疑問:そう思っていたのは私だけ?
大まかに進めながら細かいことで追加していったりと
後からあれもこれもとなる事もありそうで
実際そんな事もないかもしれない。
そんな感じでただただ妄想・空想を書いてみてますので
あ。これ無理だわと思った場合には無理せず止めておきましょう。
体にあった小説をお選び下さい。
聞いたら、もう今までの私には戻れなくなる気がした。
でも、知らないままも、怖かった。
「イザベルさん。」
「・・・何かしら?」
「率直に教えてくださいって言ったら、教えてくださいますか・・・?」
「・・・・。私には分かっていない部分もあるわ。」
「じゃあまずはイザベルさんが、知っている部分だけでも良いです。」
私自身に問題があるのだろうとは思うのですが・・・
アルファーさんやカカさん、そしてイザベルさん。
ここに来て、和さんや日向、秀人、ウーノ達。
多分、みなさんが私に、すごく気を使ってくれています。
それは私自身というより、私が忘れてしまっている記憶に対して気を使っているように感じます。
でも、それをハッキリとおっしゃらないのだとすると、言いづらい事・・・
朝に勘右エ門さんがおっしゃったように、悪い事があるという事なんじゃないのかと思います。
なら、このモヤモヤは――いっそ聞いてしまった方が早い気がしました。
…というのは私視点なのですが・・・
あまり宜しくないでしょうか・・・?
「・・・アリス。それを伝える事がアリスにとって良い事かどうかは、私には分からないわ。」
「誰なら分かりますか?」
「・・・アリスか・・・梓ね。」
「梓さん。お名前としてよくお聞きする方ですよね。イザベルさん。」
「・・・何かしら?」
「私がこのまま思い出さないままだとしても、私は後悔しないでしょうか?」
思い出す事ばかり考えても、なかなか進まない気がしてしまう。
それに思い出したくても、どうすればいいのかが分からない。
「はぁ・・・分からないわ。それこそアリスか、梓次第かしら。」
お風呂に入ってお部屋に戻り、一日の悶々とした事をイザベルさんにぶつけてみたのですけど。
大変困らせてしまっているご様子です。
「なら私は聞きたいです!!」
「・・う・・・・・・・・わ、分かったわよ。でもここじゃなくて3階でも良いかしら?」
「・・・・?何でですか?」
「あなたの体の事も含めて、細かいところを知っているのは、多分和かスズの方よ。」
「なるほど!では行きましょう!」
「・・・・」
4階から階段を下りると、3階の明かりはまだ点いている様子で、お風呂上がりの和さんを発見いたしました。
「あれ?どうしたの?もう寝るんだと・・・?」
「・・・和。アリスが話を聞きたいそうよ。」
「む!イザベルさん!イザベルさんからの話も聞くんです!足りない部分は和さんに伺いますから!」
「・・・・?」
「はぁ・・・和。アリスは何があったのか、知りたいという事なのよ。」
イザベルさんは、良いところでたまに逃げてしまうので、今日は逃がしません!
そんな私の雰囲気に気が付いたのでしょうか?
やっと説明して下さりそうです。
「あー。・・・えっと。なるほどね。アリスさんは聞く気満々だね。」
–バタバタ
「和!!!!魔法世界に向かいたい。コーディに連絡を送ってくれ。」
「は?!なんだそれ?どうした!?」
「説明は後だ!とにかくコーディに頼む!すぐに向かう!!」
「ああ。分かった!」
次の瞬間、階段の下からスズさんが勢いよく駆け上がってきた。
足音が重い。
まるで床が怒っているみたいに鈍い音が響く。
驚いて和さんの方から、声につられてスズさんの方へ目を向ける。
……あれ?
服が、少し濡れている。
水……?
違う。
赤。
視線が合った瞬間、胸の奥がひゅっと凍りついた。
スズさんの目が、私を見た瞬間だけ大きく揺れた気がした。
次の瞬間――
赤。
床の上に、赤。
床の色がにじむ。
壁が揺れる。
視界の端から、じわじわと色が滲んでくる。
赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤
赤赤赤赤赤
赤赤赤赤
赤赤
赤赤
赤
–ゴトン
・
・
・
「アリス!!!」
「!!・・・・私か・・・すまん。・・・悪いが、和の方でアリスは頼みたい。コーディには「向かう」との連絡だけでいい、後はこっちはこっちで何とかする。」
「まっ!スズ!!」
声は聞こえるのですが、水の中にいるみたいに音が遠くぼやけていきます。
どうしたのでしょう。
足の感覚が、少し遠い。
手も、少し軽い。
急に目の前が――
赤くなって……
そういえば……
お兄様とお父様は、どうして……
「あぁ来たね、アリス。こちらにおいで。」
「はい。お父様どうされましたか?」
「アリスは、最近知らない友達の名前を言うだろう?あれは誰だい?」
確か今日はお父様に呼ばれてお部屋へきたのですが、お兄様もいらっしゃいました。
「あ。アキコでしょうか?」
「そうそう。そんな名前の子は、このあたりにはいないだろう?」
「はい!アキコは私の夢の中にしか出てきませんので、お話するのも夢の中だけですよ。」
「夢・・・。普段アキコとは、何を話しているんだい?」
「・・・えっと。楽しい事とか、最近の事を聞いてくれたり・・・あ!後はアキコはお母さんなので、アキコの子供のアズサって子が私と同い年なんだそうです!」
「・・・アズサ・・・。お前はやっぱり何かあるのかもしれないね。」
「?」
父様とお兄様は考え込むように、しばらく唸っていました。
夢でお友達とお話するのは、変なのでしょうか……?
でもアキコとのお話は、私の知らない事ばかりで、いつも楽しいです。
いつかアズサとも話してみたいです。
「まぁ……何かあればそれはそれで良いだろうし、身体的なサイズは近い。問題ないだろう。」
「?」
急に、まぶたが重くなりました。
視界が少し揺れる。
床が、少し遠く感じる。
どうしてでしょう?
折角お父様と久しぶりにお話しているのに……
昨日もたくさん寝ましたのに……
体が、うまく動かない。
手を動かそうとして――
感覚が、無い。
–ゴトン
重たいものが床に落ちる音。
……あれ?
床の上に、腕がありました。
私の右腕が、
少し離れたところに転がっていました。
–ゴトン
今度は反対側。
床の上に、もう一つ。
床の模様がゆっくりと広がって、
赤い色が滲んでいきます。
–ゴトン
これは――
あ。
「!!」
「アリス!大丈夫?」
「・・・・・?イザベル・・・さん?」
床の冷たさと、頭の奥のざわつきがゆっくり戻ってくる。
「急に倒れたからびっくりしたわ!どこかぶつけた?」
「・・・・イザベルさん。」
声がうまく出ない。
喉が少し震える。
「痛い所ある?あざとかはなさそうだけど・・・」
「・・・・イザベルさん。」
「今カイ・・和が・・・どうしたの?アリス?」
少しだけ息を吸って、
自分でも驚くくらい落ち着いた声で言いました。
「・・・・イザベルさん。」
少しだけ、息苦しい。
「・・・私、なんで腕と足や目が違うのか分かりました。」
「・・・・え?それは・・・たしかスズの。」
「イザベル。」
和さん。
救急箱を持った和さんが、いらっしゃいます。
「・・・・和さん。」
「はい・・・。」
「こちらは・・・どなたの手足と目・・・なのでしょうか・・・?」
和さんは一瞬だけ目を伏せてから、静かに答えました。
「・・・・恐らくは1代前の3番目のwalkerのスズのかと思われます。」
「・・・・・」
頭の中で、言葉だけが静かに沈んでいく。
これは、スズさんの。
それはつまり――
スズさんも、お兄様かお父様に
私と同じように、切られてしまったのですね。
「・・・私は、どうしてこうなってしまったのでしょうか・・・?」
「・・・・根本的な理由は、まだ・・・本人に聞くしか分かりません。」
「・・・手足が切られてしまった後の事は・・・あまり覚えていないんです。」
「恐らくは・・・体はしばらく生きていらしたのかもしれませんが。・・・どこかで耐え切れなくなってしまい、大きな事件の際に亡くなってしまったのではないかと思われます・・・。」
「なるほど・・・事件・・・。」
不思議と、頭の中は静かでした。
何故スズさんから手足や目を取って、私にくっつけたのかは、お父様かお兄様に聞かなくては分からないのですね。
そして私は途中で死んでしまった・・・
そう言われてみれば、そうなのかもしれません。
「・・・アリス?」
「イザベル。私、明確に一つ思い出しました。」
「・・・ど、どうぞ?」
「私に友達が出来ないのは、家族のせいでした!」
「「・・・は?」」
胸の奥に溜まっていたものが、
一気に溢れてきました。
「私は意外と魔法が上手って事で、全く外へも遊びに行けずに、毎日毎日練習練習練習!!
更に夢の中で、やっとできたお友達なのに・・・その後すぐに!
うー!手足を切られてっ・・・・・和さんがおっしゃる通り・・・きっと・・・私は!死んでしまった・・・のだと思います・・・・・っず。」
言葉の最後が、崩れました。
「・・・・。泣かない・・・ううん。泣きましょう。アリス。」
「うー・・・・・・・・」
和さんの手が、そっと頭に触れる。
その温かさに触れた瞬間、胸の奥の堰が壊れたみたいに涙が溢れました。
今改めて思えば、ブライアン兄さんとは全然違います。
ブライアン兄さんは、こんなに優しい顔で私を見てくれた事はありません・・・
「ずっとぉぉぉ・・・一人だったのにぃぃぃ・・・うえぇぇぇぇぇぇぇ。」
遊びにも行けなくて。
友達も作れなくて。
やっとできた友達とも、なかなか話せなくなって。
そんなこんなだったのに――
何もないまま、終わっちゃうなんて・・・・
もしもお時間があるようでしたら
一文二文、はたまた評価頂けたら
ちょっと凹んだり、めっちゃ喜んだりします。




