37話
ゴーレム2号機たちの横から酸を浴びせてくるゴーレム3号機の数が多かったからか、ボスモンスターの女王蟻モンスターがゴーレムたちに行なってきたのは蟻酸での攻撃だった。
右端のゴーレム2号機から左端のゴーレム2号機まで右から左に放水するように蟻酸を吐き出してきたのだ。
でもこの行動自体もゴーレムたちはこれまでの威力偵察のお陰で既知のことだ。
ゴーレム3号機たちは再びゴーレム2号機たちの背後に隠れることでボスモンスターの女王蟻モンスターが放水してきた蟻酸を回避することに成功する。
でもこのボスモンスターの女王蟻モンスターが吐き出した蟻酸の影響もあった。
それはゴーレム2号機の大盾にダメージが入ること、地面が蟻酸で溶けて凸凹になってしまうこと、蟻酸が凸凹の中に残ってしまってゴーレムたちの足を溶かしてしまうこと、この3つの問題が先ほどのボスモンスターの女王蟻モンスターの蟻酸攻撃の影響だ。
とりあえず地面を溶かしている蟻酸が消えるまではゴーレム2号機の背後からゴーレムたちが出ることは出来なくなった。
こうなると攻撃を行なうことが出来るのならゴーレム4号機だけになってしまうが、それもそこまで時間を経たずにボスモンスターの女王蟻モンスターの蟻酸も消えるだろう。
それまでボスモンスターの女王蟻モンスターからの攻撃からゴーレム2号機たちがゴーレムたちを守ってくれている。
「あっ!?」
映像を見ていると鬱陶しかったのか空中のゴーレム4号機たちを狙ってボスモンスターの女王蟻モンスターが蟻酸を吐き出してきた。
今回は蟻酸を弾丸として飛ばす形で蟻酸を吐き出して来ているから広範囲に蟻酸の影響はなかったが、それでも吐き出される蟻酸の弾丸の数が多かったせいでゴーレム4号機が1機だけ蟻酸の直撃を受けて地面に墜落する。
墜落したゴーレム4号機はもう戦える状態じゃないくらいに蟻酸に溶かされてしまっているので回収して修理を行なっていくことにした。
今回のボスモンスターの女王蟻モンスターとの戦闘で初めて破壊されたゴーレムが出て来てしまったが、それでもゴーレムたちの攻撃は止まずにボスモンスターの女王蟻モンスターを攻撃を行なっていく。
それに時間が経って蟻酸で溶かしていた地面の蟻酸も消えたことでゴーレム2号機たちの背後で待機していたゴーレムたちがボスモンスターの女王蟻モンスターに攻撃を行なう為に前に出て来た。
剣を持ち、短剣を持ち、槍を持ったゴーレム1号機たちはボスモンスターの女王蟻モンスターに向かって突撃し、ゴーレム3号機がボスモンスターの女王蟻モンスターに酸弾を飛ばして攻撃を仕掛けていく。
前は全身に浴びせるように放水していたゴーレム3号機だったが、今回は酸を弾丸として飛ばしているお陰でボスモンスターの女王蟻モンスターに狙われるとしても全体攻撃で狙われることはなかった。
でもゴーレム3号機の酸での攻撃はボスモンスターの女王蟻モンスターに取っても効果的だからか、ボスモンスターの女王蟻モンスターから優先的に狙われることになる。
ボスモンスターの女王蟻モンスターは大顎を開いて酸弾を吐き出す攻撃をするだけじゃなく、物理攻撃を仕掛ける為にゴーレム2号機たちやその背後で攻撃を行なっている猟銃持ちのゴーレム1号機やゴーレム3号機たちに向かって接近する。
しかもこのボスモンスターの女王蟻モンスターが接近する影響で近接攻撃を行なっていたゴーレム1号機たちも急いでゴーレム2号機たちの元まで後退することになってしまっていた。
ボスモンスターの女王蟻モンスターはゴーレム3号機に向けて攻撃を開始する。
大顎で噛み付いて来たり、足を振り下ろしたり、頭部を横薙ぎに振るったりなど物理攻撃でゴーレム3号機をボスモンスターの女王蟻モンスターは攻撃してきた。
そんなボスモンスターの女王蟻モンスターの攻撃を受けることになるのは盾役をしているゴーレム2号機たちだ。
ゴーレム2号機用の大盾でボスモンスターの女王蟻モンスターの繰り出している物理攻撃の数々を受け止め受け流し防いでいく。
連続で行なわれるボスモンスターの女王蟻モンスターからの物理攻撃の数々は、最初の威力偵察を行なった時にもボスモンスターの女王蟻モンスターから行なわれていた攻撃だった。
それが今ではゴーレム2号機は的確にボスモンスターの女王蟻モンスターからの攻撃を受け止め受け流して防いでみせていた。
それでも連続で行なわれる攻撃にゴーレム2号機もゴーレム2号機が扱う大盾も耐久力が削られていくことになる。
そんなボスモンスターの女王蟻モンスターから攻撃を受け続けることになったゴーレム2号機を援護するようにゴーレムたちからの攻撃が行なわれる。
ゴーレム2号機とゴーレム2号機を攻撃しているボスモンスターの女王蟻モンスターから離れた位置に居る猟銃持ちのゴーレム1号機とゴーレム3号機とゴーレム4号機から攻撃が次々にボスモンスターの女王蟻モンスターに命中していく。
これにはボスモンスターの女王蟻モンスターも嫌がったのかゴーレム2号機への攻撃を中断して後退する。
でもただ後退して距離を取るボスモンスターの女王蟻モンスターではなかった。
後退しながらも蟻酸を先ほどまで攻撃を行なっていたゴーレム2号機にボスモンスターの女王蟻モンスターは浴びせたのだ。
大盾を装備していたからこそゴーレム2号機にボスモンスターの女王蟻モンスターの蟻酸が直撃することはなかった。
けれど、これまでのボスモンスターの女王蟻モンスターが行なっていた蟻酸や物理攻撃を受けて耐久力が減っていたところに放水のように蟻酸を浴びせられるのはゴーレム2号機の大盾には致命傷に近いダメージを与えていた。
映像に映し出されている大盾は1メートルはあった分厚さももう半分以上が蟻酸で溶けて穴が出来ているのが見える。
ここまで来るとゴーレム2号機の大盾がいくら分厚くて頑丈でも耐久力はだいぶ無くなってしまっているだろうし、このままだとゴーレム2号機は大盾を破壊されてしまうだけじゃなくて、ゴーレム2号機もボスモンスターの女王蟻モンスターの攻撃によって破壊されてしまうことになってしまう。




