14話
蟻塚を上空から偵察に向かったゴーレム4号機たちを見送った俺は4号機たちの内の1機へと意識を向かわせた。
「空から見る景色ってこんな感じなんだな。なかなか綺麗だけどやばいぞ、これ。」
蟻塚を中心に蟻塚の全体像をゴーレム4号機は蟻塚の周りを回って映像を頭の中に映し出されている。
ゴーレム4号機たちはそれぞれがそれぞれの位置で止まった。俺が蟻塚を見えやすくしてくれたのだろう。
ゴーレム4号機からの映像で蟻塚を確認していると、蟻塚は各地に穴が空いていて、そこから蟻のモンスターが出入りしている様だ。
どこの入り口が異界のボスモンスターに繋がる入り口なのかを知るなんてことは上空からの偵察では出来ないのは分かった。
「まだ攻撃をするのは駄目だな。」
まだゴーレムたちはお互いの情報交換を終わらせてはいない。
上空からゴーレム4号機たちが射撃して蟻塚を刺激するのはゴーレムたちの情報交換が終わってからだ。
ゴーレム4号機たちを戻して作戦の前に魔力を最大まで回復させていくことにした。
「どうやら終わったみたいだな。」
ゴーレムたちの情報交換が終わった様だ。これで武術の学習や実際の蟻のモンスターとの戦闘の経験の情報をお互いが交換することが出来ただろう。
蟻塚を刺激する前に、俺はゴーレムたちの布陣を行なっていく。
中央に射撃グループのゴーレム1号機たち、その左右にゴーレム3号機を配置、射撃グループの後ろに回収グループのゴーレム1号機と護衛兼蟻のモンスターとの接近戦用のゴーレム2号機、4号機は空中からの射撃と蟻塚の偵察を上空から行なっていく予定だ。
ゴーレムたちがそれぞれ配置に付いたことでゴーレム4号機たちが上空から蟻塚の上を徘徊している蟻のモンスターに向かって一斉に射撃を開始した。
ゴーレム4号機たちの射撃を合図にして始まった蟻のモンスターたちとの戦闘が始まることになる。
射撃を受けた蟻のモンスターたちは攻撃を行なっていたゴーレム4号機たちが空を飛んで手を出さないから地上のゴーレムたちの方へと向かって進軍してくる。
その数は蟻塚から次々に蟻のモンスターが大量に出て来るせいで数を数えることは難しい。
ゴーレム4号機たちには新しく指示を出した。ゴーレム4号機が狙うのは酸砲蟻を中心に攻撃をさせていく。
そしてとうとう射撃グループのゴーレム1号機たちの攻撃範囲に蟻のモンスターの群れが入って来たところで猟銃から射撃を開始される。
猟銃から3発の銃弾が放たれる度に装填を行なわれるのだが、その際に使用される魔力は今は俺の魔力を使用されていた。
「まずいな、これ。」
昨日は異界の出入り口があったからこそ、蟻のモンスターが現れる場所は決まっていたのだが、今回は巨大な蟻塚には複数の穴が空いているせいで散らばって攻めて来ているだけでなく、蟻のモンスターの数が多過ぎてこのままだと蟻のモンスターの群れに飲み込まれてしまうかもしれない。
ゴーレム1号機の中で回収グループに回していたゴーレム1号機に最新式の猟銃を作り上げて全てのゴーレム1号機を射撃グループとして扱うことにした。
これで射撃グループのゴーレム1号機は41機にもなり、射撃グループのゴーレム1号機が増えたからこそ少しは戦況も安定を見せ始めている。
「まだ出て来るのかよ。」
今のところは戦況は安定しているところだが、それもまだ油断は出来そうにない。今も蟻のモンスターは蟻塚から出て来る数が全然変わらないからだ。
昨日の解析に使ったのとさっき猟銃を作った時にも魔核を消費した。
今の魔核は異界に入った際に回収したドロップアイテムに変わったのだろう蟻のモンスターの物だけ。
「使うか?」
ゴーレム1号機を増やしてより攻撃回数を増やすか、それとも接近させられた時に暴れる要員のゴーレム2号機にするか、ゴーレム3号機で高威力の酸弾砲での攻撃メンバーを増やすか、ゴーレム4号機を増やして上空から蟻のモンスターを攻撃させるのか。
本当に悩みどころだ。どのゴーレムも大量に現れる蟻のモンスターの群れを倒すのに役立ってくれるはずだろうから。
「1号機……猟銃の分も考えるとなー。」
ゴーレム1号機の場合はゴーレム1号機以外にも猟銃の魔力バッテリーの分の魔核を使うと考えるとあれだ。
魔力バッテリー自体は俺の魔力だけでも問題ないが、そうなるとゴーレム1号機を増やすのも遅くなってしまう。
「1機ずつゆっくり作っていくのなら問題ない、か?」
ゴーレム1号機とゴーレム4号機からの射撃が間に合って、他のゴーレムたちの役目はまだないから、やっぱりここはゴーレム1号機とゴーレム4号機を増やして行くことに決めた。
それもゴーレム4号機の数を多めにしようと思う。
ゴーレム4号機自体が活動するのに魔力を多く使って長時間の戦闘が出来ないからな。
とりあえずゴーレム1号機は猟銃とワンセットでゆっくりと増やすとして、ゴーレム4号機の方は一気に20機ほど作ることにした。
一気に増えたゴーレム4号機たちを上空へと飛ばして酸砲蟻を狙う様に指示を出すと、これまで上空で戦っていたゴーレム4号機たちを戻して魔力補給を行なっていく。
「魔力はこれでオッケーっと。」
魔力補給が終わったゴーレム4号機は随時上空へと飛ばして射撃を酸砲蟻に行ない始めた。
それを見てから俺は自分の魔力量を考えてゆっくりとゴーレム1号機の数を増やして行くことにした。
増やすゴーレム1号機の数は20機を目標に増やして行こうと思う。それだけあれば十分だろうし。
問題はゴーレム1号機を増やした時に猟銃の装填で消費する魔力だ。
今は俺の魔力回復量の方が多くて余裕でゴーレム1号機が扱う猟銃の装填が間に合っている。
これが増やした結果どれだけの魔力消費になるか気になるところだ。
今の俺のレベルは12レベル。
これを15レベルくらいまで上げていれば魔力は何をするにしても余裕になってくれるはずだ。
それはそれとして倒した蟻のモンスターの死骸を回収したいところである。
魔核は今はかなり減っている。
あんなに今も倒している蟻のモンスターの死骸を見ているともったいない気持ちでいっぱいになっていた。
ああ、それとどうやら異界の中だとモンスターは時間経過で死骸からドロップアイテムへと姿を変えるらしい。




