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世界は誰の夢か  作者: 光幽 擬名
第一部 第二章 交わる影、揺れる心
94/121

疑問:どっちでもいいかな?

大まかに進めながら細かいことで追加していったりと

後からあれもこれもとなる事もありそうで

実際そんな事もないかもしれない。

そんな感じでただただ妄想・空想を書いてみてますので

あ。これ無理だわと思った場合には無理せず止めておきましょう。

体にあった小説をお選び下さい。

「ふぁぁ。」


頭の中にかかっていた薄い霧が、少しだけ晴れたみたいです。

昨日外で勘右エ門さんが、色々作ってくれていた様でしたので、走ってみようかな?

洋服も日向と秀人が色々な種類を用意してくれたので、新品の服をすぐに汚すのは少し気が引けるのですが、なんとなくそんな気分。


「アリス。起きたのね。それに、もう着替えるの?」

「おはようございます。はい!ちょっと外に出てみようかと。」


「・・・良いと思うわよ。それにしても今日も寒そうだけどね。」

「きっと走ってみたら大丈夫ですよ!」


「・・・そうね。」


新しい服を身に着けるのは、ちょっとテンションが上がります。

日向にも、今日ちゃんと改めてお礼を言いましょう。

昨日よりも少し早い時間ですので、きっとまだ寝ていらっしゃいますよね。


「・・・こ、これはハードルが高そうです。身長の倍以上ありますね。」

「そっちは諦めて、普通に走っても良いでしょ。」

「まぁそうなんですが、ちょっと気になってたんですよね。」

「じゃあ中間ぐらいの・・・この辺からは?この辺なら頑張れば登れるんじゃない?」


ぐるりと一周する中に、いろいろな障害物が並んでいるのですが、確かにイザベルさんのおっしゃる中間の辺りならどうでしょう?


「ここに・・・よいしょ。こっちに、こう・・・。」

「気を付けてね。」


足や手を引っかけられそうな場所が要所要所にあるので、私の身長くらいの壁なら何とか登れそうです。


「何とかって感じですね!これは・・・実際登ってみると意外と高いですね。」

「まぁアリスの身長分がプラスだからね。降りるのは簡単そうね。」

「そうですね。でも一つ登るだけでこんな大変なので・・・確かにこれを進み切るのは難しそうです。」

「スズが上手だったから、聞いてみると良いかもしれないわね。」

「そうですね!スズさん上手でしたね。」


「・・・えぇ。」


ジャンプして降りてみる。

降りるとやっぱり思ったよりは高くなかったようです。


「うぃ~寒い寒い。朝から子供は元気だねぇ。」

「あ!勘右エ門さんーおはようございますー。」

「おはようさん。この調子じゃこっちも雪が降りそうだ・・・。」

「雪!見たいです!私のところでは降らない場所みたいで、見たことないんです・・・。

あれ?でも見たことある気がします。・・・・まぁ。でも見たいです!」


1階の窓から勘右エ門が顔を出していらしたので、近寄って挨拶に伺います。

意外と外に出て動いてみれば、大丈夫な感じがしますよ?


「そうだなぁ。雪は景色は綺麗なんだがなぁ・・・寒いからなぁ。嬢ちゃんはだいぶ落ち着いたみたいだな。」

「はい!何か少し分かった事もあって・・・。思い出したことは散々でしたが、無事に手足も動きますし、右目もちゃんと見えてるので、それよりは父と兄に文句の一つも言いたくなってきましたね!」

「そうか。じゃあちょっと整理させてみようか。朝ごはん食べたらおじちゃんの所においで。」


「・・・なんか。セリフが怪しく聞こえますね。」

「・・・そうね。」


「はっはっはっはっはー。おじさんが喋れば全部そんなもんさ。じゃあまた後でー。」


–カラカラカラ


「アリスはもうちょっと遊んでみる?」

「うーん。そうですね!折角なので一周走ってみましょうか!」


早速走り始めてみると、外周一周は意外と長そう。

そして、後ろからフェンリルのハウさんとデンさんも参加してまいりました。


「わーい!」

「わー!」


そうなんです。

私の手も足もちゃんと動きますし、私は何故か生きて、ちゃんと元気に走れます。

あ。

そういえばアキコの子供の名前も、アズサって言っていました。

皆さんのおっしゃる梓さんと同じ方なのかもしれません…

それなら、またアキコにも会えるのでしょうか?

それも気になりますね・・・


「ふぅ・・・。」

「アリス意外と体力あるわね。若いからかしら?」

「そうでしょうか?ずっと家の中にいる事が多かった気がするので、久しぶりにこんなに走った気がします・・・。」

「じゃあ走りすぎはよくないかもね。この辺でシャワー浴びて朝ごはんにしましょう。」

「分かりました。ハウ!デン!また後でね~。」

「分かったー!」

「あとでー。」


お風呂に入ってお食事を頂き終えたところで、朝おっしゃっていた通り勘右エ門さんが、声をかけてくださいました。


「嬢ちゃん。おいでおいで。」

「キュウ?」

「はい。ちょっと怖いのですが、何をされるのでしょうか・・・?」

「おじちゃんも一応傷つくこともあんだよー。こんな若い子に何もしないよー。」

「キーキ?」


「・・・何もしないんですか?」


「・・・少しは何かする・・・かも?」

「どっちですか?」

「まぁまぁ、そんな怯えないでちょっとおいでおいで。」

「キュキュー」


「まぁ様子を見ましょう。アリス。」


ひとまずは勘右エ門さんの傍に近寄ってみます。

ウーノ達もいらっしゃいますし、台所には和さんもいらっしゃいます。

それに、ちょっと変な方ですが、勘右エ門さんは悪い人ではない感じがします。


「うんうん。だいぶ落ち着いてるな。目を閉じてみな。」


やっぱりセリフが変に聞こえるのは、おじさんだからなのでしょうか?

不思議です。

言われた通り目を閉じます。


「そうだなぁ。混ざるというより、上下に重なっているんだな。」


–もう一つも・・・一度何かで、無理やり過去を作り出してるから、継ぎ接ぎ状態なんだろうな。


こたつの熱が足首から上がってくるのに、指先だけが冷える。


–・・・こっちは普通だが、今回のトラウマだけが、本当に邪魔していたんだろうなぁ。


・・・・・?


さっきまで聞こえていた台所の音も、みんなの声も、いつの間にか遠のいていた。


今は、勘右エ門さんの声だけが頭の内側に響いてくる。


勘右エ門さんは「整理させる」とおっしゃっていましたが、私的には一旦整理できたつもりでした。


でも、まだ思い出せていない事があるような気がします・・・


・・・


–!・・・・ガルシア?


男の人の声。


–恐らくは肉体に残っていたアリス・フォーラスの記憶と交錯していると思われます。


女の人の声。


–・・・あ。いえ。初めてです。私はカイル・ヴィンセントと言います。急にすみません。体調は大丈夫ですか?


あ。カイル、和さん・・・?


–なんじゃい。今日は客が多いなぁ。


アルファーさん・・・


–カイル・ヴィンセント、久しぶりね。


あ。そうだ。エリーザさんは和さんの大学の学長だっていう・・・


庭が光る。なんだろう?


–おう!俺とスズや仲間たちと酔いに酔って誰にも真似できねぇぐらい細かい一級品だぞ!!たまには豪勢に行こうじゃねぇか!!!


–・・・・・なんだ?


あの遠くの人は・・・だれだっけ?

アディ・・・?


あ。そうだ。

アルファーさんの凄い魔法に驚いて…


–あんた。隠し事するにも向かないわね。


イザベルさんにはすぐばれてしまいますね。


–・・・・・そう?あいつが一番分かりにくい気がするけど。


そうそう。

フィーさんと色々話もして…


そうだ。

色々あった。


散っていた記憶が、糸に引かれるみたいに次々つながっていく。


死神の世界に行ったりもして・・・


年末もお正月もみんなで一緒に過ごした・・・


–これは憶測による仮定ですが、基本世界の情報では『山本梓』という女性は19歳で亡くなっている事が確認出来ました。つまり、その後今に至る約17年間をアリス・フォーラスの魂で引き継いだのでは?というのが大まかなところだと考えています。


スズ・・・。

昨日はどうしたんだろう?

私驚いちゃって・・・


–今日から入社だから、事務関係をまずは一つ一つ教えてやってくれ。

–はい。分かりました。

–よろしくお願いしまーす。先輩!


スズ。


そうだ。


私は――誰?


・・・

・・


「おはよう。アリス?」


「・・・・イザベル・・・。ここは・・・?」

「相談所の3階のこたつよ・・・。」

「キュウ?」「キュ・・・」


あぁだから足元が温かいんだ。


「・・・・。なるほど。私って本当にアリスの魂だったんだ・・・・。」


「・・・どっちなの?」

「えっ・・・つまりどっちも?」


19歳より前のアリスの記憶。

そちらが本来の記憶なんだと思う。

逆に、山本梓としての実家や親の記憶の方は、今も顔や名前が曖昧で、多分作られたものだ。


「一応は思い出したって事でいいのかしら?」


「た・・・多分?そうだと思うんだけど・・・。多分?」

「なんで、自分の事なのに曖昧なのよ。でも戻った感じはするわ。」

「キュウ!」「キュキュ!」

「大丈夫ソウか?」

「起きタ。」

「オハよう。」


ウーノ達もこちらを見てくる。


なんだか視界が低い

そっか。

今は梓の頃の体じゃなくて、アリスの小さな体なんだ。


「急に眠るんだもの、あのおじさんが何かしでかしたのかと思って、スズに言いつけようかと思ったわ。」

「うわはぁ。おじさんって勘右エ門さんね。」


「あ。アリスさん起きました?大丈夫ですか?」

「あ。和さん。あれ?今日何日です・・・?」

「今日は、・・・1月29日ですね。」


「・・・・29日。既にお正月から3週間以上経ってるんですね・・・ちょっとその間、色々ありすぎな気がしますが・・・。」

「結局、私達は、梓とアリス、どっちで呼べばいいのよ?」


「・・・え?分かんないよ。どっちなんだろう?」


言われてみれば、なんとなく梓ポジションだったけど、記憶的にはどっちもあるし。


「どっちがしっくりくるのよ?」

「えっ・・それが一番悩むかも。梓の方が何となく馴染みがあるような・・・、でもちゃんとアリスって事も分かってて・・・。うーん。考えておきます・・・。」


そういえば、29日って事は・・・

平日なのでは?


「え。というか私さぼりまくってますよね!?」

「仕方ないじゃない。アリスに1から仕事を教える訳にもいかないでしょ。」

「そうですね。焦らなくて大丈夫ですので、今日はひとまずゆっくりしましょう。まだいろいろ混乱する事もあるでしょうし。」


「和ー!電話ー!」

「はいはいー。」


和さんは、声を聞いて様子だけ見に来てくれたのだろう。

日向に呼ばれて、下の階へ下りて行かれました。


「ひとまずは、大丈夫そうね。」

「うん。なんかすっごい寝た後みたいで、いつになく元気な感じがする。」

「まぁ朝も思ったけど、梓の時の体と違って、今のアリスの体は若いものね。」

「は!?あ!!そういうこと!?確かに・・・この子・・・一体何歳!?」


視界に映る髪の毛は、まさかのブロンドですし、手足は・・・そっか。

こっちはアリスのじゃなくて、スズのなんだった。


「確か、死亡時の年齢は30歳か40歳ぐらいって言っていた気がするわ。かなり若いわね。」

「・・・そうなんだ。」


そうだ。

魔法世界では寿命が800歳から1000歳ほどある。

その感覚で考えると、私は基本世界の尺度ではまだ5歳にも満たないことになる・・・


流石にそれは無理がある。

やっぱり基本世界とは比較対象にならないよね。


そういえば、アルファーさんのところでお世話になって、戻ってきて…

スズと殆ど話してなかった気がする。

最後に見た時も何故か血まみれ姿だったから、私気絶しちゃったし。

今ってどうなってるんだろう。

もしもお時間があるようでしたら

一文二文、はたまた評価頂けたら

ちょっと凹んだり、めっちゃ喜んだりします。

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