確保したら外にモンスターが出ないようにしながら外のモンスターを排除するのを優先するべきか。
どちらを選んでも構わないはずだけど、俺の直感ではまず異界の攻略を終わらせてから外のモンスターを倒した方がいいと直感は言っている。
何故なのかは分からないけど、これはスキル【超直感】が俺に異界を攻略する方がいいと教えているのだと思われる。
「直感には従っていた方がいいよな。」
俺自身のスキルなら悪い方に向かうとは思えないし、それなら【超直感】の直感に従って異界の攻略を優先した方が良さそうだ。
「ん?破壊された?なんでだ?」
俺はゴーレム4号機が破壊されたと通知を受けてどこで破壊されたんだと思いながら破壊されたゴーレム4号機の位置に近いゴーレム4号機の視界を借りる。
「な、なんだよあれ!ロボットまでいるのかよ!!」
5メートルほどの大きさで肩にロケット砲を持ち、両手で扱うロボットサイズのアサルトライフルを持っているロボットの姿がゴーレム4号機の映像に映し出されていた。
「あんなモンスターまで出るのかよ。」
今のゴーレム4号機たちの高度なら人サイズの人に似ているモンスターのアサルトライフルなら当たらない高度で飛んでいた。
けど、あのロボットのサイズのアサルトライフルかロケット砲なら今のゴーレム4号機たちが飛んでいる高度でも攻撃が届いたのだろう。
でもこれまで調べた情報ではあんなロボットが異界から出て来ているなんて情報はなかった。
あのロボットが異界から出て来たのが最近なのか、それとも誰も知らないモンスターなのか、もしかしたら人が何かしらのジョブの力で作ったロボットという可能性もありそうではある。
どちらにしてもあのモンスターはゴーレム4号機たちを攻撃してくる敵でしかないが、ゴーレム4号機たちの武装である猟銃では倒せない敵だと思われるところが問題だ。
とりあえずこのゴーレム4号機たちには異界の出入り口を探すのを優先して貰う方がいいだろう。
俺がする仕事は破壊されたゴーレム4号機を回収して修理することだけだ。
早速俺は先ほどから破壊され続けているゴーレム4号機たちを修理して再び箱庭を経由して町にある異界の出入り口を探して貰おう。




