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G.G.M 〜グレートゴーレムマスター〜  作者: 甲羅に籠る亀


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26話

 ゴーレム部隊が蟻塚に向かったのを見送った俺はゴーレム部隊の蟻塚で活動する姿でも見ることにした。


 これまでの探索で蟻塚の方の通路の探索はかなりしたが、ここから更に広大になっているだろう地面にある蟻の巣穴の探索をゴーレム部隊はすることになるだろう。


 その為の戦う準備だって済んでいるゴーレムたちでどこまで探索できるのかが今後のゴーレム部隊の探索に影響が出ると思う。


 蟻塚の探索を入って進んでいるゴーレム部隊の1つの映像を脳裏に映し出して見ていく。


 「うわ、早速かよ。」


 ゴーレム部隊が戦っているのは酸砲蟻が5匹もいる兵隊蟻の群れだった。


 幸いなことに騎士蟻の姿は見受けられないことから兵隊蟻が率先して酸砲蟻を守ろうとする行動は取って来ないはずだ。


 最初に攻撃を開始したのは荷物持ち兼猟銃持ちのゴーレム1号機だった。


 酸砲蟻を狙って放たれる銃撃が酸砲蟻に次々に命中していくと、それだけで酸砲は戦闘不能になって次々に地面に崩れて動かなくなっていく。


 蟻の巣穴の通路が直進の通路だったからこそ猟銃持ちのゴーレム1号機たちの射撃が効果的だったのだろうな。


 それに跳弾してもそこそこ離れていたから跳弾が当たるのは兵隊蟻の群れだけだし。


 酸砲蟻をすべて倒し終わったから猟銃持ちのゴーレム1号機たちは攻撃を停止して、ここからは他のゴーレム1号機たちに任せるようだ。


 そこからの兵隊蟻の群れとの戦いはある意味一方的な戦いだった。


 槍持ちゴーレム1号機たちが壁や天井から迫って来ている兵隊蟻たちを地面に叩き落として牽制の攻撃を兵隊蟻たちに加えていく。


 そうして槍持ちゴーレム1号機の攻撃で牽制された兵隊蟻や隊列を崩している兵隊蟻を狙って剣持ちゴーレム1号機や短剣持ちゴーレム1号機が兵隊蟻を倒す。


 あとはいつも見た光景の繰り返しだけで酸砲蟻が混ざった兵隊蟻の群れはこうして全滅した。


 ドロップアイテムに蟻のモンスターの群れが変化するまで見ているのもあれだから他のゴーレム部隊の様子を見ることにした。


 「お、ナイスタイミング。」


 丁度ゴーレム部隊が蟻のモンスターの群れと戦うところだった。


 今回の蟻のモンスターの群れは酸砲蟻が居ない代わりに騎士蟻が3匹もいる兵隊蟻の群れがゴーレム部隊の相手のようだ。


 見る限りでは前衛に騎士蟻が2匹参加しており、後方の騎士蟻が全体の指揮を取っているのではないだろうか。そう思わせる動きを兵隊蟻の群れはしているし。


 「アイツ槍を弾いたぞ。」


 前衛の騎士蟻の動きを牽制する為に突き出された槍を騎士蟻は牙を使って弾いたのだ。


 しかもそのまま騎士蟻は前進して先ほど牽制攻撃を行なった槍持ちのゴーレム1号機へと接近している。


 「おっと、早速盾が役に立ったみたいだ。」


 剣持ちゴーレム1号機に持たせた盾で接近して来ていた騎士蟻の動きを止めた剣持ちゴーレム1号機。


 騎士蟻は動きを止められたからか狙いを盾で止めてきた剣持ちのゴーレム1号機へと変えてカチカチと牙を使って攻撃を行なっている。


 流石にまだ盾を使った経験が足りないから騎士蟻の攻撃に防戦一方で反撃を剣持ちゴーレム1号機は行なえていない。


 でも剣持ちゴーレム1号機を心配しなくても良いだろう。何故なら剣持ちゴーレム1号機が少しの間だけ騎士蟻を抑えた瞬間に前に出た短剣持ちゴーレム1号機が騎士蟻に攻撃を仕掛けているからだ。


 前線に出ている騎士蟻は2匹、この剣持ちゴーレム1号機と短剣持ちゴーレム1号機が戦っている個体とは別のところでは騎士蟻が倒されようとしていた。


 壁や天井から迫っていた兵隊蟻が居なくなったことで、地面の兵隊蟻に牽制攻撃を行なえる槍持ちゴーレム1号機が増えたことで、騎士蟻に2機の槍持ちゴーレム1号機が攻撃を仕掛けて騎士蟻の動きが止まった瞬間に剣持ちゴーレム1号機と短剣持ちゴーレム1号機を2機ずつ攻撃に参加して騎士蟻に致命傷を与えていた。


 頭部と胴体の関節を切り裂いて切断までは出来なくても騎士蟻の首の関節はいつ千切れ落ちても不思議じゃない。動いているが騎士蟻はもう死ぬ寸前だろうことは明白だ。


 ここからは騎士蟻を倒すのに参加していたゴーレム1号機たちは離れて剣持ちゴーレム1号機だけで致命傷を受けている騎士蟻を倒すだけだろう。


 兵隊蟻の群れに攻撃を仕掛けるゴーレム1号機が増えたことで順調に兵隊蟻はその数を減らしていたのだが、ここで後方の騎士蟻からの指示が出たのか兵隊蟻たちの動きが変わった。


 前線で残って戦っている最後の騎士蟻を守るように騎士蟻の元に集まって来ていた。


 兵隊蟻の群れが騎士蟻の元に集まらないようにゴーレム1号機たちも攻撃を兵隊蟻たちに加えているけど兵隊蟻を倒すよりも兵隊蟻が集まるスピードの方が早くて騎士蟻は兵隊蟻に守られるようになってしまった。


 もう少し参加するゴーレム1号機が増えていれば兵隊蟻の群れが守るように集まる前に騎士蟻を倒せていただろう。


 「あっ……。」


 後方で指揮をしていた騎士蟻も前線に周りにいた兵隊蟻たちと一緒に向かって来た。


 このままだとより蟻のモンスターの群れを倒すのに時間が掛かってしまうかもしれない。その前に前線の騎士蟻を倒して欲しいところだが間に合うだろうか?


 「……ここで撃つんだ。」


 酸砲蟻対策に持たせた猟銃を撃って向かって来ていた後方の騎士蟻と兵隊蟻の群れを牽制に攻撃していた。


 銃撃を受けて後方から迫っていた騎士蟻と兵隊蟻の群れは立ち止まっている。


 これはチャンスだろう。今のうちに前線の騎士蟻と兵隊蟻の群れを倒して欲しいところだ。


 今は前線の騎士蟻と兵隊蟻の群れが1ヶ所に集まっているからゴーレム1号機たちも戦い易くはなっているはず。


 現に槍持ちゴーレム1号機が外周の兵隊蟻たちに攻撃を行なって出来た隙を剣持ちゴーレム1号機と短剣持ちゴーレム1号機が少しずつ兵隊蟻の数を減らしていく。


 このまま前線の騎士蟻を倒す前に猟銃持ちのゴーレム1号機たちの射撃を受けた騎士蟻が動きを止めた。


 まだ後方の騎士蟻は生きているのは騎士蟻を守るように集まってきた兵隊蟻たちの動きで分かったが、このままなら普通に猟銃持ちのゴーレム1号機たちだけで後方の騎士蟻と兵隊蟻の群れを倒せてしまいそうだ。


 やっぱり猟銃は強い。


 遮蔽物がないところなら他の武器よりも確実に強い最強の武器だろう。この場所が猟銃を使うのに適していたからこその結果だろうが。

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