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G.G.M 〜グレートゴーレムマスター〜  作者: 甲羅に籠る亀


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29話

 酸砲蟻たちの酸弾を回避したゴーレムたちだったが、回避を行なった行動の間に騎士蟻の号令で進軍して来た兵隊蟻たちとの距離が縮まっていた。


 先頭の兵隊蟻たちとの距離が縮まっていく中で槍持ちゴーレム1号機たちが刺突を繰り出して兵隊蟻たちの進軍を抑えようとする。


 繰り出された刺突でダメージを受けて動きが鈍る兵隊蟻たちもいる中で刺突で狙われなかった兵隊蟻たちが前に出てきた。


 そうして前に出て来た兵隊蟻たちには剣持ちゴーレム1号機たちが盾を前に出すようにして受け持っている。


 兵隊蟻の攻撃を盾で受け止めて剣を使って攻撃する剣持ちゴーレム1号機が相手をする間に短剣持ちゴーレム1号機が隙を付いて兵隊蟻の数を減らしていた。


 兵隊蟻たちに守られている酸砲蟻の数を減らす為に猟銃持ちゴーレム1号機たちが射撃を行なっている。


 「あっ……。」


 酸砲蟻の酸弾が再びゴーレム1号機たちに放たれることになったのだが、今回は兵隊蟻たちが攻めてきていることもあって回避するのが間に合わなかった。


 それでも盾を持っている剣持ちゴーレム1号機たちがほとんどの酸砲蟻の酸弾を盾で防いだからゴーレム部隊に被害はない。


 「ほんと危なかったな、今のは。お、今度はゴーレムたちが攻める番みたいだな。」


 最前線で攻め込んで来ていた兵隊蟻のほとんどは酸砲蟻の酸弾を放たれてから少しして全滅し、今度はゴーレム部隊の方から騎士蟻が率いている蟻のモンスターの群れに向かって行くようだ。


 しかもゴーレム部隊が攻め込んでいく間にも猟銃持ちゴーレム1号機たちが行なう射撃で酸砲蟻と酸砲蟻を守っていた兵隊蟻の数は減っていく。


 もう既に蟻のモンスターの群れの数は10匹以下になっており、このまま行けば蟻のモンスターの群れも全滅するだろう。


 でも、ここで酸砲蟻の酸弾をゴーレム1号機が受けてしまうことだけは避けないと行けないところだ。


 その後のゴーレム部隊と蟻のモンスターの群れとの戦いがどうなったのかと言えば、ゴーレム部隊がダメージを受けることなく蟻のモンスターの群れを倒すことに成功した。


 酸砲蟻を守る兵隊蟻たちが槍持ちや剣持ちや短剣持ちのゴーレム1号機たちを相手にしないと行けなくなったからこそ、猟銃持ちのゴーレム1号機が酸砲蟻を狙えるようになって酸砲蟻を全滅させられたのがダメージをゴーレムたちが受けなかった理由だと思う。


 今回の戦闘で唯一ダメージを受けたのは蟻甲殻の盾くらいだろうが、それでも酸砲蟻の酸弾を受けた蟻甲殻の盾の耐久力はまだ当分は持つはずだ。


 「流石にここで箱庭の入り口を開いてゴーレムたちを呼び戻すのはないよな。」


 酸砲蟻の酸弾で耐久力が落ちていてもまだ蟻甲殻の盾は使えるだろうと言う判断を基にして、ゴーレム部隊はまだまだボスモンスターの女王蟻モンスターのいる大部屋近くの小部屋を目指せるだろう。


 俺はまた別のゴーレム部隊の様子を確認してみることにした。


 「採取中だったんだな。」


 丁度良いタイミングだったのか、ゴーレム部隊は採取を行なっているゴーレム1号機を除いて警戒中のようだ。


 スコップとツルハシを使って壁に埋め込まれている鉱石を採取しているゴーレム1号機たちの姿を眺める。


 何度も何度も土壁を掘って採取を行なっている情報を持っているからか、鉱石の採取を行なっているゴーレム1号機たちの動きはスムーズで丁寧だ。


 鉱石を土壁から掘り始めた段階でゴーレム部隊の様子を見ていたのに、5分も経たずに土壁から鉱石を採取を行なっていたゴーレム1号機たちは取り出していた。


 採取を終えてボスモンスターの女王蟻モンスターの大部屋近くの小部屋を目指し始めたゴーレム部隊の様子をもう少し見たいよう。


 短剣持ちゴーレム1号機が先頭に立ってゴーレム部隊よりも少し離れながら蟻の巣の警戒を行なっていると、短剣持ちゴーレム1号機が曲がり角の確認を行なう為にゴーレム部隊の進行を止めて1機だけで曲がり角の確認に向かうようだ。


 何事もなければいいと思いながら見ていると、どうやら曲がり角の先に蟻のモンスターの姿はなかったようで偵察に向かった短剣持ちのゴーレム1号機がゴーレム部隊を呼んでいる。


 ゴーレム部隊は無事に何事もなく曲がり角を曲がって蟻の巣穴の中の探索を続けていくのを見送ると俺は別のゴーレム部隊の様子を確認することにした。


 幾つかのゴーレム部隊の様子を確認してみたが今のところはどのゴーレム部隊も戦闘や採取を行なっていることはなかった。


 とりあえず見ている限りでは何もないことから俺はゴーレム部隊の様子を確認することを一旦やめて箱庭の様子でも確認することにした。


 今の箱庭は魔核を箱庭用の分として幾つか貯めていたこともあって拡張や整備を行なっている。


 しかも箱庭で種から育てている野菜はもう既に数日しか経っていないのに芽を生やして成長している。


 まだ若苗とまで言えないがそれでもあと2、3日くらい経てば若苗くらいには野菜は成長するだろうとは思うくらいには成長していた。


 他にも箱庭に作った家の中に地球にある現実世界の家にある大事な物を移動させてもいた。特に重要な書類やこの事態から復興しないともう手に入らない物を優先に移動して保管している。


 まあだいたい箱庭に関して変わったことと言えばこんな感じだろう。


 「ん?動きが止まったゴーレム部隊があるぞ。」


 俺は蟻のモンスターとの戦闘も採取を行なっている訳でもないゴーレム部隊があることに気が付いた。


 しかもその小部屋に集まっているゴーレム部隊は2つあり「あっ!」3つにゴーレム部隊が変わった。


 そして合流した3つ目のゴーレム部隊も先に集まっていた2つのゴーレム部隊と一緒で小部屋に入ってゴーレム部隊と合流すると動きを止めてしまった。


 「もしかして、ここなのか?」


 俺は何もしないゴーレム部隊たちの様子を見て、この場所がボスモンスターの女王蟻モンスターが居る大部屋に一番近い小部屋なのではないかと思い至った。


 俺はゴーレム部隊が集まっている小部屋の中央にいるゴーレムたちにその場所から離れるように指示を出してから箱庭の出入り口を作り出した。


 これで箱庭を通じてゴーレムたちが移動することが出来るようになった。

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