24話
ゴーレム3号機のゴーレム部隊が問題なく蟻塚の巣穴の中でも活動できることを確認した俺はそれからも蟻塚の中で活動しているゴーレム部隊を眺めながら順調に鉄製のゴーレム1号機や蟻のモンスターの甲殻を使って作られるゴーレム3号機を増やしていた。
レベルが上がって19レベルになったことが大きいのだろう。大量の魔力を扱える様になったし、魔力自体の回復量も増して増やせるゴーレムの数が増えたのだ。
この調子でどんどんとゴーレムの数を増やしていき、ゴーレムたちがモンスターを倒して、俺がまたレベルアップすればより多くのゴーレムを作り出すことが出来るし、この循環はゴーレムを増やしていけば行くほどにどんどんと加速するはずだ。
とにかく今はゴーレムを増やしてより多く蟻塚の巣穴の中にゴーレムを向かわせて多くの蟻のモンスターを倒し、いずれは異界のボスであるモンスターを倒して異界を攻略したい。
出来れば、あと1週間以内にはこの異界を攻略して街に出来たという異界の攻略に乗り出したい。
とりあえず今はもうゴーレムを作ったばかりでやることがとくにない。この時間を使って少し俺のスキルである【箱庭】のことを調べてみようと思う。
あれからレベルだって上がったから何かしらスキル【箱庭】にも変化が起きているかもしれないし。
「まずは箱庭の中に入ろう。」
異界の中でも問題なく箱庭の中に入ることが出来るのは、箱庭の入り口が現れたことで理解した。
異界での活動中に緊急避難の為に箱庭の中に逃げ込めると分かったのは良いことだろう。
「相変わらず何もない殺風景な場所だよな。箱庭の中って。」
箱庭の中に入った俺は今の俺で箱庭に何かしらの影響を起こせるのかを確認してみた。
すると、どうやら魔核を使用することで箱庭に変化を起こせることが分かった。
「なるほど魔核を消費することで箱庭を作り替えていくのが本来の箱庭の使い方ってことなんだな。」
とりあえず今ある下級の魔核を2000個ほど使って箱庭を弄ってみることにした。
1000個分の魔核で一軒家を作れるらしいのでまずは一軒家を作ってみることにした。間取りは現実世界にある今住んでいる家を参考にして作っていく。
「これで作ろう。」
きっちり1000個分の魔核を使って一軒家の作成を行なえば、一軒家を作成する為に指定した場所に光で構築された一軒家が現れる。
その光で構築された一軒家は段々と色を持ち始めていく。そして光が消えて完全に彩りがされた一軒家が現れた。
「こうやって出来上がるんだ。」
実際に家の中がどうなっているのかを確認する為に玄関から家の中に入ってみた。
引き戸を開けて入った玄関は物がないだけで俺の住んでいる家と変わらない間取りをしている。
他の場所も確認してみた。
「物がないだけで正確に俺の家を再現出来てるな、これは。」
それでも柱や壁に出来た傷の様な物は一切ないことから、この家は新品で出来立ての我が家という感じだ。
あとは俺の家からこの家に荷物を持って行けば完全にこの家に住むことが出来るだろうけど。
「家具と家電はゴーレムマスターの力で作れるのは幸いだな。今は異界やらモンスターやらで街に行けないし。」
そう今我が家にある家電や家具をわざわざ持って来るよりもゴーレムマスターの力を使えば最低限の必要な物は揃えられる。
流石に家具や家電をゴーレムとして作る訳じゃないが、家電の方は電気以外に魔核や魔力でも動ける様に改良することが出来るのも嬉しいところだ。
生活するのに必要な家具や家電に服や調理器具などの生活物資も食糧以外の物はゴーレムマスターの力で用意した。
「結構魔力使っちゃったな。」
ゴーレムを増やすのを優先した方が良かったか?と思いながらもまあいずれはやらないと行けないことだったから気にしないことにした。
箱庭内での拠点はこれで出来た。あと箱庭に必要だと思うのは食糧を作れる様にすることだろう。
とりあえず今の箱庭の状態だと天候は雲一つない晴天の昼間で固定されている。まずはそこを変更することからだ。
「とりあえず嵐とか吹雪とか大雨とかはなしだな。通常は天候は自動で変わる様にして、俺の方でも天候を変えられる様にはしておくか。昼で固定もやめて時間経過で朝にも昼にも夜にもなる様に、これは現実世界の地球の時間と同じになる様にしよう。」
300個の魔核を使って天候と昼夜を変動する様に箱庭内を変更した。すると、今の箱庭の外の時間帯と合わせる様に空に浮かんでいる太陽の位置が急激に動いていくのが目で見える。
これでこの箱庭にも朝もくるし、夜も来るし、雨も降るし、風も吹くことだろう。
これで残りの使うことを決めた魔核は700個だが、これは箱庭の出入り口を増やすのに100個使うから200個使って合計で3つの出入り口を使える様にしておこう。
これで残りの魔核は500個。
今の箱庭の大きさは縦に1キロメートル、横に1キロメートル、高さ1キロメートルの大きさだ。
下級の魔核を使うことで100個使えば100メートルほど縦、横、高さのいずれかの箱庭の大きさを拡張できる。
今のところは箱庭の拡張を急がなくても良いだろうから箱庭の拡張はしないことにした。
「10000個使えば新しく箱庭を追加出来るらしいから、いずれは新しい箱庭が欲しいけど、当分は無理だろうし。ここは食糧確保の為にも畑を作れる様にするのが得策か。」
1000個の魔核を使えば縦横100メートルの土地に豊穣の効果を付与することが出来るそうだから魔核の予算を超えるけど豊穣の効果を付与しよう。
そうして豊穣の効果を付与した土地をゴーレム1号機に耕やすところから始めて野菜や果物を育てさせてみるか。俺も最初は手伝えばいいし、いずれは学習したゴーレム1号機だけでも農業を出来るようになるはずだ。
俺は今ある魔力を使って鉄製のゴーレム1号機を3機ほど作ると、地面を耕やす畑作業を行なえる農具を作ってゴーレム3機に畑仕事をさせることにした。
だから一度箱庭から異界に戻った俺は異界で待機していたゴーレムたちと新しく作ったゴーレム1号機3機と情報交換を行なって学習して貰う。
ゴーレム1号機3機がそれぞれ別のゴーレムたちからの情報交換を終えると、俺は3機のゴーレム1号機を連れて再び箱庭に戻ると、豊穣効果が付与された土地を教えてそこをまず畑にするところからゴーレム1号機たちと一緒に行なっていくことにした。




