22話
OFUSE始めました。
https://ofuse.me/rukea
ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。
https://rukeanote.hatenablog.com/
さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。
https://twitter.com/rukeanote
1人で黙々と作業をしていた。領域の拡大が今の俺のやる事だから。メロニエールは長期休暇に入っていて、ダンジョンには来ていない。
ダンジョンの運営の方は順調にいっている。冒険者が殺到しているが、適度に死ぬので、多すぎるという事にはならない。でも、結構宝物は出ていっている。まあ、ダンジョンポイントで出した安物ではあるんだけど。
中でも宝石の原石が喜ばれるらしく、10日に2個か3個は持ち帰れるようにしてある。金銀財宝はもうちょっと奥に置いてある。そこまで行けるように頑張って欲しいものではあるんだけどな。
毎日魔物を追加して、冒険者と戦わせつつ、俺は領域の拡大だ。それだけでよかったはずなんだがな。思ったよりも暇である。ながら作業で終わるので、何もしていないのと同義なんだよな。
「た、大変です! 緊急事態です!」
「お? メロニエールじゃん。もう帰って来たのか? まだ遊んでいても良かったと思うんだが」
「いえ緊急事態なので戻りました。人間の世界にルーンロイドの世界が繋がりました」
「ん? ルーンロイド?」
「ええ、非常に不味いです。ルーンロイドは侵略的な種族であり、何度も何度も人間界を襲っています。今回もそうなるというか、そうなっていますね。非常に不味いです。本当に不味いんです」
「本気で不味そうだな。……それで? 繋がったのは1箇所だけなんだろう? 何処なんだ?」
「ここです。この大陸の北です。……既に北の幾つかの町は落とされました。そうなってくると、どんどんと侵略を開始してきます。ここが北のダンジョンの入り口ですから、早ければ30日程度でダンジョンが見つかります」
「ほう。となると、ルーンロイドは強いのか」
「強いですね。ルーンロイドはどちらかと言えば科学文明です。が、そこに独自の魔法のルーンを用いる事で、科学と魔法の良いとこ取りをしている様な文明です。……正直な所、科学では負けてます。魔法ではまだ優位ではありますけど。それでも恐ろしいのが、殺戮用ゴーレムを多用してくることなんです。ルーンロイドも強いんですが、それ以上にそのゴーレムが面倒なんです。強いうえに数が多いので、対処を間違えると、人間の国の1つや2つは落ちます」
「なるほどなあ。戦力的にはゴーレムがメインで出張ってくるのか。……こっちでも真似することは出来ないのか?」
「出来ませんね。こっちのゴーレムよりも苛烈な戦闘を可能にしています。メインは科学の分野なのですが、それとルーンの相性が良過ぎるんですよ。とにかく、対処をしないといけないので戻ってきた次第です」
「対処って言ってもな。どうすれば良いんだ?」
「遠征部隊を整えます。ルーンロイドも無敵ではありません。それなりの戦力を持って叩けば、押し返せるんです。……まあ、人間は無視ですね。この際どうでもいいので。ルーンロイドに魔族のゲートを使わせる訳にはいきません。防衛もしますけど、防衛だけではどうしようもありませんので。敵の出てくる地点を叩かないと不味い訳です」
「遠征部隊か。帰ってこない事を念頭に置いて編成しないといけないのか……。ダンジョンポイントが無限にあってよかったな?」
「本当ですよ。でも、この時の為に、大量のゴーレムを作っているはずなんです。簡単には勝たせてくれないですよ」
「良いじゃん良いじゃん。ちょうど暇していたんだよ。じゃあ、北に支配領域を広げながら進軍させるか。何を送り込むのが良いと思う?」
「手っ取り早く、星10の魔物を嗾けます。先鋒でドラゴンを突撃させて、向こうを大混乱に陥れましょう」
「じゃあ、破壊力の高そうな、ダークブラックドラゴンを送り込もう。1000億ポイント。お買い得!」
「手始めに100体お願いします。場所はドラゴンが解ります。それだけの知能はありますから」
なんかよく解らないけど、戦争が始まった感じだな。唐突に始まった。ルーンロイドかあ。ルーンってどうやって使っているんだろうな? それが種族独自のものなのか、汎用的なものなのかで大分変わってくるとは思うんだが。
汎用的なものであれば、こっちでも再現が出来るという事である。ゴーレムとは言っていたが、科学文明ならロボットと置き換えても良いんじゃないかな。それが科学兵器で武装している。対人ならサブマシンガンで良いだろう。それをルーンで強化したら、十分に戦える。
手始めにドラゴン100体というのも素晴らしい。それで押し返せないという事だからな。ガンガン行こうぜって事だろう。こっちもどんどんと攻め込んでやるぞ。支配領域を伸ばしていく。
「地上部隊はどうするんだ? 何を編成したらいい?」
「とりあえずヤバめの魔物を1000体ほどお願いします。編成はお任せしますけど、前衛と後衛はしっかりと用意した方が良いとは思います」
「それじゃあ、これで良いんじゃないか? とりあえず出して編成を考えるか」
後衛はソルシエールで良いだろう? 850億ポイント。大きさは150から180cm。で、前衛に黙示碌の獣。666億ポイント。とりあえず出してみた。
10mを超える化物が出てきた訳なんだが? デカいなあ。これで前衛なら100体で十分じゃないか? ソルシエールを900体準備して、編成完了。さあ、突撃だ。
「な、なんですか!? あの魔物は!?」
「黙示碌の獣だ。強いんじゃないか? 多分だけど。デカいし、何かしらやってくれそうな雰囲気がある」
「……大怪獣合戦になりそうですね。見られないですけど」
「くっ。今必死に支配領域を広げている所。見たいんだよ。色々とな。ルーンロイドも見ておきたいし、ゴーレムも見ておきたい。支配領域を一括で買わせてくれ」
「とりあえずはこれで様子を見ましょう。他のダンジョンからも援軍が来るでしょうし」
「人間の戦力は当てにしていないのな」
「無意味ですからね。ルーンロイドと相性が悪すぎるので」
「まあ、そうか。そうなるよなあ。想定通りなら」
良い感じに死ぬんだろうし、北にも広げておくんだった。ポイントが美味しい事になっただろうに。まあ、後悔は先に来ないから後悔なんだよ。後で思い知らされるんだ。
でも、面白いよな。人間界の脅威なのに、人間界が世界のハブになっているせいで、他の種族まで介入してくるんだから。そもそもダンジョンマスターなんて敵でしかないんだよなあ。そう考えると、面白い事になっているとは思う。
人間様が負けるのは良いんだ。でも、死ぬなら俺の領域で死んでくれ。その方がポイントが美味しいんだ。
でも、どうなんだろう。今後の事を考えるのであれば、人間も確保しておいた方が良い様な気がしないでもない。繁殖させて、教育をしっかり施せば、使えるようになるんじゃないのか? 詳しい事は解らないけど。
まあ、まずは勝ってからの話だな。勝たない事には話にならない。戦力をどんどんと送り込んでも良いんだろうが、ダンジョンポイントを使っているから、あまりにも多すぎると不審がられるよな。……今の戦力でも多い様な気がしないでもないが。
滅ぼしに来る敵性種族も居るんだなって。ルーンロイドが特別なのか、その他の種族も好戦的な奴らは居るのか。興味があるな。どんどんと滅ぼしにくるなら、ダンジョンポイントが幾らあっても足りない訳だが。
何とか人間界を守れているんだから、他のダンジョンマスターも頑張るんだろうとは思うけど。頑張ってくれないと、大陸が支配されてしまうもんな。それでは魔族も旨味が無い。
搾り取れる環境を作らないといけない訳だから、魔族も大変だなって。俺はそんなことまでは考えなくても良いんだろうけど、それでもだよな。ダンジョンマスターとして攻勢に出ないといけない。ルーンロイドがダンジョンを壊すだろう事は解りきっているからな。戦争屋が戦わないって事は無いんだし。




