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旅立ちの時だそうです。

「いやーそれにしても2週間経つのは早いな。」

「そうねー、あなた。」



親父達は笑いながら言う。

確かにこの2週間は早く感じたーー主にこの二人が逃げ回るせいであるのだが・・・。

さて、今日俺は学園へ向けて出発する。

ここから港町まで行った後、今日出港予定の、飛行艇にのって3日かけて、隣のゴルダン大陸にあるガルシア王国に行く。

入学試験はーー今日は月曜ーー今週の金曜から来週の火曜までの5日間にわたって行われる。

予定としては、何が起こるか分からないので、二日前につくことになっている。

ちなみにレイナとカレンとは港町で待ち合わせだーーカレンは結局あのあと帰らせて貰えなかったからだ。

ちなみにカレンも学園に通うことになっている。ーー

さてと



「うぅー、おにいさまぁ。」



と可愛げに泣きそうになっているのは、我が弟である。

こいつほんとに、女の子みたいで騙されそうになる。

俺は弟の頭を撫でると



「ほらしっかりしろ、男の子だろ?」

「うぅー、心は女の子ですぅ。」



ボケる元気があるなら大丈夫だろう。

・・・ボケだよね?

さてじゃあそろそろーー



「それにしても本当に、卒業しても何年か帰ってこないのか?」



と親父が聞いてくる



「ああ、世界を見てまわりたいしな。それに、長い人生だ、たった数年だろ?」



吸血鬼と死人族ゾンビはどちらも長寿だ。

親父達だって、見た目は20代だが軽くその10倍くらいは生きている。

当然その息子である俺もこれからさき、かなり長い年月の人生を歩むことになるだろう。

だったら十数年ぐらい軽いものだろう。

それに異世界に来たのに物見遊山が出来ないなんて悲しすぎる。

俺の思いを感じたのか、親父は顔に陰りをつくると



「そうか・・・つまり、しばらくは仕事しなくちゃいけないのか。めんどくさいな。」

「おい、ちょっと待て、そうかの後なんつった?」



そうやって俺が問い詰めようとすると



「はいはい、そのぐらいにしとかないと待ち合わせに間に合わないんじゃないの?」



と母さんが間に割って入ってきた。

そういえはそろそろか。



「それじゃあもう行くわ。」

「そうか、気をつけながらも楽しんでこい!」



そう言って親父が激励してくれる。



「仕事はちゃんとしておけよ。」



そう言って今度こそ俺は、空間の上位魔法である『転送テレポート』をつかい、港町に出発した。







俺は町の近くの茂みに転送される。

周りを見渡し誰も見てないのを確認してから町に向かう、町を囲むようにしてある、高い壁を見ながら相変わらずでかいなと思い、入り口の門に向かう。

ちなみにこの町の門には警備隊がいるのだが、彼らはーーというかこの町の人々は俺を知っている上に、ちょっとした俺に対する恩があるため顔パスで入れるのだ。

魔物の群れがこの町を襲いそうなのを止めただけなのにえらい感謝されて、何か欲しいものがあるかって聞かれたとき、この町に顔パスで出入りできるようにしたいと言ったら、快く了承してくれた。

さてレイナ達とはこの先の広場で待ち合わせてるんだが・・・

えーとどこにいるかなぁ?

そうこうしてるうちに広場につくと噴水の前にレイナとカレンはいた。

俺は近寄ると



「待たせたか?」

「大丈夫よ。私たちも今来たところだから。」

「そうか、じゃあ飛行艇の切符買いに行くか。」



現在は午後3時。

飛行艇は6時に出発するので、早めに切符を買っていたほうがいいだろう。

そんな風に考え、てけてけと広場のすぐ横にある飛行艇の申し込み場にいくと、近くの受付の人ーー男性だったーーに



「すいません、ゴルダン大陸のガルシア王国王都行きの切符を三枚ください。」

「かしこまりました。お値段は合計で金貨三枚となります。」



要するに一人金貨一枚か・・・

ちなみにこの世界では銅貨が百枚あって銀貨に、銀貨が百枚あって金貨に、といった感じで百枚ごとにひとつ上の硬貨にグレードアップする。

硬貨は、鉄貨、銅貨、銀貨、金貨、白金貨となっている。

大体一般的な平民の家庭なら金貨一枚あれば5年は暮らせる。

そう考えれば、高く思えるが、これから三日間3食つきで泊まる高級宿ーー実際、中はほぼ高級宿のようなものーーと思えば、案外そのくらいかと思える。

更に言うなら、この世界にあまり普及してない飛行艇に乗るのだ、適性価格なのだろう。

俺はスキル『無限倉庫アイテムボックス』から財布を取り出し、金貨三枚を払い切符を買った。

金は仕事しまくっていたお陰でたくさんある。

俺は財布を戻すと、レイナ達に向き直り



「じゃあ少し暇潰ししようか。」

「そうね、さすがに三時間もボーッとしてるなんてこと出来ないわ。」

マスター、あそこの売店のリンゴ飴を所望します。」



カレンが指した売店には確かにリンゴ飴が売ってあった。

勿論この世界の人が独自にたどり着いたのではない。

ここ数年の間に、転生者達によっていろいろな方面で暮らしが便利になったのだ。

前世の知識を利用することによって、どの方面も凄まじく進歩したのだが、特に一番身近だった、食文化が伸びたのだ。



「よし、じゃあ買おうか。」

「ありがとうございます、マスター。」



そんな感じでのほほんと三時間待った。

すみません、本当にすみません。

今さっき確認したら、投稿日間違えていて遅れてしまいました。

本当にすみませんでした。


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