答え:急ぐなら、ゆっくりいこう
大まかに進めながら細かいことで追加していったりと
後からあれもこれもとなる事もありそうで
実際そんな事もないかもしれない。
そんな感じでただただ妄想・空想を書いてみてますので
あ。これ無理だわと思った場合には無理せず止めておきましょう。
体にあった小説をお選び下さい。
「あ。スズー。」
「あー。」
「ん?ただいま。」
相談所に帰って庭に入るなり、ハウとデンが、匂いを見つけた犬みたいに駆け寄ってきた。
庭にいるのだから、そりゃあ真っ先に来るか。
元いた場所に比べれば、ここはかなり狭い場所だろうから、早めに帰してやらないといけないと思うんだけど…
「帰ったか。」
「あぁ。今日にでも行けるなら行こうか。」
「そうか。こいつらもここには多少慣れたみたいだから、少し放っておいても大丈夫だろう。」
「分かった。後でもう一度声をかけるよ。」
一度地下に戻り、一通りメールやチャットを確認していると…
「ん?」
–指定場所の開通について
以前アンジェラに頼んでいた、梓の実家――青森方面へのドア接続。
その件についての連絡らしい。
一応許可が通ったが、最近は部外者の出入りも増えていることもあり、移動するならアンジェラも同伴となるそうだ。
その日程は改めて連絡するとのことらしい。
状況的にも仕方がないとはいえ、日程を調整するのは少々面倒だな。
けどまずは連絡を待つしかないだろう。
時間もあるしその前までには、山本宗一郎と亜季子の事についても調べておこうか。
「和ーいるー?」
「はーい?おかえり。あれ?日向達は?」
「日向達?見なかったな。庭にもいなかったし、上の階にいるんじゃない?」
「…まぁいいか。どうした?今日行くって話か?」
まぁその通りなのだが、和の表情がやや硬いのを見ると、色々察しているのだろう。
「まぁそのつもりで、フェンリルを呼んだりしてるんだから、今さらどうこうは言わないよ。」
と言いつつ、言わないで黙って行ったら、怒られるのは目に見える。
「まぁ言いに来たのは良いんだが、目星としては今日中に帰って来られるのか?」
「あー・・・状況次第だが、一応そのつもり。地下を回れるならさっさと回ってみて、そこにいなければ一度戻って来る予定。」
「…分かった。まぁ、気を付けて。」
「分かった。そういえばおじさんは?」
「おじさ・・勘右エ門さんも上にいるんじゃないか。さっきは6階で本を漁ってた。」
「分かった。」
おじさんは、本当に好き勝手しているようだ。
さっき少し目に入っただけだけど、庭のパルクール用に作った場所にも、色々と手入れが入っているようだった。
「あ!スズーおかえりー。」
「おかえり!」
「おかえりなさいー。」
「キュウ!」
「ただいま。みんなで本を読んでるところ悪い、そこのおじさんに用があってね。」
「あ?俺か。へいへい。」
だらだらと歩く神と一緒に、一段下の階へ降りる。
「そんで?」
「今日にでも行こうかと思っておりますので、頂けるものは頂戴させて頂こうかと。」
「あぁ。へいへい。悪魔の場所なら祈りの方で良いだろうな。連れてくフェンリルにも必要だし、外に行こうか。」
必要な準備といえばそれぐらいだろう。
結局は何が起こるかは分からないのだから、その時々で対応を変えるしかない。
生臭神様の加護をうけて、人間の姿(耳としっぽ付き)のバースと一緒に、手荷物を片手に通路へ入る。
扉の先は、印象のせいか、空気までどんよりして見えた。
「ふん。場所は普通なようだな。」
「まぁ少し離れた場所だからね。しばらくすれば恐らくあいつが・・・来たか。」
「また、いらしたんですか?」
「あぁ。お前にまずは相談だ。」
「はいはい。なんでしょうか?元ご主人様?」
前に言っていた通り世界に入れば、ガイルからは確かにすぐに分かるらしい。
扉を出てすぐの雑木林の中で、ガイルは普通に姿を現した。
「前に入った地下に、もう一度入りたいんだが、案内を頼むのにこれは支払いになるか?」
「おや?今日お持ちの手土産は私の為でしたか、どれどれ?」
以前、圭に頼んだ――例のモノというやつ。
これがダメだったら、ちょっと和には言えない事で、もう一度相談するしかない。
「ほう。これは・・・なかなか良い物ですね。吸血鬼の方からすれば極上品でしょう?」
「そうらしい。私には価値の分からないものだが、支払い材料になればとは思って持って来てみた。」
圭に頼んだのは、怪異の世界で販売している、吸血鬼御用達の血液ボトル。
こういう物がオンラインで売られている世界というのも、正直よく分からない。
まぁ怪異の世界では、それ以上に不思議なモノを色々と販売しているようなので、気にしてもしょうがないのか。
そして、圭には吸血鬼用の中にあった物の中で、一番良いのを頼むとは言っておいた。
「・・・生身の人間には勝てませんが、これはこれで頂きましょう。案内までならお受けしますよ。私は一切手出ししませんので、そのご理解で。」
「助かる。じゃあ行こうか。バース」
「そちらは人間の方じゃありませんね。見た目通り獣臭いお方ですが、本日はご一緒ということですね。」
「獣臭い!?」
「…まぁ。そうだ。気にするなバース。ガイルはわざとだ。」
お互いに仲良くなれとは思わないが、わざわざ荒立てに行くのもどうなのだろうか。
まず圭のおかげで、最初の問題が解決したので、一応進む事には問題ないだろう。
前回はあまりゆっくり外を見ている暇はなかったが、スッキリしない曇天空。
今は日中のようだが、悪魔の世界に快晴というイメージはない。
地下へは、この雑木林の先に見える山がある方向だった筈。
前回の景色を思い返すが、あの時は夜だったので、だいぶ景色の印象は違う。
「正面から行っても駄目ですよ。こっちから回りましょう。」
どうやら、このまま一直線ではダメらしい。
この辺はガイルの言う通りにして問題ないだろう。
「ガイル。今日は一応人を探しに来たんだが、最近の地下の様子はどうだ?」
「部外者という意味では、出入りは相変わらず多いようですよ。どの方もあまり美味しくなさそうですので、私としては興味がありませんが。」
「興味のありそうな、若い女性が来た感じはないという事だろうか?」
「それも存じ上げません。あんなカビ臭い地下の中を、毎日見て回っている訳ではありませんので、ですが他の方々は楽しそうに入っていかれるようですね。全くもって意味が分かりません。」
流石に、地下の中の様子までは分からないか。
無駄足かどうかが、先に分かる方法があれば良かったが、もし捕まっているとしたらドラゴンのいた一番下の様な場所か、私が最初に入れられたあの部屋ぐらいしか、今は予想がつかない。
昨日のアリスの話からも、一応はまだ生きていると思われる。
わざわざ「来るな」と言うあたりは、フォーラスとの接触の部分もあるだろうが、こういった世界自体が危ない事に対する警戒の意味もあるかどうか・・・
ましてや、そもそも助けに行ける場所なら、私でなくてもフィフにでも、声をかけそうなところ。
念の為、状況を説明してフィフにも連絡してみたが、そういった連絡はないという事だった。
まぁあの二人も仲が良いかと言われると、何とも言えない…
「中へ入っていった悪魔は、どういう奴が多いんだ?」
「若いのが多いですね。外部からの人間が出入りしていると嗅ぎつけて、契約結びに躍起になっているのでしょう。」
確かに、前回入った時もフォーラス家関係かは分からなかったが、知らない魔法使いらしい男達も見かけたし、外部の出入りは今も多いのかもしれない。
今回フィーを攫ったのは確実にフォーラスなので、仮にあそこを拠点にしているとしてもそういった悪魔対策に、適当な餌になる魔法使いも連れてきているのかもしれない。
一度入れば悪魔なしでは出られない、出たければ悪魔と契約が必要になる、では何を代償にするか。
もはやどっちが悪魔なのやら。
「こっちから入りましょう。面倒なトラブルは御免ですので。」
ガイルの示した先には石板。
これが入口になるのだろうか?
「力を流せば、以前ドラゴンのいた一番下に出られます。そこで問題ないでしょう?」
「あぁ。頼む。」
「お手を、繋いでいないと置いて行かれますよ。」
ガイルの手を握り、バースの手を握る。
「よろしく。」
ガイルが石板に向くと同時に、石板に黒い靄が掛かり、視界も同様の靄が広がる。
そして、靄が晴れた先は、確かに一度来た地下通路のようだ。
「ありがとう。ひとまずここを見て回る。」
扉のない洞穴を以前と同様に、一つ一つ覗いていく。
通路自体は端から端までは、10~15個ぐらいの部屋がある感じなのは分かっているので、一通り見たところでそこまでの時間はかからないだろう。
今回はドラゴンの鳴き声も聞こえず、3人分の足音だけ。
人の気配はない。
ここのフロアには、いなさそうだろうか。
そういえば、最初に連れていかれた部屋にはどうやって行こうか。
ガイルが見ていたのなら、場所を覚えているだろうか?
「ガイル。私が最初に連れていかれた、寝室の様な部屋のフロアに行きたいんだが、あそこはいける?」
「あぁ。あれは地下通路に繋がってはいますが、魔法使いが無理やり別の場所につなげた所なので、この時点では中の様子は感知できませんね。もちろん魔法使いが中にいる可能性が高いと思いますよ?」
「…そうなのか。バースちょっと覗いて厳しそうなら、逃げようか。」
魔法の世界にあったイヴの書物やらがあったあの部屋も、こういった場所に繋げていたのだろうか?
今回の目的を考えれば、むしろそういう場所の方が有力だ。
ここまで来た手前、行かないわけにもいかない。
「では階段を上がりましょう。フロア3つ上がってください。」
そういえば、最初に来た時も連れてこられた地下の扉からあの部屋へは、3つ分のフロアを上がった気がする。
何か法則性があるのだろうか。
–カタ
目的のフロアへの階段を上っている途中に、目的の階から音が聞こえた。
悪魔なら基本逃げるしかないが、フォーラス家ならどうだろうか・・・
見つからずに行きたいので、まずは階段から静かに様子を伺う。
「・・・!・・・・・!!・・・・・・・だ。」
「・・・・・!・・・・。・・・・・・!?」
何やら言い争いをしている雰囲気。
「バース・・・聞こえるか?」
「ふむ。男同士が喧嘩しているな。・・・・報告をどうするかとか、追いかけるかどうか。・・・ブルース・・・という名前が出たな。」
フェンリルのバースなら聞こえると思ったが、その通りだった。
「ブルース」の名前として出たという事は、本人ではないのだろうか?
一応私の方で周りや下の階の様子に注意しながら、話に耳を立てるバースの説明を聞く。
「あぁ。何かに逃げられて、探す必要があるようだな。その報告を先にするのか、見つけるのを先にするのかで、恐らくは3名の男が揉めている。」
何かに逃げられた。
フィーなら大当たりなのだが、そこまで確認できないだろうか。
「・・・どうやら、探すことにする方向になりそうだ。多分こっちに来るぞ。」
「分かった。急いで下りよう。」
下のフロアに移動し、そこは以前見たホテルの部屋の様なフロアだったので、手前の一部屋に入る事にした。
「ありがとうバース。改めて他に聞いたことがあれば聞きたいんだが、どうだろう?」
「・・・む。特定の名前は、ブルースという名前だけだな。何が逃げたかは分からん。」
「そうか。ガイルは何か答えても良さそうな事はある?」
「いいえ。特にはお答えできることは、ありませんね。」
「お答えできることはない」・・・か。
何か気付きがあったような感じもする。
だが、こいつの表情はあまり読めない。
あるかもしれないし、ないかもしれない。
もし何かあったのであれば、なんだろうか・・・
分かりやすいのは、血や肉の匂いだろうか。
若い女性の匂いがしたか、そうではない別の匂いがあったか。
そしてもしもフィーが逃げているとするなら、どうやって逃げているだろうか。
まだこの地下迷宮の中にいるのか、それとも何らかの方法で逃げる事に成功したか。
迷っているなら探した方がいいけど、それこそフィーを見つけるよりも別の生き物に見つかってしまう可能性の方が高い。
それなら…
「一度最初の一番下の階に行きたいんだが、いいだろうか?」
「?えぇ分かりました。では先ほどの階段からおりましょうか。」
「まて、何か来るぞ。」
部屋を出ようとして、バースに止められる。
–カツカツ
「…全く。逃げられすぎですね。」
「まぁ彼女達の方がその辺の知識は豊富だろう。」
「だからといって、結界も魔法拘束もこんなに意味をなさないなんて、フォーラス家としてもどうなんでしょう・・・。」
「だから目的次第では、手足を切るぐらいしないと無駄なんだ。」
…どちらも、聞いたことのある声。
恐らくはブルースとブライアンだろう。
足音は、3つか4つあるから悪魔付きのようだ。
「…兄さんはそうするのかもしれないけど、僕はちょっとそういう暴力的なのは苦手なんだよ。」
「なら相手が悪い。walkerを相手にして、そんな簡単に事が進むなら、こんなことはしていない。」
逃げたのはやはりフィーのようだ。
手足は切らなかったということで、自力で逃げたのか、この迷宮内で彷徨っているのか。
「やはりwalker方面から通路を考えるなら、2番目の方法かまたは未接触の5番目ぐらいだろう。
3番目は元々話に乗る気が一切ない。4番目は2番目の事に関しては乗ってきていたが、クラーレンとは相性が悪いようだ。」
言い争う声が、通路を伝ってじわじわと迫ってくる。
部屋の前を通過しているようだ。
「女性体という点では本当なら、3番か4番をどうにしかしたいところだが、クラーレンと今問題を起こすのは避けたい・・・。奴の目的にある2番目についてだけ、ひとまず乗っかっておいた方がいいだろう。」
「山本の娘の魂は、どうするのさ?」
「死神側の手にいずれ戻るなら、回収できるだろう。それよりは3番目にいる方が問題だ。あの時に既に知っていればこんな回りくどい事になる事はなか・・・」
「・・・?」
声は徐々に遠くなって行っていく。
そんな中で、ブルースが黙った。
・・・気が付かれたか?
「はぁ……あの時は、判断材料が少なすぎた。」
–カツカツ
一応大丈夫だったようだ。
偶然立ち聞きしたが、フィーの事についてほぼフォーラスからは逃げている、と思って問題ないだろう。
問題はここを迷っているのか、既にこの世界から逃げているかどうかだけだ。
・・・あとは、ブルースとブライアンの温度差が気になる。
元々、ブライアンもブルース寄りだとは思ったが、ブライアンは本当にただの手足なだけなのだろうか?
事件の時にも失踪に成功したのは、ブライアンだけだった。
だが、先月相談所に来たのもブライアン。
何とも中間管理職のような感じがするな…
まぁいい。
今はとにかく、最初に使った“あの扉”を確認しに一番下に降りよう。
改めて部屋を出て、死神の世界からここへ連れてこられた時に使われた扉を確認する。
–カチ
「・・・・。ガゼルありがとう。一度帰れそうだ。バース、一旦相談所に戻る。大丈夫そうか?」
扉の履歴上、再びフィーが行きそうな場所に繋がっているようだ。
ここに残っている可能性はゼロではないが、探索するとなるとそれはそれで方法を考えないといけない。
このまま残って探しても、いずれどこかでフォーラスか悪魔とぶつかる事になる。
それなら、履歴に残っている先をまず確認してしまった方がいいだろう。
「儂は構わんぞ。何もしてないしな。」
「えぇ私もこれでボトルを頂けるのでしたら、特に異存はございませんよ。」
「分かった。では一度帰ろう。ガゼルありがとう。」
一度鍵を差しなおし、相談所の地下の扉に繋げる。
ガゼルに礼を言って、バースと戻ろうとする…
「・・・来ました。」
「・・・あぁ。あなたが手助けに入っていたのですか、ガゼル。」
「それが何か?」
「いえ?もう一人嗅いだことのある女性の香りがすると思ったので、追いかけてみればやはりここでしたか。念のため確認をしに・・・。」
ぞくり、と背中が粟立った。
階段の上から、いつの間にか気配が落ちてきている。
見上げた先にいたのは、いつもブライアンの傍にいる悪魔――ヴェラだった。
気配を消していたのだろう、ガゼルも気が付くのが遅れたようだ。
…ブライアンの姿は見えない。
単独で来たのだろうか?
「そうですか。こちら方はこれからお帰りとなりますので、すぐに私もお暇致しますよ。」
「最近お仕事がうまくいっていないので、その女ぐらいは頂きたいところですが、あなたといいそこの犬といい、面倒な事ばかりです。」
「・・・犬。」
「では、見なかったことにして戻られてはいかがでしょうか?恐らくはあなたの手には、余りますよ。」
扉をくぐれば助かる。
それが分かっているのに、足が動かない。
ガゼルをここに残していく、その一点が喉に刺さって抜けない。
「何を代償にされているのか存じませんが、大したものではないでしょう。ガゼル、あなたが引きなさい。その女を寄こせば問題ありません。」
「それはその通りですが、こちらとのお約束もございますので、あなた方はさっさと入ってしまっていただけませんか?」
「…お前はその後逃げられるのか?」
「・・・・・?・・・はぁ!?私の心配で留まっていらっしゃったのですか?」
今の問題はそこだろう。
「・・・はぁ。あなたは本当・・・。はぁ。ちょっと面倒な方ですけど、逃げるぐらいはできるでしょう。あなた方がいても邪魔なだけですよ。さっさと入っちゃってください。」
「っさせません!!」
「スー!」
–ガン!!!
ヴェラの姿が掻き消えた。
まずい、と思うより先に、目の前へバースが滑り込む。
次の瞬間、金属でもぶつかったみたいな激しい音が弾けた。
フェンリルの爪へ戻ったその手が、ヴェラの刃を受け止めていた。
邪魔になるのは確かだ。
逃げられるなら、さっさと行くか。
「じゃあ行く。後日確認しに来る。バース行けるか?」
「おう!」
バースは押し合いになっていた刃を押し返し、ヴェラを階段の方まで押し飛ばす。
こちらに戻って来るので急いで扉をくぐり、扉を閉めた。
「全くお人好しも程々にして頂きたいものです。ではヴェラ、これにて失礼いたします。」
「ガゼ・・!!」
僅かに聞こえた声からも恐らく大丈夫そう。
そのまま急いで相談所に戻り、まずはバースを庭に戻るよう伝える。
「無駄足になってしまったが、何事もなくて良かった。ついてきてくれて、ありがとう。
私はこのまま探している人の行き先を確認しに行きたいから、その後の事は後で話しても大丈夫?」
「あぁ構わんし、なんならここは過ごしやすいからな、しばらくならいてやっても良いぞ。」
「助かる。また手を借りる可能性もあるから、その辺は早めに考えておく。」
バースの方で、戻りたい様子が無いのは助かる。
ガゼルの事もだが、悪魔の世界と合わせて世界を回る時には、バースの手を借りられるなら、お願いしたい。
バースに伝えた通り地下へ戻り、フィーが行ったと思われる場所へと通路を繋ぐ。
位置は履歴にあった場所からずらし、履歴の場所が確認できそうな位置にしておく。
もしまだ繋がっているなら——次は当たりだ。
…先に和へメッセージだけ送っておいたが、まだ既読は付いていない。
もしもお時間があるようでしたら
一文二文、はたまた評価頂けたら
ちょっと凹んだり、めっちゃ喜んだりします。




