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世界は誰の夢か  作者: 光幽 擬名
第一部 第二章 交わる影、揺れる心
98/122

疑問:本当に何もないの?

大まかに進めながら細かいことで追加していったりと

後からあれもこれもとなる事もありそうで

実際そんな事もないかもしれない。

そんな感じでただただ妄想・空想を書いてみてますので

あ。これ無理だわと思った場合には無理せず止めておきましょう。

体にあった小説をお選び下さい。

「うん。指先もちゃんと動いてるね。まったく問題なさそう。」

「はい。まったく違和感もないんです。」

「それなら大丈夫かな?・・・目も?」

「はい。両方完璧に見えてますね。」


夕方になって尚弥さんが来て、今は私の診察中。

和さんがあらかじめ説明してくれていたらしく、腕や足の経緯には触れず、そのまま診察だけが進んでいく。


「ここまでしっかり繋げられてるのは・・・ある意味、凄いね。」

「それは・・・そうですよね。確かに・・・。」

「何の問題もなさそうなら、特にこれで終わりかな。でも後から違和感がある場合もあるだろうから、何かあれば相談でも連絡でもしてね。」

「ありがとうございます。」


「お?嬢ちゃんここに居たのかー。」

「こんにちは。」


勘右エ門さんが階段を降りてきた。


「お?そこの兄ちゃんは初めてだな。宜しく。」

「初めまして。尚弥と言います。」

「おう。俺は勘右エ門って事になったから、適当に呼んでくれー。」

「分かりました。」


勘右エ門さんは外へ出るみたい。

金槌とか工具をまとめてた場所に向かうみたいだから、また何か直すのかな?

姿を見かけない時もあれば、こうして気まぐれに会う時もあって、不思議な方だなぁ。

記憶を思い出す時も、手伝ってくれていた感じだったし、きっと人間ではない感じなんだろうか?

でも魔法使いって感じでもなさそう?


「あ。日向、秀人?と・・・和さん?」


地下からのドアが急に開いたと思ったら、日向と秀人が上がってきた。

そして和さん。


「「やっほー和見つけたー。」」

「下に居たんですね、二人が探してたんですよ。」


「・・・そのようで。」


あれ?気まずそうな感じ?

あ・・・また寝てたのかな?


スズも今日はまだ見てないし、和さんまたちょっと髪の後ろの方が荒れてるみたい。


「夕飯ね。今から作るから、まだまだだぞ。」

「あ。じゃあバース達の夕飯は私達がやるよー肉焼くだけでしょー?あ。余った野菜も焼こうかな。」

「倉庫に残ってる分があるから、そうしよー。チーズとかも載せればいけそうー。」


「分かった。宜しく頼む。肉はそこの冷蔵庫にある分、全部使いきって良いから。」

「え!?そんなに食べるの!?」

「それは・・・尚弥以上だー・・。」

「いやいや。あのサイズの狼と僕を比較されてもね・・・。」


確かに。

バース達並みに食べたら、もうそれは大食いというか人間の域ではなさそう。


「私も手伝おうかな?」

「一緒に焼くー?」

「焼こう焼こうー。」


–カララ


「お。出てきたな。そろそろ飯か?」

「そうそうー!焼くよー!」

「まっかせてー!まずは豚からいきやすー」

「わーい!豚って肉好きー!」

「うんうん。」


まずはバーベキューコンロに火を入れる。

木炭も結構あると思ったけど、意外ともう少ない感じなんだね。


「じゃあ切っていくね。こっちに乗せてくから、二人で焼いていってー。」

「「りょうかーい。」」


傍でずっとバースやハウとデンが見守っているのを見ていると、最初はウーノ以上に大きくてまさに獣、って感じだと思ったけど、確かに犬っぽい感じの方が強いかも。


「バースはスズと前から知り合いだったんですか?」

「あぁ。そうだな。こいつらが生まれてしばらくした頃、獲物に気を取られて目を離した隙に、ハウを崖に落としてしまった。」


「・・・え?え?!崖に落ちたんですか?!」

「ハウがな。だが、少々狭い崖で拾いに行くには、崖を掘るしかないと思っていたところに、スズが来たのだ。」


「・・・・・な・・なるほど?」


え?

っていうか獲物につられたって言っても、自分の子供を崖に落とすって、どういう状況だろう・・・?


「え?・・・じゃあスズが崖を下りたんですか?」

「あぁ。ロープを掴んでいろと言われて、崖の上からハウとスズを引っ張り上げたぞ。」


「・・・・えええ?ちなみにデンは大丈夫だったんですか?」


ハウだけ落ちたという事は、デンは傍にずっといたのでしょうか?


「いや。気が付いたらいなくなっていたから、ハウとスズを崖から上げた後に、スズと一緒に探したな。」


「・・・な。るほど?」

「なるほど。じゃないわよ。適当にもほどがあるわ。」


「なんていうんだっけ?こじをえずー・・・?」

「こけ~つ?に入らずんば~虎子を得ず?」

「ことわざはそうでしょうけど、あんた達が言いたいのは、獅子は我が子を千尋の谷に落とすの方でしょう。」


「「そうそう。」」

「はい。お待ちーこっちから食べてってー。」

「どんどんいくぜぇ~。」


ことわざはそうなのかも知れないけど、最初に獲物につられてって言ってるし、意図的じゃないよね・・・。

まぁいいけど。


「しばらくここにいてもいいのだが、たまには運動もしたいところだ。どこか広い場所はないのか?」

「そうですよね。スズに、お出かけできそうな場所がないか、聞いてみますね。」


バースさんぐらいのサイズだと、確かにこの庭を走り回るには少し狭そう。

この世界で思いきり走れる場所はなさそうだけど、別の世界や元いた場所に戻っても大丈夫なら、その方が良さそうだ。


「こっちも焼けたよー。」

「む。野菜か・・・。そんなに焼かなくていいぞ。」

「えー!絶対美味しいからー、ね?」

「そーそ。一所懸命作ったんですー。」

「肉ー!!」

「・・・ちょっとだけなら・・。」


あ。

デンは食べてくれるんだね。偉い。


「親がちゃんと食べないと、子供が真似するのよ?デンは偉いわね。」

「うむむ・・。少しだぞ・・・?」


話しも聞いてくれるんだね。

やっぱりスズがお願いするだけあって、基本的には良い人?獣?な感じ。

子供は崖に落としちゃうけど・・・


「「疲れたーごはーん。」」


「キュウキュウー」「キーキ」「キュキュ」

「お疲れーありがとうね。アリスさんも、イザベルもありがとう。」

「いえいえ。いつもあれは大変ですよね。分担した方がいいですよ。」

「まぁ続くようなら、魔法の設置でもしようかとは思ってますね。」


確かに。

それが一番楽なんだろうなぁ。

あ。そういえば・・・思い出した。


「そういえば、私って魔法使えるんですか?」


「「「「・・・・」」」」


「使えると思うよ。」


声のした方を振り向くと、いつの間にかスズが階段を上がってきていた。


「あ。スズ。」

「キュウ!」


夕飯一緒に食べれるのかな?


「え!?本当に?どうやるんだろう・・・やってみても良いのかな?」

「庭でなら良いよ。使えるなら使えて困る事はないだろうし、イザベルや日向達にでも習ったらいいよ。アルフも教えてくれたんじゃない?」

「うんうん。そうなの、色々教えて頂いたんだけど、でもあの時は使えなかったから、イメージ的な?感じ?」

「なら、やってみて良いんじゃない。アルフに習える魔法使いは、羨ましがられるのか驚かれるのか分からないけど。」


「・・・・一応羨ましいかしら?」

「凄い羨ましいと思いますよ?」

「アルフ?」

「アルフのじーちゃん。」


そうなんだ・・・。

でも確かに凄い魔法使いって言ってたもんね。

これは逆に、下手なことはできないのでは?


「はい。できたよー。鍋は持ってくから、ウーノご飯頼む。」

「任されヨウ。」

「ゴ飯ー。」

「卵?」


「あぁそうそう。卵もね。落とさないようにね。」


え?

生卵って事ですか?!

ま、まさか。


「すき焼きだよ。」

「「え!!やったぁぁぁ!」」

「今日夕飯に来れて良かった・・・。」

「キュウ?」「キー?」「キュキュ?」

「タノしみだ。」

「スキヤキ。」

「スキ?」

「「好きー!!」」


これは、みんなの喜ぶ表情につられてこっちまで嬉しくなる!

今日は久しぶりにスズとも一緒に食べられるみたいだし、それも合わせて嬉しい。


「キュウ!」

「今日は元気だと思うよ。」

「そうだね。目の調子は?」

「特に変わりはない。」

「なら大丈夫かな?まぁご飯はこれからだし、その後で軽く診ようか。」

「キュウ!」


外が寒かっただけに、こたつと合わせるとすごっく温まる。

そういえば、こういう皆で一つのものを食べる形式は初めてかも。

お鍋ってなんか、普通の料理食べてる時と違う感じがするんだよね。


普段も一緒に食べてるのに、お鍋だとなんだか距離が近い気がする。

同じ湯気の中に、みんなで入っているみたい。

団らん的な?


「何を食べながら悩んでるのよ。」

「えっ。この顔でもそれは変わらないんだ・・・。」

「中身は同じだもの。表情も同じでしょうよ。」

「うん!そうかも!アリスの時と梓の時で、前はちょっと違う感じだったけど!今同じ!」

「確かにー?梓っぽいし、アリスっぽい。不思議ー?」


そうなんだ。

思い出す前のアリスの時は、どんな表情してたんだろう。


「そういえば、アリスだとお酒は飲めないね。ちょっと多めに注文したから料理に合うし、一本ぐらい開けようかと思ったけど、やめとこうか。」

「はえ!!!そっか!私ってもしかして未成年なの!?」

「そうだと思う。だいたい100歳ぐらいで、基本世界の大人扱いにされることが多い。」


「な・・。なんてことでしょう。後何年待たないといけないんだろう。あ。でも飲んでいいよ!気にしないで。」

「ええーいいのかなー?」

「飲んじゃうー?うへへー」


「え!?二人は飲めるの!?まさか・・・」

「「飲めるよー。わーい!」」


「なら、あっちの脇にある段ボールから、とっておいで。」


衝撃の事実。

まさかの私、未成年。

いや、それは気が付いてたけどお酒の事はすっかり忘れてた。

アルファーさんと飲んだのが、最後のお酒だったのね・・・


「これー?どれ飲んでいいの?」

「どれでもいいよ。鍋だし日本酒がいいかな。」

「これにしよ!大吟醸ー。」


大吟醸・・・

なんてことでしょう。

そして日向と秀人がまさかの成人扱いなのも、ある意味ショック・・・


「そこまでショックなのね・・・。お酒って美味しいと思えないわ。」

「うーん。確かに子供の頃とか若い頃は、味覚が違うっていうもんね。」

「誰か子供舌よ!」


「えぇぇごめん。でも甘いのとかもあるよ!今お酒も色々あるから、飲めるようになったら一緒に探そ。そういえばスズも一応若いよね?」

「若いけど、未成年ではないし、アルフにどうせ今度また付き合う事になるから、たまに飲むよ。」


確かに。

前にアルフさんと飲んでたや。

それで思い出したけど、和さんは弱いんだよね…飲むのかな?

それにしても、日向達が飲んでいる姿は、どう見ても未成年みたいでちょっと心配になる。


「キュウキュウ?」

「…セイは流石にやめといた方がいいかな?ウーノは飲んでみる?」


「オ酒・・・ちょっとダケ・・・。」

「お!これ美味しいね。僕もおわかりー!」


尚弥さんはお酒もいける口なんですね。

これはこれで結構飲みそう・・・

一升瓶開けて良かったのかな?


「尚弥は飲みすぎるなよ。はい。卵の追加はこっち置いとくよ。」

「はーい!あれ?和も飲めるんだっけ?僕和と飲んだ事ないよー。」

「うひひ。和はねー!」

「へへ。飲めるけどねー」

「和は弱いよ。」


さすが三人共分かってるんだね。


「えー?そうなんだ?意外。結構女の人をバーで引っかけてると思ってた。」

「聞いて聞いて!昔ヤケ酒してた時ね!」

「そうそう。あれは本当に凄かったー」

「え?何それ何それ?」


「日向。秀人。」

「「おっと。まぁ飲めば分かる!」」

「飲まないよ。」


「えー。僕と初めて一緒に飲むんだから、ちょっとぐらい、いいじゃん?

まぁまぁ。どうぞどうぞ。ね?僕医者だし、無理そうならすぐ止めるって。」

「・・・・・・本当に一杯だけだ。」


こういう時の尚弥さんは、ノリがいいよね。

でも、和さんって日本酒なら一杯でも、結構アレなんじゃないかな?


「・・・はぁ。」

「よ!エロいね!」

「そーだそーだもう一杯」

「いいねぇ!僕もお代わりー!」


「スズ。和さん大丈夫?」

「まぁ日向達は分量分かってるし、止めるでしょ。ナオも一応・・・?医者だし?」

「スズは意外と強いよね。」

「この体は分解が早い。まだ若い事もあるけど、強い方だと思う。」


日向と秀人と尚弥さんが、楽しそうに和さんへ注ぎ足していく。

ちょっと大丈夫かな・・・。


「「不思議ナ味。美味しいかは分からナイ。」

「ウーノは初めてだからな。合わなさそうならやめといた方がいい。もしウーノが暴れても大変。」


「・・・た。確かに。」

「暴れル?」

「ガウー?」

「ウーノは暴れナイ。」

「キュウ?」「キーキ」「キュ!」


見慣れない日本酒が、みんな気になるんだね。

う、羨ましい・・・


「これはお肉と合うね!流石和!」

「お酒とのバランス最高ー流石和ー。」

「お代わり頂戴しまーす。流石かずー。」

「うっせぇ。あ。締めは冷蔵庫のうどんな。」


既に言葉遣いは、変わっていらっしゃるようです。


「流石!分かってるね!」

「締めまで最高ーっす兄貴ー」

「締めのおかわりも期待しちゃうー」

「まぁ、適当なタイミングで入れればいい。」


「そうだ!こんなタイミングなら聞いちゃう!?」

「えっま!!まさか聞いちゃうの?!」


日向と秀人が顔を見合わせて、にやっと笑う。


「え。ここでまさかの・・・?ん?何を聞くの?」


尚弥さんまで乗ってきて、嫌な予感しかしない。


「・・・いやいやいい!おめぇらが聞きたいことなんてな!大体予想がつく!結論から言ってやる!」

「ええ!?そんな!!」

「いいいいの!?ドキドキ」

「あはは!和せっかちだなぁ。」


・・・和さん、大丈夫かな?

・・・一体何を言うつもりだろう?


和さんは一度下を向いて、勢いよく顔を上げる。

酔っているのが顔にはあんまり出ない感じだから、見た目は普通なんだよなぁ。


「まぁぁぁたくもって何もねぇよ!普通に寝てるだけ!それ以上も以下もねぇ!」


…情報量が多いのに、何も増えていない。

大丈夫かな?これ。


「あらまぁ。あれは良いのサーズは?」

「ん?楽しそうだし良いんじゃない?」

「一応当事者じゃないの?・・・あなた?」


和さんの相変わらずの変わりっぷりと、スズの変わらなさのギャップが凄い。


「当事・・・とはいえ、好きに喋ってるだけだし、邪魔する必要はないと思う。」

「言われて困る事がある、って感じでもないのね。」

「スズって、改めて器が広いのか、何なのか・・・とにかく凄いね。」


「「えぇぇぇ!?」」

「っえ?本当にあれから一ミリも何もないの?逆に凄いね。」


尚弥さんもそう思ってたんだ。


「1マイクロも1ナノも何もねぇよ!うるせぇ!」

「え?だって一緒に寝てるんだよ!?和くん!」

「え?同衾ってそんな健全なもの?和ちゃん!」

「ぶふっ。単位の選び方が医療者っぽいね。つまり根性論?和やん。」


「あー・・・あれだ!そう!そもそも、そういう感じじゃねぇ・・・うん。別に・・・。」


和さんが急に悲しそうにしょんぼりし始めた。

酔うと表情豊かだなぁ。

私にも分かりやすい。


あ。三人がスズの方を見た。


「私を見ても答えられないよ。」


「え・・・・スズ。は無理か・・・」

「うー・・・・スズは・・無理だ。」

「スズ的には何か言ったの?本当に何も無し?」


尚弥さんはいくんだね。


「最近はちゃんと言葉にするようにはしてるよ。」


「・・・・いや。お前、ハッキリ言いすぎてて、逆に分かりづれぇんだよ。」

「ハッキリしてるんだから、そのまんま。」


「・・・・・・・・え?・・・じゃあマジでそのまま受け取るぞ?」

「?どうぞ。」


「「えええええええええ?何々?!」」

「つまり?ハッキリ何を言ったの?ワクワク。」


尚弥さんが、イザベルモード・・・


「待て待て!ダメだ!お前らには一旦保留!改めてちゃんと確認してからだ!また変なの紹介されて、凹みそうな気がする!」


「えー!気になるー!変なの紹介された事あるの?」

「ヒントヒントー。それはそれで気になるけどさー。」

「そうそう。どういうフレーズの言葉なのさ?そもそも告白は終わってる段階なの?

あ。因みに、その時の子は美味しくいただいた感じ?」


え。それって聞いて良いのかな?

ていうか、スズ。変なのを紹介した事があるの?

和さん凹ませてるし。

和さん、ごめん寝体勢だよ。

なんか、確かに私も気になるけど…これって完全にプライベートでは?


「ダメだ!!!尚弥てめぇそれはねぇから!ていうか、ここで色々終わる気ぃしかしねぇ!!!お前らマジダメ!!ほんとやめてマジで・・・おねしゃす。」

「あはっはっは!!和おもしろー。口が悪いっていうか若い頃のしゃべり方って感じだねぇ。」

「和!大丈夫よ!私は覚えてる!あなたのここまでの苦悩を!ダーリン!」

「そうさ!安心して!僕らは何度となく聞いてきたよ!君の困難を!ハニー」

「「っ」」


続けて何かを言おうとした日向と秀人が、和さんに口を抑えられた。

君達何を言おうとしたのよ。

・・・すごい気になる。


「おめぇらぁぁ・・・次のぉぉセリフはぁぁマジNGぃぃ。何言われるかすっげぇ分かる。予想つく。ジャムの塗ったトーストが床に落ちる時の向きを当てるぐらいすげぇ分かる。まんま顔に書いてある。」

「えへへへへ。どーしよっかなぁ」

「ふへへへへ。おっ~と口があぶねぇあぶねぇ」

「あ。うどん入れまーす。」


「尚弥はある意味、最強ね。」

「・・・うん。イザベルさんと同じぐらい。」

「私もうどん食べようかな。」


和さんが一生懸命止めている事は確かに気になるけど、周りがどうこうという以前に、そもそもここに当事者の一人であるスズがいること自体、かなり問題な気がするのですが。

そんな大っぴろげに話していいような感じ?

お酒様の勢い?

一升瓶なんて、この人数なら一瞬だったね。


「じゃあじゃあ!和!和!これだけ!これだけ!」

「全部じゃなくていい!ここまで見守って来たんだからーね?ね?」

「何々ー?二人は一番何が気になるの?あ。未成年もいるから、規制がかからない範囲でねー。」

「・・・・・。いや・・・俺は最初に言った筈だ。・・・結論を・・・・・・ぐぅ。」


あ。寝た。

まるで会話の幕を自分で下ろしたみたいな、見事なタイミングだった。


「コソコソ・・・え。てことは本当に・・・?」

「ひそひそ・・・うーん。そういう事なのかも?」

「んー。スズたん。スズたん。それは流石にどうなのさ?ちょっとかわいそうに見えてきたよ、僕。」


「知らん知らん。まぁ和はもうこのまま起きないから、今日は君たちが片付けだよ。」

「「はーい。」」

「まぁ面白かったし良いけどさぁ。」


「カズどうする・・・?」

「ウーノ運べる?こうなったら朝まで起きないから、寝室に。」

「分かっタ。」

「キュウ」「キー」「キュ!」


この辺は皆慣れてる感じだね。

和さんウーノにお姫様抱っこされてるし。

え・・っていうかウーノ意外と力持ち?

身長は同じぐらいあるんじゃないかなぁ?


「サーズって、結局良いようにしてる感じね。」

「良いように・・・かなぁ?」


結局、スズは肯定も否定もしないから、見ようによってはそう見えるのかもしれない。

さて、私も一緒に片付けてお風呂入ろうかな。

焼肉とすき焼きの匂いが服にしみて、今日はもう全身が夕飯みたいだ。

もしもお時間があるようでしたら

一文二文、はたまた評価頂けたら

ちょっと凹んだり、めっちゃ喜んだりします。

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