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世界は誰の夢か  作者: 光幽 擬名
第一部 第二章 交わる影、揺れる心
96/121

疑問:これって感情論?

大まかに進めながら細かいことで追加していったりと

後からあれもこれもとなる事もありそうで

実際そんな事もないかもしれない。

そんな感じでただただ妄想・空想を書いてみてますので

あ。これ無理だわと思った場合には無理せず止めておきましょう。

体にあった小説をお選び下さい。

「アリス?」

「んー?」

「やっぱり痛いの?」


「んー・・・痛くはないんだけど、これって。結局スズも切られてるんだよね・・・?」

「そりゃ・・・切らないと、付けられないわね・・・。」

「私はほとんど寝てた感じなんだけど、和さんは“前の体”って言ってたし・・・つまり、スズも一度死んだってことだよね。」


朝のランニングを終えて、いつものお風呂に入りながら肩の付け根から伸びる腕をじっと見つめる。

皮膚の色も、血管の浮き方も、爪の形も——全部“私の腕”みたいに馴染んでいるのが、逆に気持ち悪い。


「…今は普通に腕がある以上、そういうことでしょうね。」


「・・・理由は分からないけど、なんか・・・もう起きてしまったことだとしても、やっぱり嫌だな。」

「まぁ・・・異常だとは思うわ。」


 昨日はスズと少し話して、一応普通な感じだったけど、ちょっとだけ抜けてる感じもした?

フィーさんの事は、和さんから聞いてたから、スズから直接は聞けなかったけど。

フィーさんを探すために、庭にいる大きいフェンリルさんにお願いしたり、私が記憶が整理できていない間に色々してたんだと思う。


でも、フィーさんを助けきれなかった・・・


と、いう風にスズは思ってるのかは、分からないけど・・・どうなんだろう。

昨日は見てない間に、すぐに会社に行ったって和さんも呆れてたし。


「まぁー・・・私がー・・・横からー・・・口出すー・・・ことじゃー・・・ないんですがー・・・」

「何よ?何か言いたいことがあるわけ?」


「・・・・うーん。こう、なんというか・・・あと一歩なわけでして・・・。」

「分からないわよ。何があと一歩なのよ?」


「・・・・・なんだろう?何があと一歩足りないんだろう?」

「・・・もう良いわ。」


「元気?」って聞けば、そりゃあ「元気」って返すよね。うん。

私の聞き方も良くなかったと思う。


今の状況はどう?・・・・すっごいちゃんとした説明が返って来そう。

無理してない?・・・・ワーカホリック基準で返ってくる答えは信用できないよね。

フィーさんの事・・・・なんて聞けばいいんだろう。

また会えるよね!・・・うーん。そりゃそうなのかもしれないけど・・・


…あと一歩って、たぶん“言葉”よね。

スズの方から出る、気持ちの方の言葉。


「うーん。」

「のぼせるわよ。」

「はーい。・・・あ!」

「あ?あぁ・・・本当に降ってきたわね。」

白いモノが空から降ってきた。


今日はスズが言った通り朝から凄く寒くて、走るのも一苦労だった。

屋上のお風呂から空を眺めていると、白い毛玉みたいなものが、ぽとぽと落ちてくる。

お行儀は悪いけど、一人だから・・・顔だけ水面から出して空だけを見上げる。


「すごい・・・。」


こうすると、外の建物が見えないから、世界の縁を全部消して、空だけ残したみたい。

シンシンと聞こえてくる気がする・・・

日向と秀人やウーノ達とも一緒に見たい。


・・・こんな景色、スズに見せたら「へぇ」で終わるのか、それとも一瞬だけでも笑うのか。


・・・よし上がろう。


「和さん!和さん!」

「はいはい?今日はピザトーストですよ?」

「わ!良いですね!コンソメスープも美味しそう!わーい!」


って違う違う。


「和さん雪です!雪ー。」

「え?降って来たんですか?わ。本当ですね。」

「雪!」

「ユキ!」

「ゆk!」

「キュウ!!」「キーキ!」「キュキュ!」


クワとクエとセイで「ゆ~きやこんこん」って言ってる!

ね!雪ってなんかテンション上がる!


「…これは日向達はしばらくは起きられないから、気が付かないでしょうね。」

「まぁ寒いですもんね。」

「夕飯は鍋にしましょうか。」

「はわわわ!!良いですね!お鍋!今から楽しみですし、尚弥さんも大喜びですね!」

「最近は肉焼いてばっかりだったので、更に尚弥が追加となる事を考えれば、僕もその方が助かりますし・・・。」

「なるほど!確かに!バースさん達凄い食べますもんね・・・。冷凍庫あんなに大きいのに中のお肉が、毎日全部入れ替わるのは本当・・・大変ですよね。」


わんこそばぐらいの勢いで、焼いた傍から食べていくので、焼く方は大変だ。

あ。ピザトースト美味しいです。

今日はスズはスケジュールあったかなぁ?

いや、無い日は無いのだけれど、どのぐらい空いてるのかなって。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・和。」

「は?どうした?こんな時間に」


階段から足音は聞こえなかったけど、圭さんが上がって来た。

どうしたんだろう?

和さんに用なのかな?


「・・・・・・・・・・・・・、・・・・・・・・・・・・・・・・・か?」


圭さんが、和さんにだけ聞こえる小さな声で何か言った。


「・・・・?・・・・・・だよな。」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・た。」

「・・・・・た。」


あれ?そのまますぐに降りていくのかな?

本当にどうしたんだろう。


「…ふむ。あ。アリスさん。ほうじ茶ありますけど、如何ですか?」

「あ!はい。是非。」


ティーポットセットで、和さんもこたつに入りながら、淹れてくださるみたいです。


「あの・・・。圭さんどうしたんですか?」

「あー。なんと言いますか、圭は圭でそれを変と感じる場所が違うと言いますか・・・。」

「?」

「・・・さっきのアリスみたい。何が言いたいのか分からないわ。」


お風呂の話ね。


「アリスさんも、何か気になる事があるんですか?」

「え?えーと私はちょっと最近の状況というか様子が、あまり分かっていないだけなので、気にしないで下さいー。」


やっと自分の整理がついて、スズに気を向ける余裕ができたから、色々勝手に気にしてるだけかもしれないし。


「そうですか?まぁあんまり悩みそうなら、気軽に聞いて大丈夫ですからね。」

「ありがとうございます。つまり、圭さんもお悩みなんですか?」


「いや、圭のというよりは、ス・・・悩んでるのか?そもそもどうなんだ?・・・んー実は、悩んでるのは俺だけなのかもしれません。」

「和さんが悩んでるんですか?」


「んー。そうなんだと思います。」

「なによ。二人ともハッキリしないわね。」

「キュウ?」「キー」「キュキュキュー」


「…アリスさんは、俺に何か思う事。というか、希望したい事ってあったりします?」

「思う事?希望?和さんに、これを直して欲しいとかって、欠点の改善についてって事ですか?」

「あー。いえ、あ。それはそれであるなら伺うので、それでも良いんですがそれ以外でも?」


和さんに思うこと?


希望?


ましてや欠点の改善という意味では、正直思いつかないかな?

欠点がない人はいないと思うけど、ほぼ同じ生活範囲にいればこれぐらい気にならないって事の方が多いし、それにしたって和さんは目立つ欠点が特にない気がするし。


「もっと設置魔法の上手いやり方を、詳しく教えて欲しいわ。」

「あ。そういう感じ?どうやったら料理を美味しく作れるようになれますか?って事?・・・ですか?」


「・・・多分、違うわよ。心配し過ぎて何度も帰ってきてるか確認して、寝不足になるぐらいなら、地下で寝ながら待ってればいいじゃない。」

「?」


「っ・・・す、すみません。・・・うるさかったですか?」

「うるさくは無かったわよ。でも降りる足音は聞こえるから、分かるのよ。そして次の日は明らかに眠そうだったわ。」


「・・・すみません。」

「つまりそういう事よね?」

「・・・まぁ。そうですね。本人の意向とは別に他者が望む事を、本人に伝えるかどうかって事が、要点で。」

「あ。なるほど。もっと寝たら?とか、仕事減らさない?とか、のんびりしようよ。とかって感じですか?」


「・・・ま、まぁそうなんですが。」


つまりは、和さんはスズに色々伝えてるけど、その逆がないんだろうか。

ないだろうなぁ・・・

スズってスズ自体の意思を伝えるというよりは、状況からの感想とか具体的な提案っていう、スズ本人の意思とか気持ちとかとは、別の事を言うよね。


「んー・・・言い慣れて無いし、そもそも言う気が無いのかも。」

「まぁ。そうなんです。」

「なら、言わせまくるしかないでしょうよ。」

「えー?どうやって?だって本人言う気がないんだよ?」


そう。

本人にその気がまったく無い気がする。

その気を起こらせるってこと?

圭さん的に言うと、щ(゜Д゜щ)カモーン?


「何で何で攻撃よ。」


「・・・あの子供がするヤツ?質問される大人がめっちゃ困るヤツ?」

「ちゃんとした場面じゃないわよ?基本的な仕事の状況とかじゃ、ただのちゃんとした答えしか返ってこないもの。意味ないわ。」


「んーつまり、感情的な行動をした場面?それがそもそも、あんまりなくない?」

「あんまりでしょ?本当に全くないのかしら?一応人間よ?」

「一応って・・・。」


でも、一理あるのかな?

結局は本人の口から言える場面を増やすしか、慣れる方法ってないだろうし?


「あるでしょ?」

「・・・・ある。」


和さんも考えながら返事を返す。

そりゃそうだよね。

まぁ・・・多分無いわけがないよね。

ただ単に少ないだけって事だよね。


「圭の方が素直で、あいつはあいつでずっとフィーの情報を調べ回ってたから、昨日の事を圭にも伝えたら、圭はさっきまでその後片付けやら情報整理やらをしてたらしいんですけど、本人的には悲しいやら悔しいやらで・・・」


和さんが庭の方に目を向ける。


「……さっき圭。寝れないって」

「寝れない?」

「庭、走り回ってる」

「は?」


和さんにつられて、庭を覗くとハウ達と本気のかけっこになりながら、姿が残像になるほどの速さで、何度も庭の壁面に沿って走り回り続けてる。

あれは早すぎる・・・

少し積もり始めていた雪が、庭の縁だけ溶けてる。


「つまりは圭の場合は、分かりやすく行動に出るのね。でも、スズも少しは出る時あるわよね。日向達が拐われた時も明らかに、普段より感情的だったわ。」

「あれは流石にそうなるよ・・・」


でもあそこまでの局面が何度もあったら嫌だし、しかもあの場面で「何で何で攻撃」はできない。


「まぁ、そういうのを置いてきた部分もあるんでしょうね。だから、こないだはそれが原因であなた達は、喧嘩したんじゃないの。

今更急に拾いに行けってなるなら、サーズ的に言うなら、それなりに理由が必要よね。」


感情を伝える事の理由。

それはもちろん内容によるけど・・・


「私は言ってもらえたら、嬉しいけどなぁ。」

「それは、メリットとしては惜しいわね。」

「確かに・・・」


え?

惜しいの?!

足りないのかぁ・・・

でも感情とかお願いとかを伝えるって、そういう事なのでは・・・?!


「メリットの前に、デメリットが先に来るんでしょうね。言った時のリスクに上回るメリットか、または本人の希望に沿っているかどうか、とかなんとか。」


「・・・な。なるほど。つまり私がスズに「もっと寝たら?」と、言うことによってその言葉がスズにどの様な影響を及ぼすか等々を考えると、スズ的には言う必要は無いと考える・・・?」

「ただの考えすぎね。」

「まったくです。」


これはハードル高そうです。

スズ自体は他人の本心を出すのが、うまいと思うんですが・・・


「「雪ー!!!」」

「キュウ!」「キーキ!」「キュ!」


二人が起きたようです。

日向達はそれを言うのに、まったく躊躇いがないと言う意味では、いい先生になる気がする?

もしもお時間があるようでしたら

一文二文、はたまた評価頂けたら

ちょっと凹んだり、めっちゃ喜んだりします。

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