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今後の方針だそうです。

客間と両親を説教していた仕事部屋は、そこそこ離れている。

屋敷といってもあくまで貴族のものでもないので、そこまでは広くないが、それでも約5分かかる。

更に俺は客間に行く前に、少しトイレによったので結局10分ぐらいかかってしまった。

俺が客間の近くまでいくと



「~~~~♪」



楽しそうな話し声が聞こえる。

俺はドアの前に立つと、そのまま入らずに一応ノックする。

ーー特に問題はないだろうが、万が一に備えてだ。ノックせずに入ってもうあんな思いはしたくないからな。何があったかって?思い出すだけでも恐ろしいので、割愛するーー

すると



「どうぞ」



と許可が出たので部屋に入る。

そこには、3人掛のソファーに座っている、カレンとレイナがいた。

そう今日呼んだ客というのはレイナのことだ。

2人は向かい合い、俺に聞こえないぐらいの声で会話をしている。

ちなみにカレンは俺の従者ではあるが、何年も一緒にいて、尚且つ頼もしい相棒と俺は思っているので、対等に接している。

勿論、従者と主が対等などとはと周りも少しうるさかったが、なによりも本人が凄く戸惑っていたーーあんまり感情を見せないカレンがおどおどしてる姿は可愛かったーー。

俺の心遣いは嬉しいが、しかし主と対等などとは、なんて考えていたようなのだがーー人形族は基本的に主に絶対服従なのだーー俺が主として命令したところ、マスターのご命令ならとしぶしぶ半分、嬉しさ半分と言った感じで納得してくれた。

ついでに言うなら、レイナはそんな俺の考えに理解を示してくれた。

まぁそんな話は置いといてだ、2人が楽しそうにーーといってもカレンは無表情なのだが、最近は感情が少しずつ出るようになってきているのだが、未だに無表情であることが多いーー向かい合って何かを話しているで、とりあえず俺は向かいのテーブルを挟んだ、椅子に腰掛けて話しかけるタイミングを伺う。

そんな風に見ていると、どうやら話は終わったようでこちらに向き直ってくる。



「少し遅れたな、すまない。」


「良いのよ、旦那を待てないようじゃ、妻として失格だしね。」


「ちょっとこそばゆくなるから止めよう、ていうかまだ結婚してないし!」


「あら、私はいつでも良いのよ?」



そうニヤリと笑いながらレイナは言う。

レイナは大体いつもこんな感じだ。

そりゃあ、俺も男だし、この5年でレイナのことは信頼もしてるし、美人だとも思う。

体つきも親に似て、かなり胸が・・・ごほん、ごほん

とっとにかく、別に結婚しても良いくらいにはレイナのことは好きだし、愛してるがでも、前世の法律ではこの年では結婚出来なかったためか、この年齢で結婚することにかなり違和感があるので保留にさせてもらっている。

ちなみに保留にしてほしいと頼んだとき、今の台詞と同じ事を言われた。



「さて、お遊びはこのくらいにしておいて、本題に移りましょうかね。」

「 そうですね。それでマスター、用件とはいったい?」



今日こうして集めた理由を聞いてきた。

そしてそれは、俺が学校に行かなければいけない理由でもある



「今回集めた理由は、《選ばれし人》ーー要するに転生者のことに関してだ。」



この世界で、他に転生した日本人を俺は情報網等を使って、探そうとした。

しかし、実に予想よりはるかにあっさりと転生者自体は見つかった。

何故ならば、チートを得て調子にのった奴等が



「俺等は神に選ばれた人間だ。」



とか言い出して、そこから《選ばし人》とか呼ばれるようになったのである。

そうやって目立っていたのであっさりと見つけることができたのだ。

まぁ知り合いでもなんでもなかったので無駄足だったが・・・

そして今年はそんな転生者達がこぞって人族の王国であるーーちなみにこの世界に種族間の差別はない。昔はあったらしいが、今は頭の悪い貴族ぐらいしか、他種族を嫌ってないらしいーーガルシア王国の王都にある、世界最大規模の学園『ラスカリス学園』に集まるようなのだ。

何故そう言えるかと言うと、ガルシアの第三王子が転生者で、自国だけでなく他国にも日本語で



「転生者達よ、ラスカリス学園で集まってくれ」



と書かれた紙をあっちこっちに貼らせたり、チラシのように配っているようなのだ。

少し非効率なようにも見えるが、まず間違えなくかなりの数の転生者が集まるだろう、そうしたらーー



「花音と楓を見つけられる可能性がでてくる。」



そう前世の唯一の肉親であった妹と、最後まで一緒にいた幼馴染みとまた会えるかもしれない。

だからこそ俺は行かなくてはいけないのだ。

当然、両親やレイナ、カレンには俺も転生者だということを伝えてある。

最初は受け入れられるか、若干不安だったが、普通に



「あっそ、でだからなに?」



みたいな感じでどうでもよさそうにしていた。

あの時は嬉しかったなあと思いながら



「そこでだ。学園に行った際に、しくじらないように話し合っておこうと思ってな。」

「成る程そういうことね。」

「了解しましたマスター。」



納得してくれたようで早速話していこうと思う

そこからの俺の話をまとめるとこうなる



一つ目、接触する転生者は俺の知り合いのみに限定する。

理由としては、予想だがほぼ間違えなくかなりの奴等が、上の台詞から考えれば自尊心が大きくなっていそうで、絡まれたらめんどくさそうだからだ。

特にカレンもレイナも、どっちもかなりの美人なので、絡まれそうで怖いからだ。

二つ目、最初に話した王子であり、そしてーー近代の勇者のリーダーである『勇敢』のスキルをもつ転生者と関わりを持つことになるだろうから、言動等に注意すること。

こいつら、俺のためにたまに暴走するのでーー少し嬉しいがーー王子しかも勇者を相手に暴走されると困るからだ。

俺だけならなんとでもなるが、さすがのレイナやカレンといえど、勇者を相手にするのは分が悪いだろうしな。

三つ目、個人行動は出来るだけ避ける。

この2人を放置すると色々めんどくさそうなので、過保護だとか言われようが、とにかく目の届く範囲においておきたいからだ。



以上の話を終えたあと、軽く談笑してレイナは帰っていったーーカレンをお泊まり会だと言って、引きずって連れていきながら。

連れていかれるカレンを見て、あまりに慌てていて、少し笑いそうになったのは秘密だ。

さて夕食の準備でもーー



「大変です!お兄様、父上と母上がちょっと目をはなした隙に、逃げ出しました!」



それを聞いて、あのバカ共またか!とおもいながら、俺は両親を捕まえるべく捜索を開始した。

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