28話
異界が現れてから1週間が経った頃に、ようやく異界のボスモンスターがいる場所を発見した。
場所は蟻塚のある場所の地面の奥底の深い深い大広間に巨大な女王蟻のようなモンスターをあるゴーレム部隊が発見したのだ。
大広間にゴーレム部隊が入った瞬間にゴーレム部隊に向けて放たれたボスモンスターの女王蟻モンスターが顎を開いて牙が広がると同時に噴射してきた蟻酸がゴーレム部隊に直撃した。
そしたらどうなったのかと言えばゴーレム部隊の防具である蟻甲殻の甲冑が溶け出して防具で守られていたゴーレムボディさえも溶かされてしまった。
ゴーレム部隊は全滅した。だけど、俺が遠隔で全滅したゴーレム部隊を回収したからこそ、この全滅したゴーレム部隊は今は復帰している。
でも、それはそれとしてボスモンスターの女王蟻モンスターの蟻酸噴射をどうにかしないとボスモンスターの女王蟻モンスターを倒すことが出来ないと判明した。
酸砲蟻の酸弾でもああまで蟻酸で防具の蟻甲殻の甲冑や蟻甲殻の盾を溶かされることがなかったからボスモンスターの女王蟻モンスターは酸砲蟻の蟻酸よりも強力なことは理解できたことはボスモンスターの女王蟻モンスターを倒すヒントにはなったはず。
蟻甲殻の甲冑や蟻甲殻の盾よりも分厚い防御力の高い新たな防具を作る必要はあるだろうし、ゴーレムは倒されても回収して修理することを前提にしてとにかくゴーレムたちを突撃させ続けるという方法を思い付いた。
これでもまだ問題はある。
新しい防具の方は今の俺がゴーレムマスターの武装作成を工夫すれば問題ないと思う。
でもゴーレムを復帰前提でのボスモンスターの女王蟻モンスターを倒すと言う方法には問題があった。
それは修復したゴーレムたちをボスモンスターの女王蟻モンスターの元まで向かわせるのに必要な時間だ。
俺が蟻塚の前にいたとしても、そこからボスモンスターの女王蟻モンスターの元まで向かうのに必要な時間はかなり掛かってしまうだろう。
そうなると倒されたゴーレムを修理して、またボスモンスターの女王蟻モンスターと戦闘するまでに、ボスモンスターの女王蟻モンスターを討伐するのに集めたゴーレム部隊は全滅していると思う。
「もっと早く向かわせる方法があるけど出来るかどうか……試してみてから他に何かあるかを考えるか。」
とりあえずこれなら少しでも早くボスモンスターの女王蟻モンスターの元まで向かわせられるだろうと思い付いた方法を試してみることにした。
今も蟻塚の蟻の巣穴を探索しているゴーレム部隊の1つに視界を脳裏に映し出していくと、俺はゴーレム部隊を中心に俯瞰している視点を基にして、その場に箱庭の出入り口を作り出せるかどうかを確かめてみることにした。
動きを止めて置いたゴーレム部隊の前方に箱庭の出入り口と同じ物が現れるのが映し出される。
「よし!出来たぞ!!これならボスモンスターの居る大広間の近くに箱庭の出入り口を作ることが出来る!」
ボスモンスターの女王蟻モンスターが居る大広間の近くの小部屋か通路、いやここは小部屋の方が大部屋までの移動時間が増えるだろうけど使いやすいだろう。
一番ボスモンスターの女王蟻モンスターが居る大広間の近くの小部屋に箱庭の出入り口を作って、その小部屋を中心にゴーレム部隊ご活動しやすいように拠点にすればいいはずだ。
「向かわせるか。」
俺は全ゴーレム部隊にボスモンスターの女王蟻モンスターの大部屋に一番近い場所にある小部屋に向かうように指示を出した。
これでゴーレム部隊はボスモンスターの女王蟻モンスターの大部屋に近い小部屋を目指して移動するだろう。
俺はその間にゴーレムたちの状態のチェックでも行なうことにした。
蟻塚の中を探索しているゴーレム部隊は多少のダメージや魔力の消耗があるだけで問題はない。
異界の出入り口を守っているゴーレムたちは色々な活動をして学習を行なっているから魔力消耗が少し多いくらい。
家の周囲の警備を行なっているゴーレムたちは魔力消耗くらいでダメージは受けていないようだ。
ゴーレムの数も数えておこう。どれくらいのゴーレムをボスモンスターの女王蟻モンスターとの戦いに向かわせられるのかも調べておきたい。
ゴーレム1号機 503機
ゴーレム2号機 20機
ゴーレム3号機 60機
ゴーレム4号機 100機
ゴーレム1号機のだいたいはゴーレム3号機と一緒に蟻塚の中の探索を行なっている。
ゴーレム1号機、ゴーレム2号機、ゴーレム4号機で異界から外に蟻のモンスターが出て来ないように守っている。
ゴーレム1号機とゴーレム4号機で自宅の周りで人やモンスターが侵入させないようにと警備を行なっている。
「調べることは調べ終わったことだしゴーレムたちの様子でも見ているかな。」
俺は蟻塚でボスモンスターの女王蟻モンスターの大部屋近くの小部屋を目指して移動しているゴーレム部隊の様子を見ることにした。
脳裏に映し出された光景はどこかの小部屋で蟻のモンスターとゴーレムたちが戦っている場面だった。
ゴーレム部隊が相対している蟻のモンスターは兵隊蟻と酸砲蟻と騎士蟻が混ざっている蟻のモンスターの群れだ。
蟻のモンスターの群れの数もパッと数えた限りでは30匹前後くらいの数が居るように思える。
蟻のモンスターの数が多いとは思うがそれでもゴーレム部隊なら問題なく対処出来るだろう。
それに小部屋は小部屋でもそこそこな広さを持っているから、この場所なら問題なく猟銃を使うことだって出来るから酸砲蟻だけでなく他の蟻のモンスターにも有効だろうからな。
「お、早速酸砲蟻を狙って射撃を開始したぞ。」
荷物持ち兼猟銃持ちのゴーレム1号機たちが酸砲蟻を狙って猟銃で射撃を開始した。
「あぁ、やっぱり防がれる。」
騎士蟻が居るから分かっていたことだけどやっぱり騎士蟻の指揮で兵隊蟻たちが酸砲蟻に向かう攻撃の盾になってしまっている。
そのせいで酸砲蟻に向かった攻撃は兵隊蟻が犠牲になることで守って、守られた酸砲蟻から酸弾がゴーレム部隊に向かって放たれてしまう。
酸砲蟻の射線から避けるようにしてゴーレムたちは動いて回避しているが、その中で回避が間に合わないゴーレム1号機は1機も居なかった。




